-------------インドネシア ドライブ旅行記(目次)


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気を取り直して、WarungBagus内でナシゴレンを注文。


味はまぁまぁ。


駐車場に戻るときに食堂のテーブルでトランプゲームをやってる若者が居たので「写真を撮っていいかな?」と許可を求めたところ、「だめだよ」という返事。 どうやら賭けトランプをしていたらしい。







インドネシアでは大変良く見かける黒い小型トラック。

よく見ると、けっこう皆さんかっちょよくデコレーションしている。

あと、その向こうに停まってる40系のランクル(ジープ)、特にこの辺の村々ではものすごい台数のランクルが大事にされて現役で走っている。



駐車場に戻ると、昨日の朝にはみかけなかった、ものすごい台数のバイクが停まっていた。逆に乗用車は自分の車だけが残っている状態である。



特に車上荒らしをされた跡もなく、とりあえず一安心。


車に乗り込むとチケットを手に持った若者が駆け寄ってきて、何やら駐車料金を払えと言ってくる。


言ってることを勝手に解釈してチケット2枚分(2日分)払っちゃったけど、あれ、もしかしたら1枚でよかったのかも。


というか、そもそも、彼はオフィシャルな駐車場管理スタッフだったのだろうか・・・?


謎だ。


まぁ、いいや。




さて、ブロモ山の情報でも、と、タブレットを開くと、まさかの完全放電状態。


しまった、これはマズイ。


というのも、ソニーのスマホやタブレットにはありがちな妙な電源バグがあって、一度完全放電させてしまうと、普通のやり方だと二度と充電できないのであ る。

とりあえず、SIMカードを抜いて、奥にあるダミーSIM用の隠れスイッチを針か何かで押して、専用のクレードルで充電すれば復帰できるのは前に確認 してたんだけど、今回の旅で完全放電させるようなヘマはしないだろうと思って、クレードルを持ってきてないのだ。

いやぁ、まさか、昨日の夜にテントでキンドルアプリを使ったまま消し忘れ、何かアプリが暴走して完全放電させてしまうとは予想してなかった。(ちゃんと機 内モードにしてるのでセルスタンバイとかじゃないけど)


とりあえずスマホ(Nexus5)のSIM交換用に持ってきた縫い針でリセットボタンを押し、シガレットからの充電を試みるもうんともすんとも言わず。


あぁ〜、やっぱりダメかぁ。


これでタブレットがただの黒い板になっちゃったな・・・


まだ旅の折り返し地点にすら行ってないし、まだまだ活躍して欲しかったんだけどなぁ。


ほんと、SONYって製品コンセプトは魅力的なんだけど、クオリティのツメが甘いというかなんというか・・・


幸いNexus5があるので大惨事ってほどでもないけど、やはりタブレット無しは不便だなぁ。


やれやれ。








さて、せっかく早めに下山したし、次はブロモ山に向かいますかね。


って、この天気じゃ行ってもしょうがないかな?



しっかし、相変わらず道は悪いし、昼間はすれ違いのバイクが多いし、こりゃ外輪山まで登るまでが大変だぞ。



なんて、思いながら極悪の道路を走っていたら、すれ違いのバイクのおじさんが何やらアバンザの後輪を指さしていたような気がして、嫌な予感を感じつつ右後 ろの後輪を覗きこむと、、、、





あぁぁぁぁ、パンクかーーーー、やっちゃったぁぁぁぁ!





って、今はすれ違いも困難な急な登り坂の真っ最中。

どこで車を停めてタイヤ交換したらいいんだ?



なんて悩んでる間にもタイヤの空気はすごいペースで減っており、後輪が左右に流れはじめて、ホイールが直に道路の凸凹に打ち付けられてる感覚が車体に伝わってきたので、かなり焦った。







仕方なしに完全に平らではないけど、とりあえず少し道幅があって坂も緩くなっている場所に車を停めた。



はぁ、こんなところでタイヤ交換か。



って、えーっと、スペアタイヤは(今回借りるときに確認してなかった)・・・・、あぁ、車体の下か。



ジャッキが助手席の下にあるのは先日携帯無くした騒ぎの時に確認済みっと。


レンチとジャッキの棒は・・・・、あぁ、ここか。


あとはタイヤを固定してる棒を外し・・・・、ん?、これどうやって外すんだろう?



参ったなぁ、まるでパズルみたいで全然外し方がわからんぞ。


というわけで、現地の人に尋ねてみようと、ちょうど下ってきた親子連れのバイクに手を振って止まってもらい、バイクから降りて様子を見に来てくれたお父さ んにジェスチャーでタイヤを交換 したいのと、スペアタイヤの外し方がわからないことを伝えると、やり方を教えてくれるだけでなく、自らレンチを私から奪い取ってパンク修理を始めてしまっ た。


さらに他のバイクのおじさんやら中高生ぐらいの男の子たちも止まってくれ、気がついたら6〜7人でタイヤ交換作業を手伝ったり石を拾ってきて車止めにしてくれたり、 すれ違いの交通整理したりと、皆さん手分けしててきぱきと作業を手伝ってくれるのだった。


さすがにパンクさせた本人が何もしないのはどうかと思って作業を手伝おうとしたら、最初にスペアタイヤの外し方すらわからなかったところからズブの素人と思われ たのか、「お前は下がって見てろ」とジェスチャーで追い返されてしまい、お言葉に甘えて「見ーてーるーだーけ〜」状態に。
(日本男子の印象を下げてしまった、、、スミマセン)



