
ここまで近づいてようやく退いてもらいました。

あ、大きな鹿だ! (道路を駆け抜けていくところは撮影間に合わず、写真右にお尻だけ見えてます)

引き続きカピバラが陣取っている道路をトロトロと進んでいきます。
退いてくれ〜!

寸前まで車を進めると、「しょうがないなぁ」という感じでボチボチと道から退いていくカピバラ達。

カピバラが退くのは必要最低限の距離なので、車の窓から手を出せば、背中をさわれそうです。
親の中に子どもが挟まってるの、見えますでしょうか。
宿から1km圏内はこんな感じでカピバラだらけでした。

水溜りの中で光っているのはワニの目です。
さて、カピバラ地帯を抜けた後は左右を懐中電灯で照らしたりしながら「オオアリクイ」と「バク」を探しながらゆっくりと走っていきます。
途中、後方に車のライトが見え、抜かされるのが嫌だったのでペースはあまり落とさずに走っていきます。(もし道路上に動物が居たとしたら、観察できるのは先頭車だけの可能性があるので)
一度後続車のライトが消えたので、何か動物の観察モードに入ったのかなと気にはなったのですが、こちらも一応左右を探しながら走ってるので、確認せずにそのまま先に進みました。
そして、結局何も見つけることもなくゲートに到着してしまいました。
Uターンしようとしたところで、先ほどの後続車がやってきたので、脇に退いて待機していたところ、その車はお客さんの乗っていないサファリカーでした。
たぶん親戚グループか白人グループを乗せてきた車なんだと思います。
車の脇を抜けて行く時に運転手さんに挨拶したら、「さっき、そこでバクを見たよ」と、言うではありませんか。
なんですと!?
見た場所を教えてもらうと、ここから2kmほど戻った林の中とのこと。
そっか、探しやすいからという理由で開けた場所ばかりライトで照らしてましたが、よくよく思い出してみれば、コスタリカでもバクは森のなかに居て、木の 葉を食べたんでした。
というわけで、帰りはバク狙いで林の中をライトで照らしながら走っていきます。
そして、ゲートから2kmほど走った、いかにもバクが居そうな木々の中をライトで照らしてみると、、、
居たぁ!!
体長1mぐらいの大きなバクが道路脇のブッシュの中に居ました。
撮影するためにカメラを手に取ろうと視線を助手席に移すと、突然「ドドドドドド!」という音が聞こえたので、慌てて音の方を確認すると、バクが全速力で逃げていくところでした。
バクってあんなに臆病ですばしっこかったっけ!?
コスタリカで見たバクは堂々としていて、人間をまったく恐れず、むしろバクの方から近づいてきたぐらいだったのですが・・・
まぁ、写真は撮れませんでしたが、野生のバクに出会えて大満足です。
あとはジャイアントアントイーター(オオアリクイ)ですね!
そんな事を考えつつ、ライトを左右に照らしながらトロトロと走っていきます。
すると、対向車が一台走ってきました。
車(ピックアップトラック)の荷台に白人さんグループの人たちが数名立っていて、強力なライトを複数左右に照らしながら、速めのスピードで駆け抜けて行きました。
動物観察というよりもハンティングをしているという感じでした。

宿の近くまで戻ると、カピバラやウシ達が道路に少し復活してました。

本当に道路が好きなんですね〜。
というわけで、本日のナイトドライブは終了です。(22:30)

なんか背中が痒いなぁと思ったら、肩らへんを中心に50発ほど刺されてました。
こんなに刺されたのは小学生の時にカブトムシを取りに行って蚊の大群に襲われた時以来です。
(その時、連れてった友達のお母さんが「うちの息子をこんな目にあわせて!」って怒ってたよなぁ(笑))
まぁ、蚊に刺されの耐性はできてるので、明日か明後日には引くと思います。

宿の明かりに何か珍しい昆虫でも集まってきてるんじゃないかと探してみたら、細長いカマキリが居ました。

食堂の側にシカの角なんかが飾ってあるんですが、、、

このトゥーカンの嘴の根本、なんかエグい感じがするのは私だけでしょうか。
その後、部屋に戻って歯を磨こうとしたら、水がかなり茶色くて驚きました。
シャワーも当然のことながら浴びるのに気合の必要な水シャワーです。
こちらも茶色で鉄っぽい匂いがしてたので、植物のタンニンの色(パンタナールの水が茶色っぽいのはそのせいだそうです)というよりも、単に貯水タンクがサビてただけかもしれません。
まぁ、こんなところで細かいことを気にしちゃダメですね。
本日はネットも何も使えないので、日記だけ書いて早めに寝ることにしました。(23:30)
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本日の走行ログ 総走行距離 183km
1月5日(日)9日目 (日程半分消化)
部屋が暑くて2時過ぎに目が覚めました。
温度計の表示では25度ですが、それ以上に暑く感じます。
蚊が入ってくるのを覚悟で窓を開けたら少し涼しくなったので再び眠りにつき、5時過ぎに目覚ましで起床しました。
小腹減ったのであんパンをプロテインドリンクで流し込みます。

さて、早朝ドライブに出かけますか。(6:00)

