ブラジルドライブ旅行記 43

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長さ25mで横幅オーバーサイズなトレーラー。



そういえばオーストラリアでもオーバーサイズのトレーラーがたくさん走っていたのは採掘が盛んなカルグーリー周辺でした。


このミナスジェライス州も鉱山の採掘で有名な場所なので、同じように大型重機の移動が盛んなのでしょう。









お〜、丘陵集合住宅。


何度見ても驚かされます。









登坂車線を利用して再びトレーラーを抜かしていきます。











丘陵地帯に家がポツポツと建っていると、別荘地帯みたいです。











お〜、珍しく岩をくりぬいてますね〜。











この人達は歩いて通勤してるんでしょうか?

(ケニアでは他国から出稼ぎの人が集まってくるような巨大農場地帯の近くでよく見かけた光景ですが)











たまに見かける古い(割には程度の良い)ベンツのトラック。


前に事故渋滞に巻き込まれた時に、後ろに止まったこのトラックの運ちゃんが、待ってる時間を利用してボンネットを磨いていたのが印象的でした。


もちろんそのトラックはピカピカでした。









いよいよ、ベロ・オリゾンテの街が見えてきました。(11:10)



そういえば、ブラジルでは前を走ってるシボレーのセダンみたいに牽引フックをつけている車が多いんですが、コンパクトカーで大きな荷物を運ぶのに合理的ってことなんですかね?


ただ、実際に何かを牽引している車は少ないです。


皆さんフックだけはとりあえず付けてるみたいです。









うわぁ、反対車線が大渋滞になってますよ。


とりあえず、こちらの車線は渋滞してなくて良かったです。









おぉ〜、丘陵集合家屋!











というか、ベロ・オリゾンテはかなりの規模の街なんですね。











ナビルートを見ると街の中心部を抜けていくみたいだったので、信号がたくさんあったら厄介だなぁと思ってたんですが、どうやら高速道路のまま抜けられるみたいです。











「セントロ(Centro)?」、、、 まだ街の中心部に入ってすらいなかったんですね。


予想以上に大きいのかも、この街。









新手のスピード取締り機です。


全車線対応型です。











いやぁ、大きな街ですね〜。

この辺が街の中心部でしょうか?










違う、あっちだ。


って、いったい何人住んでる街なんでしょう?



帰国後に調べ てみました



人口 250万人 (ブラジルで第4位 サルバドールの次です)  周辺人口も合わせたランキングだと515万人で第3位。

ミナスジェライス州の州都  (以前の州都はこれから行くオウロ・プレットです)

かつては豊富に取れる鉄や鉱物(宝石類)で栄え、今はGoogleやOi、東芝やフィアットなどのグローバル企業、住友マテリアルの製鉄工場(計画中)なんかもここにあり、バイオ関連含むハイテクやサービス業でGDP成長率の多くをこの都市が生み出しているのだとか。




そして、ブラジルにおいては2番目の計画都市であり、着工は1897年。







これが当時の計画地図。(Wikipediaより)











大きな地図で見る
私はその中心部を迂回するように走っていたことが、後から分かりました。



この街では1943年にはブラジリアの建物を数多く設計したオスカー・ニーマイヤーが「サン・フランシスコ礼拝堂」を設計し、建築界へのメジャーデビューを果たしています。(当時30代半ば)



帰国するまでまったく知らずに、「大きな街だなぁ」と、思いながら駆け抜けてしまいました。


いやはや、世の中、知らないことだらけです。









というわけで、ようやくオウロ・プレットの案内看板が出てきました。











巨大都市を横目に見ていたところから、、、











一気に郊外の風景に切り替わりました。(BR356号線)











お、三輪バイクだ!




街を抜けても相変わらず交通量は多いですが、なかなか良い景色ですねぇ〜。


タイミングよく日が差してきて、気分も上々です。









ミナスジェライス州のパトカーです。












途中から道がどんどん空いてきて、さらに気分よく走れるようになりました。











ヤッホー、これは良い道です!











なるほど、このへんの丘陵地帯でちょっとマイナーな道に入れば(とは言っても、この道は国道ですが)、かなりドライブが楽しめるんですね〜。











ん? あれは、、、











お〜、これは高い鉄橋!