坂が緩いとはいえ後輪が下の状況だったのでジャッキを上げるのも一苦労なはずだが、私は一切手を汚すこともなく、、、






パンク修理は完了したのであった。



せめてお礼ぐらいしなきゃとカバンからコモパンを出して、まずは最初に止まってくれたお父さんに差し上げようとすると、「それは受け取れない」と拒まれ、 それなら子ども(小学校低学年ぐらい)なら、喜んで受け取るかと思いきや、その子も困った顔をしながら拒否。


交通整理をしてくれてた高校生ぐらいの男の子たちに至っては「それは緊急事態の時に食べる用でしょ?とっておいたら?」と、なんで知ってたんだというコモパンの目的まで 片言の英語で言い 当てられる始末で、取り出したコモパンをすごすごと仕舞いつつ、全力で皆さんにお礼をして、走り去っていくバイクを見送ったのであった。



うーむ、ラニュパニ村の人も本当に親切だった。


ありがとうございます。




さて、一旦ラニュパニ村に戻ってパンク修理をするという手もあるけど、村から離れれば道も良くなるし、下界に降りればいくらでもタイヤ修理屋さんはあるは ずだから、とりあえず先に進むか。



というわけで、1速でしか走れないような急坂を登りつめ、ようやく外輪山の分岐点まで戻ってきた。







これ、全部オジェック(バイクタクシー)なのかな?









ブロモ山観光するどころの天気じゃないので、そのまま下界へ直行。









そう言えば、まだこんな悪路もあったか。


スペアタイヤを使っちゃってるから、もうこれ以上パンクしないでね・・・








オフィシャルだかなんだかよくわからなかったゲートを再び通過したあたりで晴れ間が見えてきたが、再びすぐに雲の下に入った。










とりあえず大雨に降られる前に下山できてよかった。



下界に降りてきてスマホの電波状況が良くなったので(登山口でも電波が入らない状況ではなかったが、あそこは登山客で混みすぎて、ネットが混雑してい た)、本日泊まる宿を見繕って予約した。








続いて適当なパンク修理屋に立ち寄った。



この辺りはケニアで慣れておいてよかった。







チューブレスタイヤの直し方は万国共通だけど、使う道具とかが微妙に形状が違ったりする。










漏れチェックをしていっちょあがり。


お代は250円、安い!









1000円札(日本で言うと1万円札ぐらいの価値)でお代を払ったらお釣りがないということで、修理屋のお兄さんが隣の売店で両替していた。


せっかくなのでジュースも購入した。50円なり。




おじさん、ありがとう!








渋滞必至となりそうなマランの街を迂回して北上を開始。











が、しかし、国道に合流した途端、この有り様。









へぇ、警官が交通整理してる交差点なんて初めて見た。

(その後も数回見かけたが、数としては少ない)










日もとっぷり暮れた頃、ようやく宿のあるPrigenという街の近くに到着した。
(写真は明るい電気が目についた果物屋さんをメモ撮影)









お腹が空いたので飯屋を探していたら、良い感じのレストランがあったので立ち寄った。










これまでにない、高級感あふれる店構え。









アヤムゴレンにマトンのスープ。


さすがに旨い!









そして、料金も驚きの1400円だった。


店構えからある程度予想はしてたけど、日本で食べるのと買わならない感覚。


でも、えらい混雑してたので、このぐらいの金を出せるお客さんがインドネシアにはわんさか居るってことかね。








この後、宿のあるPrigenという村に入ると急な坂の狭い路地になり、周囲はホテルだらけだったので、どうやら山間部の避暑地みたいな所に来たみたい だった。








本日の宿。1泊1800円なり。(Lie Mas Hotel)


建物は相当ボロいけど、受付のお姉さんの対応が良かったのが救い。

(ボロいというのは海外の安宿に泊まったことの無い日本人が「ぎゃああああああ!」と絶叫するようなレベル。コックローチ君は部屋の中で2匹、廊下で1 匹遭遇。風呂場、トイレの清潔感はなかなか壮絶なレベル)


おかげさまで 火山灰を被った山装備や泥だらけのテント道具をシャワーで遠慮せずに洗浄出来た。


そして、案の定部屋の中ではWiFiが使えなかったので(Booking.comでは施設内のどこでもネットが使えると表示されていても、そのとおりに なってる宿は(低価格の宿の場合)本当に稀)、食事スペースで電源の入らなくなったタブレットの代わりにスマホを使って蚊に刺されながら明日以降の予定を 考えた。


ブロモ山に立ち寄らなかった分、半日前倒しでここまで来たから、何か予定を1つ足すかな。


なんてことを考えていたら、突然周囲で「パン!、パン!」と炸裂音が鳴り響き、これが治安の悪いブエノスアイレスとかケープタウンだったら「お、 銃声か!」と思うところだけど、ここはインドネシアの田舎のリゾート地(たぶん)なので、「あぁ、正月の花火を上げてるな」と思いつつ、明日の予定を決めて宿を 探し て抑えた。


いつもはタブレットでその日の旅行メモを書いていたんだけど、スマホで長文を書くのは苦痛なのでGoogle音声入力を使って記録を残したら、これが認識 率が高くてえらい快適。なんだ、タブレット使うよりこっちのほうが便利じゃん。


とは言え、やっぱりタブレットが使えないのは不便すぎるので部屋に戻って充電にチャレンジしてみたら、車のシガレット給電では駄目だったのが、高出力の充 電器だとすんなり充電を開始してくれて大喜び。(日本に居た時は充電器使って何度試しても駄目だったのに)



いやぁ、よかったよかった!


標高が高いからか、夜はけっこう冷え込んだので、エアコン無しの部屋でもまったく問題なさそうだった。



では、おやすみさない!






本日の歩行・走行ログ




つづく