
うーむ、調子に乗って盛りすぎた・・・
でも大満足!
さて、午後はどうしましょうかね・・・・
昨日パウロさん一家が参加していたゴムボートを使った洞窟探検にでも行こうかと考えていたのですが、まぁ、洞窟なら日本でも見られるし、天気も悪くなってきたし、いろいろ満足したので、今日は早めにクイアバに戻ってゆっくりすることにしました。
車のトランクに荷物を放り込んでいたところ、白人の40歳ぐらいの女性に
「あなた、ハポネーゼ(日本人)?」
と、突然英語で声をかけられました。
「はい、そうですよ」
と、答えると、その女性はすごい笑顔になり
「あなたに紹介したい日本人がいるの。ちょっと来て!」
と、言って宿の方へ歩き始めたので、何が何やらわからないまま、とりあえず後ろに着いて行きました。
すると、ちょうど私が泊まっていた部屋の近くのベンチに40代ぐらいのアジア人の男性が座っていて、彼女に呼び出されてこちらに歩いてきたので、
「はじめまして」
と、日本語で挨拶すると、
「いやぁ、はじめまして、こんなところで日本人とお会いするとは・・・」
と、先方さんも少し驚いている様子です。
お互い自己紹介をしたところ、この方は日系二世でKさんという方でした。
お母様は現在日本在住だそうですが、ご本人は6歳まで東京で暮らした後は、ブラジル(サンパウロ)で生活して今に至るのだとか。
確かにKさんの話す日本語はたまに文法が間違っていたり言葉遣いが子供っぽかったりするのですが、言われなければわからないぐらいのレベルです。
私は間を取り持ってくれた白人の女性が彼の奥さんかと思って、「明るい奥様ですね」と褒めたら、「いや、サンドラ(女性の名前)とは同じツアーで今朝会ったばかりなんですよ」とのこと。
なんとまぁ、積極的な方ですこと。
というわけで、まずはブラジル在住のKさんから見ても狂気の沙汰としか思えないらしい私の旅について、あれこれ質問されました。
逆にKさんはクイアバまで飛行機でやってきて、そこからガイド付きのツアーでここに来たとのことでした。
(まぁ、確かにサンパウロからボンジャルジンまで1700kmあるので、車で行く距離じゃないですよね)
続いて、日本語の話せるブラジル人のKさんのお陰で、これまで心に溜まっていた数々の疑問(細かな交通ルールから長距離電話のかけ方やPousadaが民宿という意味だということ、はてはたまたま女性スタッフが顔を出したのでこの宿が停電で電気が使えなかったことまで)を一気に解消したのでした。
そして、Kさんが「この後サンパウロに来るんでしょ?」と振ってくれたのに、「いえ、飛行機出発の寸前に到着する予定なので、サンパウロはまったく見ないことになりそうなんですよ」と答えたところ、「えぇ〜、それはもったいないよ。時間あけてくれたら僕が案内してあげるのに」とまでおっしゃっていただけたところで気持ちが変わり、「いいんですか? じゃぁ、1月12日のなるべく早い時間にサンパウロに到着するようにしますね」と、勢いでお願いしてしまいました。
ボニートをすっ飛ばして空いた分をサルバドールでダイビングすることにした分、すでに予定がキツキツになっていたのですが、「そこは寝ないで走れば・・・」という、いつもの悪癖が顔を覗かせ、「まぁ、なんとかなるでしょう!」と深く考えずに約束してしまったのでした。
その後も日本語の通じる物同士二人で大盛り上がりで話していたところ、サンドラさんが一緒に写真を撮りたいと言い出したので、まずはサンドラさんのカメラで撮影をした後、、、

