
警察の検問所です。
しかし、警察官の姿は見当たりません。

そして、海外ドライブ名物の道路脇に放置されてるタイヤの破片。
これを見ると、かつて海外ドライブで起こしたパンクトラブルの記憶が蘇ります。
あと、大型のシカの死体も道路脇に転がってました。
日本でも生きてるシカは道路上や道路付近でたまに見かけますが、轢かれた後のシカは初めて見ました。
あと、こんなにサンパウロから離れているのに、ここに来て案外交通量が増えてきて、トレーラーを抜くのに苦労するようになりました。

まだ分岐に「ボニート」の案内が出ないですね〜。
しかし、GoogleMapナビのおかげで迷わず進めます。
ところが、このGoogleMapナビ、えらいバッテリーを食います。
シガーソケットに繋ぐからとホテルで充電してなかったので、残量がかなり厳しくなってきました。
標高やスピード含めた現在地表示とログ取り用のOruxmapsとの併用だと給電しながらでもグングン減ってしまうので、今の交差点出現頻度ならGoogleMapナビは必要ないかなと思い、結局Oruxmapsだけにしてしまいました。
ところが、GoogleMapナビを落としてもバッテリーが減り続けたので、原因はOruxmapsの暴走が原因でした。たまにあるんですよね〜。
いわゆる民生品のカーナビじゃ無いので、安定感はそれなりではあります。

進行方向にスコールを降らせる積乱雲が見えています。
まぁ、あの規模なら大したことはないかな。

というわけで、雨が降ってきましたが予想通り「ちょっと強い雨」ぐらいのレベルです。
それよりもタイヤ破片の出現頻度が増えてきたほうが気になりました。
今のところ道路が未舗装だったりパンクの要因になりそうなものがそこら中に転がってるわけじゃないので自分の車がパンクする恐怖は感じていないのですが、タイヤの破片を繰り返し見てると嫌な予感がするのは確かです。
あと、交通事故による動物死体のバリエーションも増えてきました。
先ほど見たのはコアリクイで、その前はアナグマの仲間やアルマジロなど。
ここまで来ると、動物相も豊かになるみたいです。

再び無人の警察検問施設がありました。
けっこうな頻度であるもんなんですね。
ただ、ここも無人でした。
とある街中でエタノールを給油しようとしたところ、「エタノールは売り切れ」とのことだったので、仕方なしにガソリンを給油しました。
496km走行で49.5リットル。燃費は驚きのリッター10km。
はるかに重い車体で数倍のパワーを絞り出すポルシェ911と同じってどういうこと?って感じですが、条件の比較的良い高速走行メインでこの数値ですから、これが実力なんでしょう。(前にも書きましたが、この時点ではエタノールとガソリンの燃費の違いを把握しておりませんでした)
そして、ガソリンもびっくりするぐらい高くて49.5リットル満タンにして159レアル。(7000円、リッターあたり141円)
今回、相対的にガソリンが高そうな僻地ばかりを数千キロ走り回るつもりなので、こりゃぁ燃料費が相当掛かりそうです。

サイロか何かの大型施設ですかね?
農業の国だなぁって感じます。

再び広大な牧場地帯に入りました。

そしてスコール。

バンプ、横断歩道に加えて取り締まりレーダー(スピード表示付き)の3点セット。
先ほどの給油地点から300kmほど走ったので再びエタノールを給油しました。
293km走行で24リットル。(燃費はガソリンなので少し上がってリッター12.2km)
なるほど、多少燃費は上がりましたが、値段差(1.5倍)ほどの効果じゃないので、今後はエタノールを入れ続けることに決めました。

ようやくボニートという文字が書かれた看板が登場しました。

現在右下の方に居て左上のBonitoを目指しています。
GoogleMapによるルート検索では「1」のMS-382を使うことになっていたのですが、案内看板は「2」の無印の道に進むように指示していたので、素直に「2」の道に入りました。
これが大正解で、後でもう一度「1」の道と合流した時に様子を確認したら未舗装路でした。
というわけで、サンパウロから2日かけて1200km走り、ようやくボニートに到着しました。(12:50)
最初に目に入った旅行代理店に入ってみたら、スタッフのおじさんに「英語を話せる店はあっちだよ」とライバルであろう隣の店を紹介されました。
まぁ、英語が話せなきゃどうにもならないですからね〜。

