
へぇ〜、ここら辺にも侵食によって出来た岩山があるんですね〜。
アフリカやオーストラリアなんかでよく見た地形です。
しかし、ポテトフライをちょっと摘んだだけじゃさすがに腹が減ってきました・・・

というわけで、そう思い始めてから最初に登場したガソリンスタンドに入りました。
写真はパンク修理中のトラックです。
ブラジルのトラックにたまに装着されてるタイヤにつながる斜めの棒、あれパンクセンサーなんですかね?(と、思いながら確認しないまま帰国しちゃいましたが、知ってる人に後で聞いたら、あれで運転席からいつでもタイヤの空気圧を調整できるんだとか。燃費重視の時は空気圧を高めにして、グリップが必要なときは下げるというのを運転席から出来るんだそうです。そして、ブラジルとは関係ありませんが今はこんなものも開発されてるみたいです。空気圧を自己診断、タイヤの回転で空気を自動注入するスマートタイヤ)
食べ物を調達する前に先にトイレを借りたのですが、これがまたすごいトイレで、日本でたとえるなら足湯みたいなトイレでした。(日本にも似たスタイルはありますが、位置がもっと高いバージョンです)
どうやっても縁にあたって跳ねてズボンを汚してしまう・・・
そして、まったく清掃されていないらしく、見た目も匂いもすごいことになってました。。。
この時点で食べ物を買うのを止めればよかったのですが、空腹に勝てずに売店(というか屋台レベルの店構え)に顔を出しました。
年老いたおじいさんが一人で切り盛りしていて、ガラスケースの中にいくつか揚げ物が残っていたので、それを2つほど注文すると、電子レンジで温めなおして出してくれました。6レアル(265円)
まぁ、温めなおしてくれたから食中毒はないでしょう。
というわけで、おじいさんに礼を言い(おじいさんの返事は親指立て)、車を走らせつつパクツキました。
って、なんだこの味!?
これは、もしや、数日前に作ったものでは・・・・
結局2つともそんな感じだったので、両方共半分も食べずに残してしまいました。
はぁ〜、まともなご飯が食べたい・・・
なんて言ってるうちにカンポグランデの街に到着してしまいました。
そして、車の上を飛んで行くコンゴウインコのペア。
さすがに綺麗だなぁ。さすが、ブラジル、街中でも飛んでるんですねぇ。(って、後にも先にもこれだけの街中で見かけたのはここだけですが)
スマホを確認すると「E」表示から「H」表示に切り替わっていたので、祈るような気持ちで目的地となる宿の住所をGoogleMapに入力してみたところ、ちゃんとネットに繋がって表示されました。
もちろんナビゲーションもOKです。
よし、これで迷わずに宿にたどり着けます!
ちなみに、カンポ・グランデについて後で知ったのはマッドグロッソドスル州の州都で人口75万人という大都市だということでした。
これだけの大きさの都市で住所だけでたどり着くのはほぼ不可能でした。

そして、街中に入るなりさっそく登場したのがスピード違反取締りレーダー。

あそこにも・・・

うーむ、カンポグランデはサンパウロ以上にレーダーだらけです。
1kmに1回は登場する勢いです。

これはブラジル空軍が使っていた戦闘機でしょうか?
アメリカ製ですかね?

駐車場の屋根が見事だったのでメモ撮影。(下に停まっている車と比較すると木の大きさがわかるかと思います)
街の中心部ではレーン間違いで交差点を曲がり損ねたりもしましたが、そこはGoogleMapナビのリルート機能でスマートに解決できました。
サンパウロの街中で迷いまくっていたのとは偉い違いです。

カンポグランデの街をほぼ反対側まで走って宿の近くまでやって来ました。
って、なんか普通の住宅街なんですが、こんなところに宿があるんでしょうか?
スマホから「目的地に近づきました。案内を終了します」と日本語でメッセージが流れてナビゲーションが終了してしまったのですが、周囲には普通の民家しかありません。
うーむ、まさかGoogleMapに登録されていた地点が間違っていたとか・・・
不安になりながら周囲をうろつくこと3分、、、

あった! ここだ。
GoogleMapが示した場所とはちょっとずれてましたが、間違いなくここです。(20:00)
大きな地図で見る
本日の走行ログ 総走行距離 970km
帰国後に知ったのですが、意外にけっこうな距離を走ってました。
この時はまだ気がついていなかったのですが、宿の名前についてる「POUSADA」は「民宿」という意味です。
予約時に勝手にホテルっぽい立派な建物をイメージしていたのですが、そのせいで見つけるのが遅れました。
それはともかく、入り口はどこでしょう?
建物の脇に回りこむと、鉄格子のシャッターで閉じられた駐車場があり、その脇にインターフォンがあったので、それを押して反応を待ちます。
すると、中から年配の女将さんらしき人が出てきたので、自分が宿を予約した人間であることを英語で伝えると、なんとなく通じたみたいで鉄格子のシャッターを上げて中に招き入れてくれました。
女将さんの後ろをついて建物の中に入って行くと、台所前にあったパソコンの前に紙が2枚ほど置いてあり、そのうちの1枚は私がbooking.com経由で明後日予約した分の確認書でした。
内心で年末年始の数日間に自分含めて2組しか予約が入ってないんだと驚くと同時にこの宿のクオリティに軽く心配になりつつ、この紙に書かれている名前が自分であることと、明後日の予約を今日に変更してほしいということを英語とジェスチャーで伝えると、女将さんも理解してくれた様子で「ようこそいらっしゃいました」と歓迎してくれました。
ひとまず支払い手続きを済ませます。(60レアル、2640円)

