
カピバラ達に別れを告げます。
池ではミサゴのような大型の猛禽類が魚をハンティングしてました。(写真なし)
結局ハンティングに失敗した上に、ビーイーターの巣の近づいたからか、はるかに小型のビーイーターに追い回されるという光景を微笑ましく眺めながら車を前に進めます。

おや、なんか居ますね?

あぁ、ワニか(笑)。
このがっかり感はワニがそこら中にたくさん居るからです。

小型のシカのペアが居ました。
Gray brocket (Mazama gouazoubira)の子どもですかね?

大型の犬ぐらいの大きさでした。

なんと、まったく逃げないアグーチが居ました。
Central American agouti (Dasyprocta punctata)
これまでの苦労は何だったんだという大胆さです。

こちらも小さなシカ。(Red brocket (Mazama americana)あたりでしょうか?)

この蟻塚目当てにジャイアントアントイーターが来るんですかね?

この、道路にやたらと居たChaco Chachalacaの親子ともいよいよお別れです。
メインロードは走る度にいろいろな種類の動物が顔を出してくれる楽しい道でした。
というわけで、ゲートを超えてトランスパンタネイラロードに入りました。

ジャイアントアントイーター飛び出し注意の看板がありました。
ぜひ、飛び出してきて欲しいところです。
さて、ここまで来ればネットが繋るので、GoogleMapナビに目的地を入力してナビを開始させます。
ちなみに次の目的地はブラジルの首都、ブラジリアなのですが、ここから1200kmほど先にあります。
さすがに本日中に到着するのは不可能なので、どこかで適当に宿泊する予定です。

(1)が現在地のパンタナール、(2)がブラジリア、(3)がダイビングをする予定のサルバドール、(4)が旅のスタート地点でありゴールでもあるサンパウロです。半分の日程を消化した時点で未だに(1)の場所に居るということが何を意味するのかはこの時点では深く考えておりませんでした。

タンニンで茶色く染まった池のほとりにて。
アメンボウがたくさん居ました。
(もちろん蚊も)

トランスパンタネイラロードを快走していきます。

乗馬ツアーでしょうか。
今思えば、やっておけばよかったです。

この橋の場合は迂回路が水没してるので橋を渡るしかありません。

こんな感じで多くの水溜りは赤茶色をしています。

車幅間隔をしっかり持ってないと脱輪してしまいそうな橋です。

この場合は脱輪もへったくれもないわけですが、まぁ、これでも橋としての強度は十分なようです。

これは渡ってはダメな橋。
(橋の向こう側にポールが立てられています)

というわけで、トランスパンタネイラロードのゲートのところまで戻って来ちゃいました。
(この方々はここで待ち合わせでもしてるんでしょうか?)

そこから数キロ走ったところで舗装路に切り替わります。

ポコネの街にて。
年末大ジャンプ恒例の荷台で運ばれる人々。

なかなかリアルな鳥の象が飾られている牧場の門。(もしかしたら宿かもしれません)
ここに掲載されている三種は今回の旅で全部拝めました。

クイアバまでは100km強の道のりです。
一度走った道で刺激が減り、急に眠くなってきたこともあって、「♪クイアバ(東京)へは、もう何度も行きましたね〜」と、サビの部分を何度も大声で歌いながら眠気に耐えます。
これ、幼少期にオヤジが近所の農協に買い物に行く時に「♪農協へは、もう何度も行きましたね〜」と歌ってたせいでサビだけ覚えちゃったんですよね。
農協じゃなくて東京が正しい歌詞だと知ったのは大学生の頃だったと思います。
というわけで、今回3回めのクイアバ訪問。
ガソリン(エタノール)がそこそこ減ってきていたので給油したら、237km走行で35リットルも入りました。(70レアル、3080円)。
ということはリッター6.7kmしか走ってないことになります。
まぁ、メインロードとかでは時速10km以下で窓閉めてエアコン全開で走ってましたからね・・・。
さて、今日のロッジの支払いも現金だったので、クイアバでお金を引き落としておくことにしました。
スマホで近所のBanco do Brasilを検索しようとしたら、アンテナは立ってるのにネットがつながらなくなってしまい、結局自力で探すはめになりました。