私のカメラでも撮影してもらいました。
(撮影、彼らのツアーガイドさん)
その後サンドラさんとはフェイスブックのアカウントを、Kさんとはメールアドレスと携帯電話の番号を互いに交換しました。
その時、Kさんから「WhatsAppのアカウント持ってる?」と言われてキョトンとしてしまい、「持ってません」と答えたことに対して今度はKさんがびっくりしていたのですが、数日後に調べて、それがブラジルなどの国で大人気のメッセージングアプリだとわかりました。
(まさか、数カ月後に2兆円近い値段でフェイスブックに買収されるほどのものとは思ってませんでしたが。WhatsAPP人気の理由はこの記事の説明が正しいと思いました)
サンドラさんとフェイスブックアカウントの交換をするときにスマホの壁紙にきれいな鳥の写真が使われているのが見えたので、きっと彼女はバードウォッチャーなのだろうと思いました。
別れ際にサンドラさんにハグ&キスをされ、人生初体験だったので体が固まってしまったのが日本男児として情けない限りです(笑)
「Von Voyage」(良い航海(旅)を)
と、2人に声をかけられ、そういえばVoyageってポルトガル語だったんだっけと思ったのですが、後で調べてみたらフランス語でした。
車に乗り込みエンジンを掛けたところでサンドラさんがこちらに走ってきたので、なんだろうと思いながら窓を開けると、「これからパンタナール行くんでしょ? だったら、、、、」と、ここまで話してから一度彼女の後ろに着いてきていた男性のところに何やら質問しに行き、再び戻ってきてから「Pouso Alegreが動物がたくさん見られていいわよ」と、パンタナールの宿の名前を教えてくれました。
バードウォッチャーな彼女が言うんだから間違いないでしょう。
宿の名前は聞いただけでは忘れてしまいそうだったのでタブレットマシンのメモ帳に記入してもらっておきました。
ありがとうございます!
さて、行きますか。(14:00)
(後で確認したら、サンドラさんが宿のことを知っていておすすめしてくれたわけではなく、後ろに居たサンドラさんたちのガイドさんが私にそうアドバイスするようサンドラさんに話したみたいでした)

いやぁ、すごい雲が湧いてきましたね〜!
私はこれからクイアバに戻るので問題なしですが、Kさんやサンドラさんが楽しんでいる間も天気が持ってくれることを祈ります。

ふーむ、こりゃぁちょっと厳しいですかね。
そう言えば、なんか腕が痒く腫れてるなぁと思ったら、新たに蚊に数発刺されてました。
日本のやぶ蚊とかだったら、大して腫れないのですが、いつもと違う種類だったのか、けっこう腫れてました。

帰りは全線舗装されているっぽいショートカットルート(MT-351)を使用することにしました。
最近舗装されたばかりのような整備具合で、とても快適な道です。
しかも、少し走ったところで晴れ間地帯に入りました。
ラッキー!

舗装されていても橋の太さは相変わらずです。
対向車はほとんど居ないので、何も気にせず渡れますが。

う〜ん、快適、爽快!

周囲の景色は畑・牧場地帯のどまんなか一辺倒ってわけじゃなくて、むしろ野生のセラードっぽい景色が広がっていて、気分は大いに盛り上がります。

途中に巨大なダムがあって、見物でもしてるのかと思ったら、橋を利用して釣りをしてました。
花より男子、ダムより魚ですな。

地図の雰囲気からダム湖が見られるのかと期待していたのですが、実際は堤防の下側を駆け抜けていくのでまったく見えません。

お、トゥーカン!
オニオオハシ (Toco Toucan 、Ramphastos toco)
コスタリカではよく見かけましたが、ブラジルでは初めて見ました。

ダム湖で唯一確認できたのはここの狭い入り江のところだけでした。
その奥に広大なダム湖が広がっているのは想像できるのですが、結局見られずじまいでした。

ゆるいカーブの程よいワインディングが続き、走って楽しい道が続きます。
交通量は相変わらずほぼゼロです。

振り返ったらテーブル上の断崖絶壁が遠くに見えたので記念撮影。

むむむ? クイアバ方面もスコール?

これは植林ですかね。
杉ではないみたいですし、何の木でしょうか?

この辺りもさっきまで降ってたのか、道路が濡れています。

一昨日散策したギマランイス高原です。

スコール地帯に突入しました。
まぁ、心配したほどでもありませんでした。
雨による車の水洗いも進まず残念至極。
というわけで、大きなトラブルもなくクイアバの街に戻ってきました。
ボンジャルジンへの行きにこの道を使っていたら「すごい秘境に行った感」が無くて物足りなかったような気がしますが、一般的にはこちらの道のほうが断然お勧めです。
でも、ノブレス経由のMT241号線もジャングルっぽくて楽しかったですよ。

このビルは工事中なのか解体中なのか、、、
うーむ、あの風にたなびく網に何の意味があるんでしょう?
落下物の飛散防止ですかね?