バスが走るということから予想していたとおり、すごく走りやすい道が続きます。


今のところ全てが順調です。









景色も最高!











登り坂には登坂車線もあって言うことなし!











さて、スマホのGoogleMapナビはずいぶん前から到着予定時刻を12:47にしたまま、数字が動きません。


日本で使ってるカーナビだと、この到着予定時刻は走ってるペースによってどんどん変わっていくものなのですが、GoogleMapナビは遅い車に前を阻まれても、都市部をちんたら走っても、こうやって山間部を駆け抜けてもびくともしません。



まさか、このまま12:47に到着したら驚くんですが、、、










なんて前々から思ってたんですが、本当に12:47にオウロ・プレット周辺に着いちゃいましたよ。


恐るべしGoogleの予測技術。

たぶん、彼らが普段スマホの現在地情報から集めている膨大なデータから道路毎の個別の平均速度を使って算出してるんでしょうね。私が日本で使ってるカーナビだと下道と高速の計算用の設定速度は一定ですから、それと違うペースで走るだけでも到着予測時刻が狂いますからね。



まずは観光案内所に顔を出して駐車場の場所でも教えてもらおうと思ったのですが、入り口に鍵がかかっていて、中に誰も居ない状態だったので諦めました。


先ほど街の手前で旧市街を眺められた場所があったので、一旦そこまで戻ってきて、遠くから町並みを眺めてみることにしました。






「地球の歩き方」なんかに掲載されている写真はここから撮影したものだと思います。











これが世界遺産に登録されていて、マリーナさんおすすめのオウロ・プレット(Ouro Preto)の旧市街です。


数百年も前からこんな眺めだったのでしょうか。


ここも丘の中腹に建物が密集しています。というか、平らな土地が無いんですよね。



オウロ・プレットについて簡単に説明すると、この周辺で1693年に金が発見されてゴールドラッシュに湧き、植民都市として一気に発展し、教会や邸宅などが多く作られ当時としては多くの人々(10万人)が生活してミナスジェライス州の州都として栄華を極め、その後、金の産出が止まるとベロ・オリゾンテに州都が移転され、当時から時が止まったかのように取り残されて今に至るという山間部の都市です。(現在の人口は6万人ほど)



今も周辺で宝石類がたくさん取れることから、ここに鉱物博物館があるということで、まずはそこに立ち寄ってみることにしました。








旧市街に向かって進んでいくと次第に道が細くなってきました。



途中の看板に「7トン以上のトレーラーは進入禁止」みたいなことが書いてあります。








古い家屋や教会が道路脇にたくさん並んでいます。











まるでタイムスリップしたかのような光景が目の前に広がりました。



ところで皆さん路駐してますが、私も路駐したら良いんですかね?











と、路駐ポイントを探してキョロキョロしながら走っていたら、駐車場の管理人を自称する黒人のお兄さんに目ざとく見つかり、「こっちだよ〜!」と案内を受けてしまいました。


まぁ、いいか。



どう見ても公共の無料駐車場っぽい場所に案内され、そこの奥から続く小道に路駐するよう指示されました。
(駐車場自体は満車でした)








「ちゃんと鍵をかけたかい?」と、親切な体を装って大げさにチェックをするお兄さん。


当然英語は通じないのですが、観光客慣れしてるのでジェスチャーや身振り手振りでお互いなんとなく話は通じます。


見張り料金は「10レアル(450円)だよ」とのことだったので、ここは素直に払っておきました。


見張りに嫌われると何されるかわかりませんからね。



「教会を見に行くのかい?」



と、尋ねられたので、



「いえ、博物館に行きます」



と、答えたら、、、









「着いてきて、こっちだよ」


と、ジェスチャーをしながら私を案内してくれようとします。


スマホのGoogleMapがあるので道案内は必要ないですし、博物館はお兄さんが指差す方向ではないのですが、もしかしたらGoogleMapが間違えてるかもしれないと思いながらついて行きました。



そして、教会へと続く小道に入ったところで、



「ほら、ここからの景色が良いんだよ」



と、盛んに写真を撮るようにジェスチャーで勧めるので、とりあえず1枚写しておきました。







なるほど。










その44へつづく