偶然道沿いに一軒あったので、問題なく見つけられました。
この目立つロゴデザイン、慣れると見つけやすくて便利です。
そして、先日の経験があったので、正しいマシンを選んでお金の引き出しもスムーズに完了。
素晴らしく順調です。
さらにタイミングよく、ここでネット接続が復活したので、ブラジリアを目的地に設定してナビを開始させました。
しかし、クイアバの街は相変わらずあちらこちらで工事をやっていて、こういう時はGoogleMapナビはあてにならないので、迂回するのに難儀させられるのでした。
そろそろお昼ごはんでもと思ったのですが、さすがカトリックの国、日曜日ということもあってお店が徹底的に休みになっています。
大型スーパーですら休みというのにはビックリしました。

郊外に鶏肉料理を売ってそうな屋台があったので立ち寄ってみました。(12:00)
中に入ってみると、鳥をまるごと一匹の単位でしか売ってないみたいだったので退散しました。
美味しそうだったなぁ〜。

仕方なしに、ガソリンスタンド売店(ampm)でいつもの揚げ物を購入。

ついでに穴ぼこ対策でタイヤのエア注入をお願いしたら、給油してないのに快く引き受けてくれました。

クイアバの中心部を抜けても工事中の箇所が多く、何度も迂回を繰り返しているうちに「DESVIO」という単語が「回り道」という意味だということがなんとなくわかり、「DESVIO」という看板を追いかけて走れば、問題なく工事の先に出られるということをようやく学びました。

こんな感じで回り道をしていきます。

BR-70号線はクイアバとブラジリア方面を結ぶ幹線道路なだけあって交通量が多く、なかなかペースが上がりません。
朝ロッジを出発し、銀行でお金を下ろした以外はほぼまっすぐここまで走ってきたのですが、13時を過ぎたところでクイアバから70km(つまりロッジから200km弱)ぐらいしか進んでないという事実に愕然とさせられます。
こんなペースで明日中に1000km先にあるブラジリアを観光してから、その北にある国立公園の宿に到着できるんでしょうか?
自分が立てた日程がかなりキツイということがだんだんわかってきました。

しかも、なんか道路が濡れて湯気が出てるし。

と、天気を心配してたんですが、急に空が晴れてきたのと、気がつけば交通量が減っていたので、ほっと胸をなでおろしました。
これなら、なんとか平均時速90kmぐらいで進めそうです。
ちなみにGoogleMapナビで次の交差点指示が372km先になってるわけですが、とりあえず数時間はこのまま何も考えずに走っていけそうです。

セラードの大農場地帯に突入しました。

360度見渡すかぎりの大豆畑です。

カンポベルデに向かう道(BR-70)はほとんど穴が塞いであるのですが、この「ほとんど」というのが曲者で「極稀に穴が空いている」ので気を抜けません。

大豆畑の微妙な色の違いは花が咲いてるからでしょうか?
その後、道路脇に車軸が折れてアスファルト削りながら畑に落っこちて放置されたトラックの残骸が放置されていました。
事故車について言えば、同じように運転が荒かったケニアに比べれば、これでもまだ残骸放置数はまだ少ない気がします。

(1)クイアバから130km、カンポベルデの街(2)に入りました。

警察署はガラスが割られてボロボロでしたが、街中は綺麗に整備されてます。
新しい街なのでしょうか?

続いてプリマヴェーラドレステ(3)という街に入りました。

白バイ隊員の制服がやたらとカッチョよかったので撮影。
警察の詰め所にこうして警察官が立っているのは初めて見ました。

サイロか精製工場らしき建物がたくさん並んでいます。
この街も新しく出来たばかりという印象で、今まさに発展中という感じがします。
時計は15時を指していますが、マットグロッソ州を出たら時差が発生するので、それを考えると現在時刻は16時ということになります。
うーむ、今日中にどこまで走れるか・・・
その23へつづく