
ちゃんとありました。
(写真はBanco do Brasilの駐車場から見たバス停とバス待ち客向けの屋台です)
今回はGoogleMapの登録場所が正確でした。
10台以上並んでるマシンの中からあいてるところで引き落とそうとしたのですが、何故かここでも引き落とせません。
う〜む、毎回海外では現金の引き落としに難儀するんですよね〜、これが。
(先進国メインで旅行していればこんなことにはならないと思いますが)
マシンの上に書かれている表記を見ると、ほとんどのマシンは「Cheque」(小切手)と書かれていて、その中に数台だけ「Deposit」(預金)と書かれたマシンがありました。
私が試したのは「Cheque」表記のマシンだったので、もしかして理由はこれかもと思って、3台ほどしか無いDeposit表記のマシンが空くのを待って試してみたら、今度はちゃんと引き落とせました。
マシンが「ガチャガチャ」と紙幣を数える音がすると、心底喜んでしまうという体験は年末大ジャンプならではです。
しかし、お金を引き落とすだけでもいろいろお作法があるもんなんですね〜。
とりあえず、よかったよかった。
というわけで、宿に戻ってきました。
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本日の走行ログ 総走行距離 276km

車はスタッフのお兄さんの指示に従って建物脇の狭い通路みたいなところに停めました。
しかし、この停め方だと奥の車は出られないし、自分の後ろに停められたら自分も出られなくなるだろうなぁと思ったのですが、実際は私以外に2台しか翌朝まで停まらなかったので、まったく問題ありませんでした。
写真はその2台のうちの1台、かっこいいフィアットのピックアップです。
ブラジルではやたらとこの手の車が走ってます。
2人乗りで不便だし、別段荷物を積んで走ってるってわけでも無いんですよね。
やはりファッション重視なんでしょうか?
そういえばスーパーで冷えた水すら買わないで帰ってきてしまったので、受付で炭酸水を1本購入しました。

部屋に戻ってアンパンと炭酸水で夕食ということにしました。
さて、後はネットにつないで、って、さっぱりネットに繋がりません。
Wifiスポットまではつながってるみたいなので、なんとなくルーターかその先のプロバイダの問題のような気がします。
今どきプロバイダーが落ちるって話も無いので、十中八九ルーターが不具合起こしているんでしょう。
仕方がないのでフロントに出向いてタブレットマシンの接続状況をスタッフさんに見てもらいつつ、ルーターのリセットをお願いしたら快く引き受けてくれました。
(廊下の中央の物置の上に設置されてました)
予想通りこれでネットが使えるようになりました。

さて、この安宿ですが、コンセントが死んでいたり(もちろん使える場所もありましたが)、蚊が飛んできたり、ゴキブリ君が床を駆けまわっていたり、エアコンの作動音がうるさかったりと、なるほど料金なりだなという感じがします。
値段の安さとスタッフ対応の好印象の割に宿泊客が少ないのは、そんなことも影響してるんじゃないかと思いました。
ネットが繋がるようになったので、パンタナールの情報を調べたり、日記を書いたりして時間を過ごします。
これまでに日記を書くために長時間Androidタブレットを使ってきたのですが、専用のキーボードを持って来るか、WindowsノートPCが欲しいところです。
現地でのメモなんだからタイプミスなんか気にしなければ良いのですが、ついついちゃんと書こうとしてしまって、えらいストレスが溜まりました。(スイスの時にもこんなことを思って、キーボードを買おうと決心していたような気がしますが、すっかり忘れてました)
さて、日本を出発してから1週間が経ち、これまでの数々の経験や天気予報と実際の天気の様子、旅の間に新たに得られた情報のお陰でこれからの行動計画が大分固まってきました。
ダイビングをすることは確定なのでサルバドールのダイビングサービスを4店舗ほど調べて空き状況の確認メールを出し(もちろん翻訳サイトを使用してポルトガル語で)、パンタナールでガイドを依頼していた湯川さんに「予定より早く到着することになったので、今回はガイドをお願いできません」という内容のメールを出し、パンタナールの次に向かう国立公園近くの宿に予約を入れました。
早め早めのアクションです。
あとはパンタナールについての情報をあれこれ調べていたら12時を回ったので布団に潜り込みました。
しまった、さすがにアンパン1個だと腹が減りました・・・・
と、思ってましたが眠りに落ちました。
1月4日(土)8日目
四時過ぎにエアコンの効きすぎで寒くて目が覚めました。
温度調整機能などはついておらず、High、Lowぐらいの切り替えしかできないので、一旦エアコンを止めました。
しかし、止めるとちょっと暑い・・・。温度計を見ると23度、、、あれ、液晶の文字が消えかかってる。
そろそろ温度計の電池切れかな?
まぁ、いいや。
パンタナール情報を調べたりして時間を過ごしていたら、眠くなったので、再び寝ました。
今度は目覚ましの音で5時45分に起きました。
野生動物の観察をするなら少しでも早いほうが良いだろうと6時頃に出発したのですが、受付のお兄さんがチェックアウトの後に駐車場まで追いかけてきて、「もうすぐ朝食の準備ができるから食べて行きなよ」と声をかけてくれたので、ついつい引き返して食堂に入ってしまいました。
安宿だし、どうせパンとハムぐらいしか食べられないでしょうから、そんなに時間もかからないだろうと思ったわけです。