ボンジャルジンから戻ってくると、クイアバは大都会なぁって感じます。

大都市だけあって、清掃職員さんたちも頑張って働いております。

真っ赤なビルが斬新です。
そういえば、横断歩道専用の信号だと赤でも無視して突っ切る車をちらほら見かけるのですが、全ての車が信号無視するわけでも無いので、怖くて真似できません。
これが夜なら強盗対策ってことで理解もできるのですが。
(南米やアフリカなどの治安の良くない国では夜間に信号待ちで止まったタイミングを狙って襲う強盗が特に都市部では多いので、赤信号では止まらずに進めと教えられます。警察もこういった交通ルール違反は大目に見ると聞いてますが真偽の程はわかりません)

GoogleMapナビの指示に従って一昨日booking.com経由で予約しておいた安宿に向かいます。

なんとも味のある落書き・・・

どうやら一昨日泊まったホテルの近くにあるみたいです。

ブリジストンの看板が出ている立派なタイヤショップがありました。
さすがクイアバ、大都会ですね〜。

あった、あった。ここです。(16:30) Hotel Karreiros
一昨日泊まったホテルの3分の2ぐらいの値段の宿です。(75レアル、3350円)
ただし、予約時に見た写真のイメージより実物の建物はかなり傷んでおり、やはり値段なりといった感じでした。
受付のお兄さんの対応が懇切丁寧なのは一昨日のホテルと同じで、これは値段以上に素晴らしい対応だったと思います。
CPF(国民番号)記入のところでお兄さんが首からぶら下げていた名札を「これだよ」と、見せられたところで、エマス国立公園のレンジャーさんも同じことをしていたなぁと思い出し、あの時は「CPF番号は?」という質問をされていたのかもと思いました。
さて、本日はまだ時間に余裕がありますから、夕飯の買い出しついでに銀行でお金をおろしておくことにしましょうか。
ボンジャルジンではすべて現金払いでしたし、明日から行くパンタナールの宿でもクレジットカードが使えるとは限らないですからね。
受付のお兄さんに近所の大型スーパーの場所を尋ねてから出発しました。(これがまたGoogleMapを使って親切丁寧に場所を教えてくれたのですが、実際に行ったら微妙に場所が間違ってました。この道を教えてもらってもかなりの確率で間違ってるというのはブラジル旅行の名物のような気がします)
あと、一昨日安いスタンドを見つけられないまま郊外まで走ってしまったことを思い出し、スーパーに立ち寄る前に給油を済ませておくことにしました。

左のレーンは大型スーパー専用のUターン車線です。
これでスーパーの場所とお兄さんの説明が微妙に間違っていたことがわかりました。
しばらく大通りを走ったところで値段の手頃なガソリンスタンドを発見しました。
475km走行、49.9リットル、107レアル。(4710円)。ボンジャルジンツアーでエアコン使いまくったからか、リッター10を切ってしまいました。
快走区間もあったことを考えると恐ろしい燃費の悪さです。
その後、Uターンして大型スーパーに向かう途中にHSBCの銀行があったので立ち寄ってみました。
さすがに銀行なら引き出せるだろうと思っていたのですがさにあらず、途中でエラーが出たのでカードを回収しようとしたら中で引っかかって出てこなくなり、ちょっとパニックになりました。
私が困って視線を送っているのにもかかわらず警備員のおじさんは見て見ぬふりするし(単に気づいてなかっただけかもしれませんが)、スタッフを呼びに行くのにカードを残したままマシンから離れるわけにもいかず、適当に画面やボタンを押したりしていたら、やっと吐き出してくれました。
これですっかり意気消沈してしまい、この銀行で下ろすのは諦めて先に大型スーパーに向かうことにしました。

大型スーパーは実際に到着してみると、Uターン専用レーンがあることから想像していたのよりは二回りほど小さなスーパーでした。

ATMを探しながら店内をぶらきつつ先にトイレを借りたのですが、手を洗う時に鏡を見て「もしかしたら調子に乗って食べ過ぎて太ったかも」と思いました。
(実際は帰国後に周囲から「やつれた」と言われて体重も2kgほど落ちていたのですが、自分では太ったように見えていました)
そして、肝心のATMは数日前にまったく引き落とせなかった赤いマシン、、、念のため試してみましたが、やはり引き落とせませんでした。
夕飯代わりの軽食を買うつもりでいたのですが、大して空腹も感じてなかったのと、ファストフード的なものを見つけられなかったので、結局何も買わずにスーパーを後にしてしまいました。
さて、どうしたもんか。
スマホのネットが使える状態だったので試しにGoogleMapに「Banco」(銀行)と入力して検索してみたところ、近所の「Banco do Brasil」の24時間営業店が出てきました。
しかも、先ほどガソリンを入れた場所のすぐ近くです。
あったっけなぁ?
ブラジル国内でのGoogleMapの住所登録状況は今ひとつ信用出来ないのですが、ひとまずそこに行ってみることにしました。
その17へつづく