ブラジルドライブ旅行記 47

目次








けっこう新しいT2(Kombi)ですが、セルモーターが回らなくなっちゃんですかね?











信号が青になると同時に後ろを気にしながらエンジンの押し掛けをしてました。


ご苦労さまです。










高層ビルとゴミの山。


海外の都会らしい眺めです。









そして、巨大なバスターミナル。


日本でいうところの東京駅ってところでしょうか。









壁に描かれた落書き(?)が印象的だったので、メモ撮影。











歴史ある教会。




いや、しっかし、サンパウロの皆さん、運転が大人しいです!


サルバドールとえらい違いです。







何が違うって、まず車間距離が違います。



ごく稀にジグザグに抜きながら走っていく車や、車間距離を5mぐらいしか取らない車も居るには居るんですが、日本と変わらない出現頻度です。








すこぶる順調に待ち合わせ場所であるコンゴニャス国内線空港(左)のレンタカー会社近くまでやって来ました。




ここで最後の給油を済ませます。

427.5km、37リットル、74レアル。(3300円)

最初にサンパウロに来た日に見かけた値段よりも高いなぁと思っていたら、すぐ近くのガソリンスタンドは1リットルあたり0.25レアル(11円)安い値段で売っていて、しまった!と、思いました。

日本だと同じ地域でスタンドによって1円、2円の差が出ることはあっても、10円以上も違うなんてことはまず起こらないのですが、ブラジルでは平気でそういうことが発生するのでした。


うーむ、ここで損した400円弱のお金が人生に大きな影響を与える可能性は皆無だと思うのですが、えらい損した気分でした(笑)




さて、GoogleMapナビが指し示すレンタカー会社があるはずの場所に到着したわけですが、周囲にそれらしき店舗はまったくありません。


たまたま目的地に指定されたのが駐車場付きのハンバーガー屋さんだったので、そこに車を停めて周囲を歩いて探してみたのですが、やはりそれらしき店舗が見つかりません。



最後の最後にGoogleMapブラジル版の住所情報の不正確さにやられました。



とりあえず周辺を探してみようと車を走らせたのですが、走っていた道は例によってUターンの出来ない片側4車線道路で、案の定タイミングよく右左折出来なかったり、Uターン出来なかったりで、探す以前に思い通りの場所に行けずに迷走してしまいました。


仕方なくむやみに走るのを一旦やめて、周囲の建物を注意深く観察してみたところ、アメリカみたいに各建物に番号(番地)が書かれているのに気が付き、それを見るとストリートはこの道であってるんですが、番号の付き方からして全然違う場所に連れて来られたことがわかりました。



さて、ということは、番号の進み方からして正解はこのあたりか・・・




GoogleMapナビに番号から予想した場所を目的地にセットして走り始めました。




すると、六差路ぐらいの交差点が登場し、ナビは「左です」って事務的にアナウンスしてるんですが、どの道が正解かさっぱりわかりません。



えいや!



で、入ったらものの見事に失敗。



と、思ったら、リルートされた道が空港をぐるっと迂回する道で、目標地点へのアプローチはこちらのほうが簡単そうだったので、怪我の功名といったところでした。








うぉ〜、この2台のパトカー、どの車よりも運転が荒い!



前の一般車を煽りまくってジグザグ運転しながらかっ飛ばしていきました。









ありゃ、サンパウロにもこのタイプの取締機があったんですね。


初めて見ました。




それにしても、朝から涼しいままだなぁとは思っていたのですが、街角に温度計が設置されていて、それによると気温は22度でした。








へぇ〜、サンパウロにはモノレールがあるんですね〜。

後で調べたらワールドカップに向けて建設中で、まだ完成していないみたいでした)



空港をぐるっと迂回して北から南下する形で目標地点にアプローチしたのですが、建物の番号を見てみると、これでも番地的にはもっと北が正解でした。



というわけで、難儀なUターンを2回繰り返し、、、









やっとこさ、レンタカー会社に到着出来ました。(9:30)




ブラジルのレンタカードライブ、大きな事故もなく完了です!










お〜、8500km走行!


一回の海外ドライブとしては過去最高記録です。


そして、このVoyage号の走行距離を、一気に倍にしてしまいました。



ちなみに、鹿児島県の佐多岬から北海道の宗谷岬まで東京経由で走って片道3000km弱です。

なので、そのコースを1往復半近く走った計算になります。



我ながらよく頑張りました!