女将さんはわざわざ2つの部屋を見せてくれて好きな方を選ばせてくれたので、直感で気に入った方(というより荷物の出し入れに便利な駐車場に近い方)をチョイスしました。
車を路駐のままで良いのか確認すると、「ちょっと待ってて」と言いながら携帯電話で誰かと話し始めたので、とりあえず電話が終わるまで待ちました。
電話が終わった後に彼女が言うには、どうやらシャッター内に停まってる車を私のためにどけてくれるみたいです。(ポルトガル語で何やら説明してくれたので、雰囲気でそう解釈しました)
それから待つこと10分、旦那さんと思われる年配の男性がやって来て、屋内駐車場に停めてあった車を斜め向かいの民家の敷地に移して場所を空けてくれました。

というわけで、1台しか入れられないであろう鉄格子シャッター付きの屋内駐車場に車を入れさせてもらうことが出来ました。
さて、お腹が空いたのですが、何も調達せずに宿まで来てしまったので、今手元にアンパンとプロテインぐらいしかありません。
そう言えば、今日は朝から大したもんを食べてなかったんでした。
宿の向かいが小さな商店だったことを思い出し、女将さんに断りを入れて買い出しに出かけました。
6畳一間ぐらいの本当に小さな店なので下手したら食べ物は何も置いてないかもと思っていたのですが、パンを売っていたのでそれを注文し、あとは水を一本買うことにしました。(あわせて3レアルぐらい)
いざ、支払いをしようと財布を取り出すと、中には小銭がほとんど残っておらず、お札の方も100レアル札しかありません。
しまった、こんなことなら、もっと料金所で積極的に小銭に変えておけばよかった・・・
恐る恐る100レアル札を出して見せると、ジェスチャーで「それは無理」という返事。
ですよね〜。。。
これはマズイ・・・・
仕方ない、アンパンで済ますか・・・
(今思えば、アンパンもパンも大差無いわけですが)
と、ここで強盗用財布と自分で名前をつけている、強盗に襲われた時に真っ先に差し出す20レアル紙幣を3枚ほど入れた100円ショップで買った財布があることを思い出して中から20レアル紙幣を取り出して差し出したら、ちゃんと決済出来ました。
セーフ。

宿に戻ってパンをぱくつきつつ、まずは本日の日記をタブレットに打ち込み、明日の行動計画を立てようとしているうちに寝落ちしてしまいました。
まだまだ時差ボケが残っているみたいです。
23時頃に目覚め、シャワーと歯磨きをするために台所横にある洗面所に向かうと、受付には女将さんではなく若い女性が座ってパソコンでネットを見てました。
女将さんの娘さんなんですかね?
気合の必要な水シャワーを浴びてすっかり目が覚めてしまったので、明日訪問するエマス国立公園について調べたのですが、日本語の情報どころか英語のページを漁ってみても、世界遺産に登録されているのに入口がどこにあるかすらわからないので、どうやって走って行ったらよいのやらという感じです。
ロンプラも軽く見どころ情報が掲載されているぐらいで、それ以上の情報はありません。
国立公園を管理しているICMBioの公式ページの下の方に唯一行き方が書いてあったのですが、それを翻訳サイトで英語に翻訳してからGoogleMapで文言通りに追いかけても明らかにここが入り口だという場所がさっぱり特定できないのです。
ちなみにこんな感じです。

(翻訳結果。下線部は地名で原文ママ)
Land access: from the state capital, Campo Grande(339 km), the BR-163 to BR-060, bringing the MS-316, in the district of Paraíso,or the MS-306 in the town of Chapadão do Sul,entering the MS223. Access to the city park, the gate flag to 47 Km.
Road distances:
Campo Grande:339 km - Brasilia:800 km - Cuiabá:700 km - Sao Paulo: 1.000 km - Goiânia:610 km.
とりあえず、今いるカンポグランデから339kmだということはすぐにわかりました。
BR-163とBR-060、そしてMS316、MS306あたりまではわかるのですが、最後のアプローチはGO206、もしくはBR359(GO341)を使うっぽいのですが、そんな記載は一切ありません。
それにMS223という道も周辺にはありませんし、、、
うーーーむ、、、
まぁ、行けばなんとかなるか!
では、おやすみなさい。
12月31日(火)4日目
5時に目が覚めました。
少しずつ時差ボケが解消されてきた気がします。
まだ、外は真っ暗なので、昨日の夜に引き続きエマス国立公園についての情報を調べたりしながら時間を潰しました。
これがボニートなら日本語の情報がいくらでも見つかり、むしろネタバレしたくないのであまり見ないようにしていたぐらいなのですが、エマス国立公園については、数人分ぐらいしか見つかりません。
それもすべて雨期に入りはじめの10月頃に訪れた光る蟻塚の記録ばかりです。
(それがここのハイライトなので当然なのですが)
トイレに行くと女将さんがすでに朝食の準備を始めていてくれたみたいだったので、せっかくなので朝食を頂いてから出発することにしました。