あれ? 意外にメニューが豪勢ですね。
嬉しいんですけど、「あんまりゆっくりはしてられないんだよなぁ」という気持ちも同時に湧いてきます。

パンもちゃんとしたトースターがありました。
ワッフルを焼くマシンみたいに上下に挟むタイプです。

果物もゴージャス。
ジュースは見た目に反して甘くないタイプで、砂糖は自分の好みで足すみたいです。
甘くないフルーツ(オレンジ)ジュースというのが新鮮で、さっぱりしていて美味しいのでそのまま飲んでました。
ブラジル名物として話に聞いてはいましたが、実際に飲むのは初めてでした。
というわけで、フルコースで堪能してしまいました。
そう言えばと思いつき、国立公園内で昼食が手に入るかどうかもよくわからなかったので、スタッフにお願いしてパン1個とバナナを1つもらってから出発しました。(6:50)

パンタナールは南にありますが、まずは西方向へと車を走らせます。

ブラジルでは街(州)によって信号のデザインや仕組みがいちいち変わるのですが、クイアバでは信号機にカウントダウンタイマーがついていて、あと何秒で信号が切り替わるか事前にわかるようになっています。
これのおかげで信号がいつ変わるか予測しながら走れて大変便利です。
日本も真似したらいいのに。

こちらは「青」(進んで良し)の時に青ランプが点灯せずに数字しか表示されないタイプです。
最初、青ランプの電球が切れてるのか、朝日で見難いだけかと思ってましたが、何度も登場するので青ランプをあえて点けてないんだと気が付きました。

工事による通行止めが多いのは相変わらずです。
GoogleMapナビがこういう時に頼りにならないのは学習済みなので、自力で迂回していきます。

こちらはマットグロッソ州のレーダー取締機。
クイアバは他の街に比べて取締機そのものが少なかったと思います。
(郊外付近に3箇所ずつぐらいでした)

町外れの超大型ロータリー交差点、無人パトカー付き。

国道BR-70号線で少し西に移動した後、州道MT-60号線で南に向かい、「北パンタナール」の玄関口となるポコネの街を目指します。
州道に入ってから穴が登場し始め、半分以上はメンテナンスして埋めてありましたが、たまに空いてる場所もあって油断禁物です。
明らかに時速100km以上のスピードで追い越していく車もたまに居ますが、私は大晦日の経験があるので慎重に走って行きます。

クイアバからだいたい1時間ほどでポコネの街に到着しました。
動物を観察している時に燃料の残りを気にするのは嫌だったので、昨日の夕方給油したばかりですが、念のため、最初に見つけたガソリンスタンドでもう一度給油しておくことにしました。
113.5km走行、12リットル、25レアル(1100円)なり。

booking.com上では宿がほとんど登録されてなかったのでクイアバに泊まっていたのですが、世界遺産登録国立公園の玄関口だけあって、実は宿がたくさんありました。
駐車場の様子を見ても、大分空いてそうだったので、予約なしで来ても大丈夫だったみたいです。
(今が雨期で閑散期だからですが)