そして、Voyage号もお疲れ様です。











大きな地図で見る
全走行ログです。詳細も拡大して確認できます。




荷物を車から取り出し、書類を受付のお兄さんに渡すと、2人居た若いスタッフのうち1人がVoyage号に近づき、軽く一周回ってチェックをしました。



まぁ、何も指摘されないだろうと思って眺めていたら、お兄さんはホースを引っ張ってきて水洗いを始めました。

今まで世界各国でレンタカーを借りてきましたが、返した瞬間に水洗いをされるなんてこれが始めてです。


今回に限って車両保険に入ってないので、嫌な予感がしつつ水洗いが終わるのを待っていると、案の定というか何というか、、、







バンパーの割れを指摘されました。


まぁ、これは仕方がありません。




驚いたのは、、、









車に付着した生乾きのアスファルトによる汚れも指摘されました。


確かに工事中の箇所を何箇所も通り抜けてきたので、油べったりのアスファルトが付いちゃったのは仕方がないのですが、爪で擦れば落とせるレベルです。


専用の洗剤でも使えば問題無く落とせるはずです。


こりゃぁ、ちゃんと交渉をせねばと、受付にあったパソコンの画面にGoogle翻訳を出してもらい、事情説明から対応までいろいろ交渉したんですが、お兄さんは「本日は本部が休みなので我々の権限でしかお話しはできません。車の清掃は外部業者に任せてますから有料です。バンパー修理の価格は3店舗から相見積を取ったのをメールで後日送りますから、そこから選んでください」と、事務的に説明するだけで取り付く島も無い感じです。


こりゃぁ、Kさんに交渉をお願いするしか無いなと思って一旦引き下がりました。


そのKさんですが、メールが待ち合わせ時間寸前に届き「ごめんなさい、仕事が終わらないので大分遅れます!」とのことでした。

「ならば、今のうちに」ってことでコンセントを貸してもらい、タブレットの充電をさせてもらいながら、ここ数日サボっていた旅行記を一気に書き進めました。









待ち合わせ時間から1時間45分遅れでKさん到着。(11:45)


早速、事情を話して交渉を頼んでみたところ、「ブラジルでは請求されるのが常識だよ。むしろ8500kmも走ってそれで済んだんならラッキーだったじゃん」と言われてしまいました。


まぁ、それでもということでKさんに頼んでスタッフさんに「できるだけ安くしてね」と、話をしてもらい、私も少しでも条件が良くなるように笑顔で彼らと接した結果、後日請求されたのは車両清掃代の440レアル(2万円弱)だけで済みました。

これならフルカバーの保険代とたいして変わらないという気もするので、結果オーライでした。


Kさん曰く、「昔はブラジルのレンタカー会社も管理がずさんでいい加減だったんだけど、あまりにもぶつけたり壊したりする人が多かったもんだから、最近すごく厳しくなったんだよ」、だそうです。


なるほど、そうでしたか。



というわけで、レンタカーの返却手続きも完了し、Kさんの車でサンパウロ観光に連れて行ってもらいました。(12:00)








「今日は日曜日だからね、ものすごく道が空いてるんだよ」



と、Kさんが高速を走りながら言うのですが、そんなに空いてるようには見えません。


平日で渋滞すると、軽く3倍以上の時間が必要なんだとか。




いやぁ、それにしても、Kさんのシボレーの四駆、すごい加速です!


Voyage号とえらい違いです。



って、Kさんに大はしゃぎで感想を言ったら、「えぇ?そう?」と、キョトンとした顔をされました。


まぁ、これはブラジルでリッターカーで8500km走った人にしかわからない気持ちでしょう。


帰国してロードスターに乗るのが今から楽しみでしょうがありません。


スイスでポルシェに乗ってから帰国した直後とは真逆の感想を持つことは間違いなしですから。




Kさんは、車を走らせながら「あれがサンパウロ大学、ブラジル最難関の学校ね」


と、ガイドをしてくれます。


ついでにKさんのこともあれこれ尋ねてみたのですが、幼少期に一時日本(東京)でも暮らしていたけどブラジルで就職。最初は日系の商社に務めたものの勤め人は面白く無いので会社をやめて自ら商社(貿易のみ)を立ち上げて、現在は5つの会社を経営、焼きそばやノリ、米などの日本人向けの商材を扱ってるんだとか。