というわけで、紹介された旅行代理店に移動します。
中に入ると先客のカップルが受付のお姉さんと商談中だったので、店内に貼られているポスターやらパンフレットを眺めながら順番が来るのを待つことにしました。
せっかくなのでスマホで調べ物でもしようかと思ったのですが、プレジデントプルデンテでは問題なくつながっていたのに、ボニートではアンテナが四本立ってるのに、さっぱりネットに繋がりません。
なんかアンテナの横に見慣れない「E」というマークが出てるのですが、これが原因なのでしょうか?
(後でわかったのですが、「E」マークは2Gでつながってることを表していて、ネットにつながらなかったのはボニートに観光客が殺到していてキャパシティオーバーしてたからか、2Gでのネット接続がサポートされてなかったからだと思います)
仕方なしに、カップルの商談を遠巻きに眺めながら10分ほど待ったのですが、会話の勢いからして拉致があかないと判断して、向かいにあった別の旅行代理店に顔を出してみました。
しかし、そちらも接客対応中だったので、結局この店に戻って来てしまいました。
その後、辛抱強く待つこと15分、ようやく先客の注文と支払い手続きが完了し、私の番が回ってきました。
隣の店のおじさんに聞いていたとおり、お姉さんに英語が通じるので、これまで調べた情報から参加してみたかったアクティビティを申し込んでみたところ、、、
(1)プラタ川シュノーケリング → 今はシーズンじゃない ✕
(2)洞窟ダイビング → 今はシーズンじゃない ✕
(3)スクリー川シュノーケリング → 事前に調べていた金額より何故か高いが◯ (100レアルだと思っていたら160レアル) しかし、魚が多くないということで、踏ん切れない。
という事態に。。。
今回のブラジル旅行で一番楽しみにしていたプラタ川に行けないことにショックを感じつつ、とにかくたくさんの魚を見たいんだと訴えてみたら、聞いたこともない湖の畔で丸1日過ごすプランがあって、そこでたくさん魚が見られますよとのこと。
湖の畔で1日一人で過ごす・・・
まぁ、そんな年末年始でも良いかと思って、一瞬その場で申し込もうかと思ったのですが、そういえば宿の確保をしてなかったんだと思い出して、宿もセットでお願いしてみたところ、宿の宿泊はここでは取り扱ってないとのこと。
年末年始はどこも満室でかなり厳しいだろうからと、こんな時でも空いてそうな宿を一軒紹介してれ、ここからの道順を教えてくれました。
湖の畔で一日過ごすというプランにまだ納得出来ていなかったのと、宿を抑えるなら早めのほうが良いだろうと考え、先に教えてもらった宿に顔を出してみることにしました。
前にも書いたとおり、宿が取れなかった時のことを想定してテントも持ってきてあるのですが、今日は雨が降ったり止んだりの天気ですし、できれば宿で寝たいところです。
というわけで、旅行代理店を後にして車で移動を開始しました。
お姉さんに教えてもらったっ通りボニートの中心部に向けて車を走らせると、レストランやおみやげ屋さんなどがたくさん立ち並んでいて、車も人もかなりの混雑具合です。
スイスのグリンデルヴァルトと大差ない感じです。
本当に宿が確保できるんでしょうか、、、なんか、嫌な予感しかしません。
そして、お姉さんに教えてもらったとおりに走っているつもりなのですが、さっぱり宿を見つけることができません。
道路が混んでいて常に後ろに他の車がぴったりと張り付いている状態で、ゆっくり探しながら走るわけにもいかず、流れに任せてボニート市街中心部を迷走すること10分、ふと「プラタ川がシーズンじゃ無いってのは何か変だ」と思いあたり、他の旅行代理店に顔を出してみることにしました。
すると「ロンプラ掲載の宿!」という看板が目に留まったので、ここなら英語が通じるし観光情報が集まっているだろうという予想を立てて宿の駐車場に車を停めます。
受付に居たおばさんに、「プラタ川に行きたいんだけど、ここで予約取れませんか?」と質問してみたところ、タウンマップを1枚取り出して「ここに行けば予約が取れるわよ」と印を描き込んでくれ、店名含めて丁寧に場所を教えてくれました。
いやぁ、すばらしいアドバイス!
そして、我ながらナイス判断。

