ブラジルドライブ旅行記 33

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そして、精算をしようとしたらまさかの「クレジットカードは使えません」宣告。


窓拭きサービスもなかったし、(蝶の体液ですごい汚れていたので、給油時に綺麗にするのを楽しみにしていたのに)自分で拭こうにも、雑巾や水がありません。


うわぁ、こんな場末のスタンド使わないで無理してでも一つ先の街まで走ればよかったかも・・・


いやぁ、しまったなぁ。



こんなところで思いがけず150レアルの現金を使ってしまったので、この後サルバドール手前の高速代が高かったら、今日の宿代すら危うい状態です。

booking.comに掲載されていた感じからして、今日の宿でクレジットカードは使えなさそうなのと、こんな時に限って2泊申し込んでるんですよね。


今日は急いでるから銀行探すのに時間を割きたくないんですが、どうしたもんか・・・


GoogleMapナビによると、宿まで残り700kmちょいです。


22時到着目標だと、そもそも厳しい状態だしなぁ。


う〜む、困った。



とりあえず、ここで悩んでてもしょうがないから行きますか。








それにしてもこの辺りは景色が良いですね〜。



そして、相変わらず蝶がたくさんヒラヒラ舞ってます。

(ボンネットの隙間に挟まってる黄色い物体は蝶の羽です)



あと、玉虫色に輝く鳥が道路を歩いて横断してました。


写真には撮れませんでしたが、とても綺麗でした。








イボティラマ(Ibotirama)の街に到着。



先ほど給油してから、57km走ったところでようやく「BR」のガソリンスタンドが登場したので、無理に走らなくて大正解でした。


もしチャレンジしていたら100%ガス欠してました。










ロバはブラジルに来て初めて見た気がします。











引き続き蝶だらけの道を走っていきます。



車を止めて周囲の様子を伺ってみたら、何やら強烈な匂いがしたので、どこかで花が一斉に咲いて蝶の大移動しているのかもしれません。


さらに車に轢かれて道路に落ちた蝶達の死骸を狙って鳥達がたくさん集まってきていました。


道路がちょっとした餌場になってるんですね。









久しぶりに見た道路脇で物売りする子どもたち。


サルバドールを含むバイーア州は「黒人の街」って聞いてたんですが、こういう物売りの子を見ると、いよいよバイーア州に入ったんだなぁと実感します。


まるでアフリカを走ってるみたいです。







引き続き景色は良いですね〜。


ブラジルもなんだかんだでタイヤの破片がたくさん道路に落ちていて、いちいち写真に撮ってはいませんが、つい先ほども道路の真ん中に大きなタイヤ片が落ちていて焦りました。










おお、これはすばらしいシャパーダ地形!











いいですね〜、ダイナミックな景色!











交通量は少ないのですが、ご丁寧に登坂車線が設けられているところも素晴らしい配慮です。











スマホによると標高1000mを超えたらしいんですが、まだそれほど涼しくはないのが惜しいところ。

これで気温も調度良かったら、最高のドライブコンディションです。







カーブを抜けたところに停まっていた故障トラック。






そういえば、行きの飛行機から見下ろしたブラジルの大地があまりに真っ暗だったので心配になったのですが、実際はこういうことかとこれまでのドライブを振り返って大いに納得したのでした。










道路は相変わらず蝶だらけです。












あと、脳がそろそろ限界に達したらしく、あくびが出るようになってきました。


今さっき給油したばかりですけど、次のセアブラという街で一回休憩とらないとダメそうです。











バイーア州に入って、家屋のスタイルが変わった気がします。











景色は素晴らしいんですが、さすがに疲れてきました。











あ〜、やっと着いた!


セアブラ(Seabra)です。(16:15)








ガソリンスタンド併設の売店で水と小さなジュースを買って5レアルでした。(225円)


ジュースは三個ずつセット売りになっていて、「1つだけ欲しい」と頼むのに偉い苦労しました。




さて、のんびりと休憩したい気分ではあるのですが、宿のチェックイン時間を考えるとそこまでゆっくり過ごすわけにもいきません。



少し休んでから体に鞭打って出発しました。







街を出ると再び山岳地帯に入りました。











バイーア州に入ってから、馬を見かける頻度が上がってきました。











何十回、何百回と通過したバンプ。


慣れてない我々日本人には苦痛以外の何者でもないんですが、きっちり減速させるにはこれが一番効果的なんでしょうね。









ここにも馬が居ました。










街を抜けたら再び山岳地帯に入ったのか、少しきついカーブが登場し始めました。











お、正面にシャパーダが見えてきました!












