
そして、こんなところで、Voyage号15000km到達しました。
確か借りた時は8500kmぐらいだったはずなので、すでに6500kmほど走ったんですかね。
年末大ジャンプで最長記録を更新できそうです。

さて、BR488号線ですが、サルバドールとリオデジャネイロやサンパウロなどをつなぐ幹線道路なので、やはりすごい交通量です。
平行して走る別の道を使うことも考えたんですが、集中豪雨でひどい被害が出ている地域に入っちゃう可能性もあったので、これはやめておきました。
しかし、これだと平均60kmぐらいしか稼げないかなぁ。

平均60kmどころか流れが完全に止まっちゃいました。
というか、これ交通集中による渋滞なんですかね?
対向車線も止まっちゃってるので、状況がよくわかりません。
しばらくしたら救急車が追い越していったんですが、事故なんでしょうか?
だとしたら、これで2度目ですね。
諦めて待っていたら、15分ぐらいしてから進み始めました。

シボレーのピックアップトラックです。
なんか、いかにもアメリカの田舎で走ってそうなデザインとサイズです。

そして通算3度目の渋滞。
いったい、どのぐらいの頻度で渋滞が発生してるんでしょう?
そして、こんなところで、「そういえば今回「アローン」攻撃を受けてないな」と、思い出しました。
ブラジルの人は一人旅がそれほど気にならないんですかね?
そんなことを考えているうちに、再び少しずつ進み始めました。

あぁ、なるほど、渋滞の原因は橋の工事による片側交互通行だったんですね。
今後もあちらこちらで似たような工事をやってそうで、前途多難に思えてきました。

やっとこさ渋滞区間を超えたのですが、前には果てしなく遅いトレーラーが詰まってますし、反対車線も絶賛渋滞中で追い抜けないので、大人しくこのまま遅いペースで走るしかありません。
あまりのスピードの遅さと本日走らなきゃならない残りの距離を思い浮かべ、「なんでこんなに苦労して旅してるんだろう」と自分に問いかけてみたのですが、「そりゃぁ、それを上回る素晴らしい景色と優しい人たちとの出会いがあるからじゃん」と心のなかの自分がすぐに答えました。
さて、頑張りますか!

トラックやバスは直線区間や下り道だと100km近いスピードを出してくれるんですが、登りやきついカーブになると50〜60kmに落ちちゃいます。

この区間は先日サルバドールに向かうときにも通った道なんですが、片側2車線道路にするために延々工事をしてたんですよね〜。
もし、この工事が南側からスタートしたんだとしたら、この先どこかで片側2車線区間が始まるんじゃないかと、期待しながら走ってましたが、そんな都合の良いことは起こらなかったのでした。
きっとワールドカップやオリンピックをやる頃には片側2車線化の工事もちゃんと終わってるんでしょうね。

バンプによる減速を狙って商売をする人たち。
皆さんよく思い付きますねぇ。
恐れいります。
って、そう言えば、ケニアでもこういう光景を見ました。
前を走るトヨタのピックアップはニッサンや三菱などの他の日本車メーカーと違って普通に「ハイラックス」という名前が付けられていました。でも、ハイラックスに続く文字はサーフじゃなくてSRVでした。
トヨタはカムリとかプリウスもそうですが、ワールドワイドで同じ車名にしてるんですね。

果てしなく続く車の列。
そういえば今日は朝にプロテインドリンク飲んだだけで、まだ何も食べてないんでした。
もう10時20分なので、今から食べたら朝昼兼用になってしまいそうです。

というわけで、ガソリンスタンドに立ち寄り、ピザを1切れ注文してみました。
料金は揚げパン系より少し高くて3レアル(135円)。
小銭がなかったので20レアル紙幣を出したら、「もうちょっと細かいの無いの?」という顔をされたので、財布の中身を全部出して無いことを確認してもらいました。
しまったなぁ、高速道路の料金所で50レアル紙幣とか100レアル紙幣を積極的に崩しておけばよかったです。
ピザは持ち帰りで頼んだんですが、銀皿にアルミホイルで蓋をしてくれ(ちょうど上の写真がそのシーンです)、この蓋をするのがすべて手作業で、1cmずつ手で織り込んでいく作業を見て、面倒なことを頼んでしまって申し訳なく思いました。
さて、行きますか。
お姉さんがピザをガラスケースから取り出した時にすごい垂れ下がっていたのである程度予想はしてたのですが、案の定、手で持てないぐらい柔らかいピザだったので、銀皿から直接口に流しこむようにして食べました。
ふむ、さすがピザです。
揚げもの系よりは味が安定しています。
ピザを不味くするのって難しいですからね。
ありゃ、しまった!
GoogleMapナビが先ほどのガソリンスタンドに立ち寄った時に道路から離れすぎてエラーで落ちちゃってました。
まぁ、いいや、今日はひたすらBR116号線を南下すればいいだけですし、次の交差点は400kmぐらい先だったはずです。
その辺りに来たら、バックアップのタブレットのナビを立ち上げれば今日はなんとかなるはずです。

そうそう、BR116号線にも料金所があったんでした。
3.1レアル(140円)のところで50レアル紙幣を出して、小銭でお釣りをもらっておきました。

BR116号線はトレーラーの交通量が多いからか、小さな村でもトレーラー関係の部品を売ってる店がたくさんあります。
あのマフラーは手作りでしょうか?