その代理店は本当にボニートの中心部にあって車を近くに停められなかったので、少し離れた場所に停めてから、歩いて向かいました。
もらったタウンマップはおみやげ屋さんやレストランの宣伝目的で作られたものなので地図としてはわかりにくいものでしたが、それでも迷うことなく到着できました。
お店はこれまでに見たどの旅行代理店よりもちゃんとした店構えで、中には若い女性のスタッフが2名居て、私が入るなり笑顔で「ご用件はなんですか?」とすぐに英語で声をかけてもらえました。
早速、プラタ川のシュノーケリングを申し込んでみたところ、プラタ川は一日100人程度の人数制限を行っていて明日は満杯、来週まで空きはありませんとのこと。
予想通りシーズン云々の話ではなかったのでチャンスはあったわけですが、結局申し込めなかったので結果は一緒でした。
ショック・・・
そして、洞窟ダイビングも申し込んでみたのですが、こちらは乾期しか行っていないとのことで、確かに「シーズンじゃない」で正解でした。
はぁ・・・・
さらに予約は必要ないんじゃないかと思っていた青の洞窟見学(Gruta do Lago Azul)についても念のため確認してみたら、こちらも予約が必要で人数制限があって、しかもすでに満杯だとか。
ボニートに行ったらやろうと思っていたアクティビティが全滅状態じゃないですか!
えぇ、それって「ボニートまで来て湖畔で1日過ごす」ぐらいしかすること無いってことですか!?
放心状態のまま旅行代理店を後にし、「宿と明日の行動予定を決める前にとりあえず昼飯でも食べておくか」と、街の中心部にあって混雑して人気の有りそうなレストランに入りました。
若い男性の店員さんに声をかけると、かろうじて空いていた奥の席に通されました。
メニューはポルトガル語で書かれていたのですが、そこは観光地、ちゃんと英語表記もあったので、とりあえず一番上に記載されていた魚のフライが一番人気だろうと予想して頼もうとすると、「本日は終了しました」とのこと。
さすが一番人気(自分予想)。
「じゃぁ、これ」と数行下に記載されていた同じぐらいの値段(20レアル、880円)のフライものとコーラを適当に注文しました。
先ほどもらったタウンマップをテーブルの上に置いてトイレに行ってる間に他の男性客グループに席を占領されてしまったので、私を案内してくれたスタッフにも協力してもらって自分が先に座っていたことを話してもらい、他のテーブルに移動してもらいました。
しかし、せっかくもらったタウンマップはすでにどこかに片付けられてしまってました。
まぁ、いいや、後でもう一度もらえばいいし。