GoogleMapで確認してみると「Parque Nacional da Chapada Diamantina」(シャパーダ・ディアマンティーナ国立公園)と表示されていたので、どうやら国立公園の近くを走ってるみたいです。


名前に出てくる「Diamantina」という単語を見て、そういえばこのあたりにかつてダイアモンドの産地だった場所があったと何かで読んだなぁと思っていたのですが、帰国後に調べてみたらまさにそのとおりでした。








「大きな奇岩がいっぱいあってすごいなぁ」ぐらいに思いながら通過しちゃったんですが、帰国後に画像検索をして激しく後悔しました。


ボニートよりもこちらのほうが良さそうです!


英語のwikipediaでもこのぐらいの情報量なので、まだまだマイナーな国立公園ですが、ここはきっと行く価値有りですよ。


日本語の情報もありました。








いやぁ〜、もったいないことをしましたねぇ。











まぁ、仮にここが素晴らしい場所だと事前に知っていたとしても、日程的には時間を割くのは無理だったんですけどね。











こちらの小さな村で見かける家屋をメモ撮影。











トレーラーと馬。


やはりバイーア州の田舎は馬が多いと思います。

日常的な移動手段として今も重宝されているのでしょう。









独特な見た目の植物が生えている丘陵地帯を抜けていきます。











ふーむ、バイーア州は丘陵地帯が続くんですかね?



カーブが続くなぁと思いつつ、交通量も少ないのでちょっと強引に遅いトラックを追い越しかけたら、丘の上から突然目の前に対向のトレーラーが現れました!!


慌てて急ブレーキを踏みながら自分の車線に戻って、間一髪セーフ。


いやぁ、気が緩んでました。


危ない危ない。


あと、Voyage号にはABSなんて付いてないので、フルブレーキからのハンドル捌きはけっこう気を使わされます。









このエリアの小さな村でよく見かけた赤壁の家をメモ撮影。











あれ? なんでしょうこの列。(17:40)



GoogleMapを見ても、周囲に街や信号などはまったく無さそうな場所ですし、なんで渋滞してるのか理由がさっぱりわかりません。


もし工事による片側交互通行だとしたら5分も待てば動くだろうと考えて、しばらく車の中で待機していたのですが、微動だにする気配がありません。



対向車も来ません。



ドライバーや同乗者も車から降りてくつろいでます。







私も車から降りました。



近くに居たトラック運転手のおじさんに英語で「交通事故ですかね?」とジェスチャー交えて尋ねてみたら雰囲気で伝わったらしく、「そうじゃない?」という感じの返事が返ってきました。




やっぱり。。。




って、まじか!




このペースならもしかしたら22時ちょい過ぎぐらいには着けるかもって思ってたのに・・・・




一応宿に連絡でもしておくかと携帯を取り出すと安定の圏外表示。




はぁ〜、どうしたもんか。




まさか、ここで一晩過ごすってことにはならないですよね・・・



GoogleMapで周囲の道路を確認してみましたが、都合よく迂回できそうな道はありません。


まぁ、それがあるんだったら、そちらに車が動きますよね。




しかし、皆さんこういう状況に慣れてるんですかね?


渋滞の先頭に向かって歩いていってる人も何人かいますが、ほとんどの人が余裕の表情でくつろいでいます。



まぁ、こうなったら、なるようになれ!ですね。




そして、列に並び始めてから30分後、、、








ついに対向車が走ってきました!




50台ぐらい走っていったでしょうか。




さて、お次はこちらの列ですね!




って、全然動く気配がありません。




そして、また対向車線の車が50台ぐらい通り過ぎていきました。



いったいどういうルールで先頭は道を譲り合ってるんでしょう?






さて、今度こそちらの列の番ですね!




・・・・・




全然動く気配がありません。







その34へつづく