6時半頃、再び食堂を覗いてみたらすっかり準備が整っていました。
お客さんがもしかしたら私一人かもしれないのに、なんだか申し訳ないぐらい立派な準備具合です。

味もメニューの品揃えも申し分ありません。
バターは自家製、パンも焼くと美味しいです。

スイカも甘くて美味しい!
(逆にコーヒーは例によって最初から砂糖が入っていてちょっと甘かったです)

女将さん、ありがとう!
この2日間の感謝の意を込めてコモパンのアンパン(おぐら小町)を差し上げました。(本日の朝食にでも食べようと思っていた分です)
喜んでもらえたようで何よりです。
さて、えます国立公園まで300km以上あるみたいですから、そろそろ出発しますか。
女将さんに見送られながら、宿を後にしました。(7:30)

へぇ〜、こんな住宅街の奥地にまで路線バスが通ってるんですね〜。
国道(BR163)に出たところでまずは給油をしておきました。
362km走行、33リットル、72レアル(3170円)
そして、そろそろ心もとなくなってきた現金を調達するために、銀行の場所をスタッフさんに尋ねて道順を教えてもらい、さっそく向かいました。
しかし、教えてもらった通りに走ったつもりなのですが、銀行が見つけられません。
プレジデントプルデンテのスーパー探しや昨日のボニートの宿探しもそうでしたが、ポルトガル語で説明されている道順を理解するのには何かコツが有るのかもしれません。
(帰国時に読んだ本によると、ブラジル人はその旺盛な親切心から、場所をよく知らなくても一生懸命説明してくれるという困った習慣があるらしいので、そうだったのかもしれませんが)
ならばと作戦を切り替えて、ショッピングモールのATMを探すことにしました。

州都だけにショッピングモール(というか大きなスーパーマーケット)は簡単に見つかりました。
まだオープン前でしたが、あと5分でオープンするみたいだったのでそのまま駐車場で他のお客さんたちと一緒に待つことにします。
正面入り口ドアを開けに来た従業員にATMが店内に無いか確認しようとしたのですが、「エイティーエム」と英語風に発音してもさっぱり伝わらなかったので、クレジットカードを見せて、お金を引き出すジェスチャーをしたら意味が通じたらしいのですが、残念ながら「ここには無いよ」とのことでした。
では、次に行ってみましょう。
質問ついでに銀行の場所を尋ねて教えてもらい、その場所を通過するようにコース取りしながら走ったのですが、やはり銀行らしき建物は見当たりませんでした。
銀行探すのってこんなに難しかったでしたっけ?

GoogleMapナビの目的地はエマス国立公園の近くにあるコスタリカという街にセットしてあり(その周辺に入口があるのかどうかはわからないのですが、とりあえずコスタリカまで行くのは問題ないだろうと判断しました)、ナビのオートリルート機能を頼りに銀行や大きなスーパーのありそうな場所を探しながら走っていきます。
そして、程なく2件目の大型スーパーを見つけました。

いやぁ、すごい品揃えと陳列方法ですね!
レジ奥にATMが置いてあるのを確認し、「しめしめ」と思いつつ、先に水を購入することにしました。(3リットル入り、2個)
これでしばらくは歯磨き用途などの水に困ることはなさそうです。
従業員は上の方の棚を整理するのに三脚じゃなくてハシゴを使ってました。
(そのハシゴに乗った従業員に水を売ってる場所を教えてもらいました)

こちらは広大な冷凍食品売り場です。
レジで支払いを済ませた後に出口専用扉付近に設置されていたATMのところに行ってクレジットカードを端末に入れます。
って、エラー!?
うーむ、海外でよく出るこのエラー。
メインのマスターカードではエラーが出るけど、サブのVISAカードはOKな事がたまにあるので、一度駐車場のVoyage号までサブカードを取りに戻って、入り口扉から店内に入り、さらに出口近くのATMに向かいます。
巨大ショッピングセンター、でかすぎて不便すぎ!(買い物する分には便利だと思いますが、出口→駐車場→入り口→出口と移動するだけでも一苦労です)
さっそくサブカードで手続きを開始すると、先ほどエラーで止まった場所より先に進めたので、「よしよし、これはサブカードならOKなパターンか」と思っていたところ、最後にエラー表示で終わってしまいました。
うーむ、サブカードもダメか。。。
メイン、サブ両カードを何回か試したのですが、結果は変わらずだったので次を探すことにしました。

建設途中のガソリンスタンドです。
ブラジルの幹線道路にはけっこうな頻度でガソリンスタンドが建ってますが、それでもまだまだ足りないぐらい需要が旺盛なんでしょう。

スイカ売りの車です。
朝食のスイカ、美味しかったなぁ。
その06へつづく