ネットも使えないので、ボーっと待つこと15分、ようやくフライドポテトが出てきました。
えらい量です。
これ全部一人で食べたらお腹いっぱいになっちゃうなぁと思いつつ、少しずつつまみます。
しばらくすると、従業員のおばさんが「美味しい?」みたいな感じで尋ねてきました。
普通、こういう満足度ヒアリングは注文した食事が全部で揃ってからするもんだよなぁと思いつつ、「美味しいです」と笑顔で答えます。
さらに10分ほどして明らかに私より後に入店したお客さんのところにも食事が配られたのを確認してから、私のテーブル担当のスタッフさんを呼び止め、お皿を指さしつつ「まだ注文した食事が来てないよ」と伝えました。
すると、スタッフさんがキョトンとした顔をしてしまったので嫌な予感がしはじめ、改めてカウンター席に置いてあったメニューで自分が頼んだメニューを順番と値段を頼りに確認してみたら、そこに書いてあったのは「French fries」の文字。
しまった、よく見ないでフライドポテトだけ単品で頼んじゃった!
まさか、メインメニューの欄に20レアルのフライドポテトが掲載されてるなんて思いもしませんでした。
なんてこったい。。。
しかも、マヌケなことに料理待ちで意味もなく時間を潰しちゃったし・・・・
レストランの外を見るとスコールのような大雨が降っていて、傘を持ってない観光客がびしょ濡れになってます。
私も傘は車に置いてきてしまいました。
そういえば、昨日宿で確認した天気予報によると、ボニート地方はしばらくこんな天気が続くはずでした。
こんな天気の中でキャンプなんかしたくもないですし、湖畔で一日まったりするイメージもさっぱり湧きません。
フライドポテトにケチャップとマスタードを付けて口に放り込みながら、「なんかボニートには縁がないみたいだし、もういいか・・・」と、思ってしまいました。
ただ単に年末年始の繁忙期に予約も無しに来たらこうなっただけなんですが。
あと、パンタナールガイドの湯川さんから「ボニートに行くんなら規模は少し小さいけどここも良いよ」と、ノーブレス地方にあるボンジャルジン(BomJardim)という場所の情報をもらっていて、そこではプラタ川と同じようなシュノーケリングができるらしいということも決め手になりました。
さて、では今からどうするか・・・。
次の目的地はエマス国立公園に決めてあり、カンポグランデ(CampoGrande)という街にすでに明後日宿泊する分の予約を入れてあるのですが、それのキャンセル手続きをしようにもスマホはネットに繋がらない状態だし、そもそも今日はどこに泊まれば良いのか・・・・
1分ほど考えて「明後日泊まる予定の宿に今日中に行ってしまおう!」と、決めました。
今すぐ出発すれば距離的にも夜にはホテルに到着できるはずです。(目測でボニートから200〜300km)
この後ずっとネットに繋がらない状態が続いても、宿に直接顔を出して明後日のキャンセル手続きをしつつ、可能なら今晩泊めてもらえれば一石二鳥です。
我ながら良いアイデア。
よし、善は急げ!
すぐに精算を済ませ、レストランを出ました。(15:25)
結局、ブラジル随一の観光地であるボニートでは「フライドポテトを摘んだだけ」になってしまいましたとさ・・・・
とほほ。。。
というわけで、まずは土砂降りの中、小走りで車まで走ります。
車に乗り込むと、とりあえずOruxMapsに入れておいた最短ルートに沿って走りはじめました。

ところが、ボニートの街を出た途端未舗装路になったので、ここは迷うこと無くUターンしました。
こんなスコールだらけの日に普通乗用車で100km以上もダートロードを走るのはリスクが高すぎます。

BonitoからCampo Grandeに向かうところですが、ここは遠回りでも構わないので、まっすぐ北東に向かう未舗装路のMS345(1)ではなく、一度南東に下ってからBR419(2)を使う安全策を取ることにしました。

BR419号線はバンプやらレーダーだらけではあったのですが、水溜りでスタックするよりは全然マシです。

天気は相変わらずパっとしませんが、ひとまず快調に進んでおります。
BR419号線に入ってしばらく走ったところで道路脇に車が2台ほど停まっていて、何やら人だかりができていたので様子を確認しながら通過すると、何やら動物らしきものを囲んで見ていた気がしたので慌てて車を減速させ、(なんせ時速100kmほど出しているのですぐには止まれません)Uターンして戻ります。

あぁ、カメでしたか。
私は首からデジイチをぶら下げていたので「カメラマンが来た!」と勘違いされたりしたりもしましたが(海外ではたまにあります)、皆さん律儀に撮影しやすいように場所を譲ってくれました。
では、失礼して、、、

こんにちは。
これがブラジルで最初の動物撮影です。
アカアシガメ(Red-footed tortoises、Chelonoidis carbonaria)
って、カメからしたら絶望的な状況に感じてるのかもしれませんね。
怖がらせて、ごめんなさいね〜。
撮影を終えて立ち上がると、お父さんらしき男性が親指を立てるサインを出します。
そうそう、南アフリカとかでもそうでしたが、ブラジルで「OK」サインは親指を立てる(サムズアップする)のでした。
なので、こちらも親指を立てて返事をします。
さて、行きますか!

交差点ではOruxmapsの画面を見て自分で進路を決定しなければなりません。
一応現在地はGPSで把握できているので、こんな田舎で迷うことはないでしょうけど、不便といえば不便です。
朝はGoogleMapナビが使えていて「次の交差点、左です」なんてガイドを受けていたので、一気に贅沢になりました。
ちょっとした村や町の中に入る度にスマホがネットにつながらないか確認したのですが、相変わらず「E」表示のままで繋がる気配がありません。
そう言えば、宿の住所と名前しかわかっていないのですが、ネットに繋がらないまま宿にたどり着けるのでしょうか・・・
うーむ、これは困った。
まぁ、カンポグランデは大きな街だし、きっとネットにつなげられるでしょう!
その05へつづく