道路には相変わらず牛達がたくさん居ます。
ごめんなさいね〜、ちょいと通りますよ〜。

カピバラはすでに道路から離れていて、1列に並んで行進していました。
手前でこちらを警戒しているのが雄のボスでしょうか。

気温が下がったからか、朝靄が発生しています。

朝焼けと鳥の群れ。

道路に佇むカピバラ。

草原に佇むカピバラのグループ。

あ! なんか居た!
と、思ったら道路をワニが横断してました。
というわけで、特に新たな発見もないままゲートに到着。
Uターンして宿の方に向かいます。

後方から車が速いペースで走って来たので道を譲ったら、昨日のサファリカーでした。
運転手さんは目が良いみたいなので、一瞬着いていこうかと思ったのですが、やはり自分のペースで走ることにしました。

Black-collared Hawk (Busarellus nigricollis)

なんか池から音がするなぁと思ったら、ワニが一斉に鳴いてました。
ワニって鳴くんですね!
知りませんでした。

こんな感じでエビ反りになって腹から空気を出しながら「ゴウ! ゴウ! ゴウ!」と鳴きます。

これも陸上に居た個体が鳴こうとしてるところで、少しエビ反りになってます。
ちょっとだけ録音出来ました。(本当はもっと長く鳴くんですが、うまく撮影できなかったうえに、この動画を撮影した後に鳴き止んじゃいました)
ワニが鳴くのを待っていたら、昨日庭掃除をしていたお兄さんが馬に乗ってこちらにやって来ました。
私が池の畔でワニの観察をしているのを確認するやいなや宿の方に引き返していったのを見て、「もしかしたら、私の様子を見に来たのかも・・・」と、ちょっと思いました。
今までの感じからして、朝食はまだ始まってないと思うのですが、お兄さんが様子をうかがいに来てましたし、念のためということで宿に戻ると、ルイースおじさんが宿の外で私を待っていてくれ、「もう、朝食ができてるよ」と仰るのでした。(7:30)
なんで今朝に限ってこんなに早いのでしょう。
予想外でした。

と、ここで先ほどのサファリカー(韓国KIA製のバンを改造して9名ほど乗れるようにした車です)の運転手が話しかけてきて、「ジャイアンとアントイーター見た?」と、言うではないですか!
えぇ!? 居たんですか!?
いやぁ、全然気が付きませんでした。
やはり目が慣れてる人は違いますねぇ。
私の車を抜かしたすぐ後だという話だったので、やはり後ろにくっついて走ってればよかったです。
まぁ、ジャイアントアントイーターについては本来はエマス国立公園で会っておくべき動物でした。今思えば、ほとんど立ち寄らないで帰ってきてしまい、本当にもったいないことをしました。
いつか、光る蟻塚とセットで見に行くことにしましょう。

たまたま広角レンズ付きのミラーレスしか手元に無いときに顔を出したフサオマキザル (Tufted capuchin、Cebus apella)です。
さて、朝食を頂きましょうか。
スクランブルエッグにチーズとにんにくが入っていて、とても美味しかったです。
ジュースは例によって甘くない絞っただけのものです。
ごちそうさまでした! 三食共に美味しかったです。
本日はこれでお暇するので宿泊料金を支払いました。
水やらコーラを冷蔵庫から取り出して飲んでいたので、合計で268レアル。(11800円)
ちょっと多めに払ってチップ込みということにしました。
あと、蚊取り線香用にマッチを日本から持ってきていたのですが、ここではマッチを重宝しているらしいのと、自分はライターがあれば必要無さそうなので、プレゼントしてしまいました。
ルイースおじさんから「ノートにメッセージを書いていってほしい」と、お願いされたので、宿泊者ノートにお礼と後から来るであろう日本人客に向けてメッセージを書いておきました。
あと、デジイチで撮影した動物や鳥達の写真をルイースおじさんに見せ、ひと通り名前を教えてもらいました。
これで、あとで種名を調べるのが大分捗るはずです。
(Pouso Alegreロッジのホームページに鳥類、爬虫類・両生類、哺乳類のリストがあるので、これで大体は調べられます。あとはボンジャルジンについて紹介していたページのパンタナール鳥類リストも参考になりました。パンタナールに行かれる方は事前に上のリストを片っ端からWikipediaに放り込んで写真だけでも見ておくと、現地での観察が楽しくなると思います)
食事を終えて外に出ると、アメリカ人グループが双眼鏡を持って野鳥観察をしていました。
その奥には昨日庭掃除をしていた若い男性スタッフが数頭の馬に鞍を取り付けているところでした。
時間に余裕があれば、乗馬ツアーとかしたかったんですけどね〜。
(噂によると、ガイド無しで広大な敷地内を馬で自由に散策できるとか)
そろそろ次の目的地に向けて出発しないと、行程的に厳しくなってしまうので、致し方ありません。
パンタナールは数日間滞在しても時間が足りなさそうなぐらい、見どころが多い場所でした。
最後はルイースおじさんと握手をしてお別れしてから車に乗り込みます。(8:30)
今度は動物・鳥類がさらにたくさん出現するという乾期に訪れたいものです。
その22へつづく