こちらはバンパー屋さん。
こんな店がいたるところにあります。

そして、たまに出現する鍋屋さん。

さらには帽子屋さん。
とんがり帽子のソンブレロまで売ってました。
メキシコじゃあるまいし、そんなものに需要があるんですかね?

道路脇の牧場には椰子の木がたくさん生えています。

その先にシャパーダ地形が見えてきました。
ヴェアデイロス国立公園を思い出させる光景です。

あ、サボテン!
そっか、だからソンブレロなんか売ってたんだ。

お〜、踏切があるじゃないですか。
(日本じゃないので誰も一時停止せず)
ブラジルに来て、初踏切かもしれません。

しっかし、大きな岩ですねぇ。

正面の巨大な岩を見て、アメリカのヨセミテ国立公園を思い出しました。

そういえば、一昨日走ったBR242号線との分岐を過ぎてからは、交通量も減って大分順調に流れはじめた気がします。
この調子で進んでほしいなぁ。

なんていう希望はすぐに吹き飛ばされてしまうのでした。
そういえば、まだまだ料金所が登場するんですが、どこまで有料区間が続くんですかね、この道。
まさかサンパウロまで・・・
オウロ・プレットに立ち寄るために途中でBR381号線に入りますから、そこまでは有料かもしれません・・・
それにしても、対向車を路肩に落とさせながら強引に追い越していく長距離バス、むちゃくちゃな運転だなぁ。(写真には撮ってません)
対向車が路肩に逃げなかったら正面衝突ですからね〜。
バイーア州はサルバドールだけでなく、郊外でも運転が荒いみたいです。

ん? あれは・・・・

あ、先導車付きのオーバーサイズトレーラーじゃないですか!
オーストラリアでめちゃくちゃ驚かされたのを思い出しました。

その後は丘陵地帯の中を走っていきます。
ブラジルの内陸部に比べて海に近いエリアは丘陵の占める割合が高いみたいです。

何度も登場するトレーラーのマフラー屋さん。

眠たくなってきたので、大声で歌を歌って気を紛らわせます。
この時のレパートリーは
・「悲しい色やね」 上田正樹 サビのみ 自分の持ち歌じゃないんですが、カラオケが流行った当時、友人が歌うのを何度も聞かされサビだけ頭にこびりついてて、なぜかこの時思い出しました。
・「若者たち」 高見沢俊彦 フルコーラス まさに今の気分とベストマッチした歌詞なので
・「青い果実」 山口百恵 冒頭のみ ひたすら走り続けなければならない辛い気持ちをこの歌の冒頭部分で表現していたのでしょうか? 我ながら謎です。

少しだけ減速が必要な小バンプ。
このタイプの時はそこまで減速しなくても車にダメージは無いのですが、やはりブレーキは必要です。
ブラジルの高速(有料区間)を走っていてつくづく思うのですが、日本の高速道路網って走ってる時はそんなに気を使わなくて良いので、なんだかんだ楽なんですよね〜。
さて、そろそろガソリンが心許と無くなってきたので給油しておきますか。(13:50)

そう思って立ち寄った街にある5軒のガソリンスタンドのうち3軒がディーゼル用の軽油しか扱ってない店で、値段で選ぶも何もない状態でした。
597km、45リットル、142レアル。(6400円)
ガソリン(と言っても、ガソリンとエタノールの混合比率が6:4)の連続給油でリッター13.2kmまで伸びました。
純粋に100%ガソリンを使用したら、リッター15〜16kmというのが、この車の実力でしょうか。
相変わらずスマホがネットに繋がらないので、無料のWifiサービスが無いかなと思って売店に立ち寄ってみたら、意外や意外、レジに立ってた若い白人のスタッフは英語を話せるみたいでした。
残念ながらこの売店にWifiサービスは無かったのですが、代わりにプリペイドチップを10レアル(450円)分チャージしてもらえました。
さらにSMSに届いていたメッセージを見てもらって返信ワードを教えてもらいながら操作したら、無事にネットが使えるようになりました。
いやぁ、助かりました!
しかし、繋るようになったとは言っても、前よりもネットのスピードが格段に遅い気がします。(前が3G(1M)だとすると、今は2G(64k)接続というイメージ)
まぁ、それでも、これでGoogleMapナビが復活したので良しとしましょう!
レジのお兄さんが「サルバドールから来たの?」と尋ねてきたので、「そうです」と、答えると、「じゃぁ、サンパウロまで行くんだ」と、さも当たり前のことのように言うので拍子抜けしつつ、「そうなんです。2000kmもあるんですよ!」と、すごい距離を一気に走る大変さに共感してもらいたかったのですが、「まぁ、2日ぐらいかかるよね〜」と、やはり「ブラジルではよくあること」という感じで彼は話をするのでした。
さすがに2日で2000kmはキツイでしょと思いつつ、「私は3日目の午前中に到着する予定なんですよ」と答えたら、すこし首をかしげながら「そんなにかかるかなぁ?」と、言われてしまって返す言葉がなかったのですが、ブラジルの一般道を1日1000km、2日連続って尋常じゃない体力が必要だと私は思います。
(順調に流れてアベレージ70km、今日なんかヘタしたら50km出るか出ないかのスピードなんですから、日本の高速道路と一緒にしてはダメです)
まぁ、この辺はブラジル人と日本人の感覚の違いなんでしょうね。
せっかく売店に立ち寄ったので、2レアル(90円)のマンゴウキャンディアイスを購入してから出発しました。
その41へつづく