いわゆる家電量販店。
ペットショップなんかもありました。
人口3万人の街にしては充実してるなぁと思いながら街の中心部を抜けていきます。

街を抜けると観光地(観光局?)マークのついた看板が登場しました。
ここから「トランスパンタネイラロード」(Transpantaneira Road パンタナール縦貫道路)へと入っていきます。
ブラジルでボニートやレンソイスと並んで行きたかった場所がこの道でした。
トランスパンタネイラロードについて簡単に説明すると1970年頃(ちょうど私が生まれた年あたり)に当時パンタナール湿地にポツポツと広がっていた牧場の中を突っ切る産業道路(牛の運搬など)として整備を始めたのですが、雨期の河川氾濫でせっかく作った道路の特に南側が流されてしまって工事は中止となり、結局ポコネから続く北側147kmだけが、そのまま残って放置されたというのが経緯です。
細々と牧場経営を営まれていただけのこのエリアですが、パンタナールが世界遺産に登録されてエコツーリズムが発達し、牧場を経営するより観光客泊めたほうが儲かるということで農家が観光宿に鞍替えしたおかげで、道路脇に宿が点々と存在しております。
道路を作るときに周囲の土を掘って盛土を行った関係で「乾期」には道路脇だけに水が残り、そこに動物や鳥がわんさか集まるという動物好きにはたまらない道路になったという次第です。
詳しくはこちらをどうぞ。
そう、乾期には動物が道路脇に集まってくるのです。
そして、今は雨期。
パンタナールの名前の由来は、ポルトガル語の「pantano」(沼地)なわけですから、雨期には水溜りはあちらこちらに存在し(というか最終的には平原中が水浸しになり)、動物たちは道路脇に集合する必要も無く、思い思いの場所に散ってしまっています。
加えて、現在走行可能な147kmのうち、南70kmは雨で道路がぬかるんでしまい、普通乗用車で走行は厳しいと湯川さんに言われていました。
この手の訪問時期の選択ミスは年末大ジャンプの性格上避けられない問題で、アフリカなんかでもしょっちゅう食らってるので私は慣れっこではあります。
ちなみに、こういう乾燥と洪水を繰り返す特異な地形で織り成される生態系を洪水平原生態系と定義するんだそうです。
さて、こんな状況ではありますが、昨日サンドラさんに紹介してもらったPouso Alegre Lodgeは幸いにしてポコネ側から32km地点にあるらしいので、ここなら問題なくたどり着けるだろうと予想しております。
道路が宿の手前の地点から予想以上にぬかるんでたり、想像以上に動物に出会えない様子だったら即引き返して次の目的地に向かうぐらいで良いかと考えながらパンタナールにやって来ました。

韓国製の商用車を改造したサファリカーです。
サファリカーも国によってデザイン・機能がいろいろで見ていて興味深いです。

さて、道路が未舗装路に切り替わりました。
今のところ水一滴落ちてない感じで、これならまったく問題無さそうです。

トランスパンタネイラロードのゲートに到着しました。(8:40)
特に係員が立っていたり、料金を徴収されたりとかされることもなくそのまま通過しました。
だいたいブラジルにはそういった「料金は必要なのか」というような疑問にきちんと答えてくれるサイトはほとんどありません。ロンプラやトリップアドバイザーなどの掲示板で似たような質問している人の回答を見たりして、自分で調べるしか無いのが実態です。

さて、動物たちはたくさん居るのでしょうか?
(湯川さんから「少ないよ」と聞いてるので、期待値は思いっきり下げてあります)

お〜、これが122箇所あるという橋ですね。
誰か(外人)さんのブログで橋から釘が飛び出している写真が掲載されていたので、注意して確認しながら渡っていきます。

お、早速鴨かガンの仲間が一斉に飛び立ちました。

遠くにはこのぐらいの数が飛んでます。
これで少ないというわけですから、多い時はどんな感じなんでしょう?

注意深く観察すれば、小型の鳥ならいくらでも発見できそうです。
オキナインコ Monk Parakeet (Myiopsitta monachus)

雨期ならではの光景だと思いますが、花もたくさん咲いています。

おおお! カピバラ横断注意の看板!
と、デジ一だけでなく、スマホまで取り出して記念撮影をしていたら、どこからともなく数十匹の蚊が突然飛んできたので、慌てて車の中に逃げ込みました。
しかし、この行動は想像力が足りなすぎでした。
なんと、数十匹の蚊はそのまま私にまとわりつきながら車の中に入り込んでしまったのでした、、、、
って、ま・じ・か!!!
窓を開けて追い出そうにも車の外には中に入れなかった蚊がブンブン飛んでいて窓ガラスにぶつかってきてます。
半分パニックになりながら、目についた蚊を片っ端から叩き潰していきました。
ちゃんと数えたわけではありませんが、20匹以上叩き殺したところで、だいたい目につかなくなったので、ひとまず心を落ち着けて車を走らせました。
いやぁ、湯川さんから「雨期は蚊が多い」と聞いてはいましたが、まさかこれほどとは思いませんでした。
これで、小型の鳥と蚊の大群ぐらいしか出会えなかったら目も当てられません。
あ、蚊がまだいた・・・(パチン!)←叩き潰した音
その18へつづく