先日ボンジャルジンでは「営業マン」って自らのことを言っていたんですが、そういうことだったんですね。今でも社長自ら営業交渉であちらこちらを飛び回っているんだそうです。


ちなみに、今日待ち合わせに遅れた理由も、今朝コンテナが届いたので、それの荷物の検品で時間を食ってしまったからだとか。


ほんと、人の数だけ人生があるんだなぁと、つくづく思いました。



Kさんが、「昼飯は和食とシュラスコ、どっちがいい?」と、尋ねてくれたので、迷わず「シュラスコ!」と、答えました。



Kさん自身は和食に行きたかったみたいですが、なんせ私はブラジルまで来て一度もシュラスコ料理を体験してませんからね!







というわけで、サンパウロ中央卸売市場(CEAGESP)に到着しました。(12:30)


土曜日や日曜日の午前中は一般開放されていて、サンパウロ中から買い物客が押し寄せてくるんだとか。
このページに詳しく書かれています)








お〜、さすがサンパウロの市場、いろんな種類の果物が並んでますね〜。


あと、ブラジル旅行中にまったく見かけなかったアジア人をここでようやくチラホラと見かけました。(日系人かどうかは見かけだけではわかりませんが)


ブラジルに行く前は「日系人が多い」というブラジルのイメージのおかげで、特にサンパウロなんかは日本人だらけなのかと想像していたのですが、実際にはブラジルには黄色人種全体で人口の0.5%しか住んでおらず、旅行中もKさん除いてまったくと言っていいほど出会いませんでした。

そういうもんなんですね〜。







Kさん曰く、「りんごや桃みたいな寒いところで育つ果物は間違いなく日本のほうが美味しいけど、逆にパパイヤみたいな南方系の果物はブラジルが世界一だよ」とのことでした。


バナナはフィリピン産よりブラジル産のほうが絶対に美味しいというので、改めて食べてみたかったんですが、この後シュラスコに連れて行ってもらう予定だったので、自重しました。

昔、コスタリカ旅行の後にバナナの本を読んだことがあって、その知識から言うとそんなに差は無いんじゃないかと思いますが、栽培方法、栽培地によっても味に差が出るもんなんですかね? 日本にも甘熟王なんていうブランドバナナもありますし。




ちなみにKさんは、昼に大量食いすることを見越して朝食抜きで来たんだとか。


しまった、そんなことなら私も朝食を食べなきゃよかったです。







ゴイアバダ(Goiabada)という名前のグァバと砂糖を煮詰めて作った羊羹屋さん。


チーズとセットで売ってます。









Kさんが従業員に話をして試食用に切ってもらいました。


こんな風にして羊羹とチーズとセットで頂きます。


シュラスコのことが頭をよぎりますが、頂いてしまったものは仕方がありません。



どれどれ・・・



美味しい!!


Kさんいわく、こちらではお新香みたいなもんで、食事の時に日常的に食べるものなんだとか。










「美味しい、美味しい」と言いながら食べていたら、Kさんがおみやげ用にと一つ買ってくれました。


なんか、至れり尽くせりのサンパウロツアーになってます。


(帰国後、自宅に帰省した時に家族で頂きました)











いやぁ、賑わってますね〜。











Kさんによるとブラジルにはパパイヤやアボガドも数種類あって、味もいろいろなんだとか。

(右に写ってるこ汚い巾着袋が私がメインで使ってる旅バックです。これならお金持ってなさそうに見えるだろうと思いまして)










おじさんが華麗な包丁さばきでココナッツを切り刻んでます。









というわけで、ココナッツジュースも頂いてしまいました。

(私、まだ1レアルも払ってません)



ココナッツは氷で冷やされていて、中のジュースは冷たくて美味しいです。








内側の肉質の部分はナタデココみたいな食感で、固い皮を薄く切ってもらい、それをスプーン代わりにして食べます。(Kさん曰く、もっと熟すとここが分厚く濃厚になるんだとか)



私はダイビングで南の島にしょっちゅう行ってた割にはチャレンジしていなかったので、人生初体験のココナッツジュースになりました。








へぇ〜、イカに鰹だ。


魚介類も食べるんですねぇ。

(私にとってブラジルは肉食のイメージです)









その48へつづく