-------------インドネシア ドライブ旅行記(目次)


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12日目(1月7日(水))




朝5時頃に起床。






今日は晴れないかなぁ。



ウイーレケさんよると毎日雨ばっかりということは無いって言ってたから、この後晴れることを期待しよう。








ここのリゾートの猫はかなり懐いてくれたんだけど、犬の方はまったく寄ってこない。(両方共ウイーレケさんのペット)


犬に嫌われるなんて久しぶりの体験だな。



昨日ジミーさんから「バラクーダポイントに行くから朝8時には出発できるように準備しておいてね」と言われていたので、朝7時に食堂に出向いたんだけど、スタッフ 1名居ない状態だった。



そう言えば朝食のスタート時間を確認し忘れてたなぁと思いながら待っていたら、7時20分頃になってぼちぼちと料理担当のおばちゃんやお姉さんがやってき て、、、








7時半過ぎに朝食が準備された。


メニューはパンとオムレツというシンプルなもの。


ささっと腹に放り込んでからダイビングの準備をするために部屋に戻った。








お! 晴れてきた。









あれが火山警戒レベル3のロコン山か。


やっぱり、今は噴煙あげてないみたい。


もし、絶賛噴火中だったらダイビング終わってスラウェシ島に戻ったら見に行こうと思ってたんだけど、これじゃあ行ってもしょうがないかな。




8時に1階のダイビングサービスに降りて行くと、すでにジミーさんが準備を完了させた状態で待っていて、すぐに出発ということになった。



どうやら今日の海況は悪く無いみたいでバラクーダポイントに行けるらしい。


ラッキー!







では出発!(船尾方向のチチャッリゾート)








今日は昨日のレクアンポイントと違って、ちょっとした長旅になるので(30分ぐらい)屋根の上に座って、風にあたりながら大海原やミニ富士山の「マナドトゥア島」を眺めた。



うーん、実に良い気分。



なんて思ってたのは最初のうちだけで、外洋に出たらさっそく船が荒波にもまれ始めた。




たまに大きな波が来るとお尻が宙に浮いてしまうのでなんとか体を支えてこらえた。(船の屋根の上に座って居たので掴まるものがそんなに無かった)



ブナケン島周辺はベタ凪だったのに外洋に出ただけでここまで海況が変わるんだとすると、なかなか簡単には行けないと言っていた意味はよくわかった。


そう言えばと思ってジミーさんに「ジミーさんはバラクーダを見たことがあるんだよね?」と確認すると、「もちろんあるよ」とのことだった。

やはり見たことがなかったのはウイーレケさんだけの話だった。信じないで良かった。


「ちなみに確率はどれぐらい?」と尋ねると、「半々ぐらい」という返事。



まぁ、そんなもんだろう。







船はメナドトゥア島の手前で進路を北に変え、マンテハゲ島を目指して進んだ。



ジミーさんの事前説明によると「バラクーダポイント」というブイが打たれた固定のポイントがあるわけではなく、島の北西側のドロップオフの潮流を見て、魚が集まってそうなところを 狙って潜るんだそうな。(その辺り全体のことをバラクーダポイントと呼んでいるらしい)








その説明の通り、マンテハゲ島の北西部に到着すると船を停めるとジミーさんが3点セット(マスク、シュノーケル、フィン)を付けて海に飛び込み、目視で海流や魚の集まり具合を確認してから船に戻り、また別の場所に移動するということを数回繰り返した。



ようやく「ここでいいんじゃない?」という場所が見つかったらしく、潜る前に簡単なブリーフィングを受けた。(基本はドロップオフを流れに沿って流されるだけ)


「バラクーダは保証できないからね。あと、ここは流れが速いからバラクーダが出てきたら岩につかまって眺めるからね」



とのことだった。



OK、では早速行ってみよう!








エントリーするとすぐにツムブリがお出迎え。



過去の経験上ツムブリは大物が出る前触れみたいなもんなので、これは期待大である。




なんて思っていたら、深場をナポレオンフィッシュが通過。(深そうだったので遠目に見ただけ)


これはいい感じ!



流れは確かに少し速いけど、アップカレントやらダウンカレントが複雑に絡みあう洗濯機状態という感じでもなく、穏やかで一定のペースで流される安定した流れという感じなので、これなら特に問題なし。



なんて思いながら流れに身を任せていたら、ジミーさんが何かを発見したらしく、水中用の鈴を鳴らしてから沖合の方を指さした。



私のほうがジミーさんより沖に居たので振り返るようにして指さした方向を眺めると、何やら大きな黒い塊がこちらに向かってくるのが見えた。




あれはもしかして、、、、








バラクーダ!




ヤッホー、いきなり会えたよ。



というわけで、「岩に掴まってね」という指示を出されていたのに、ついついバラクーダの群れの方へ移動してしまった。(群れを散らしたとしても困る他のお客さんが居るわけじゃないしね)


当然ジミーさんも後ろから付いてきてるかと思って振り返ったら、彼はちゃんとドロップオフの岩に掴まってこちらを眺めていた。


まぁいいやとバラクーダの群れの中に入って遊んでいたのだが、あっという間にジミーさんと距離が開いてしまい、もう少しで視界から消えるというギリギリのところでこちらもドロップオフに戻って岩に掴まった。


ジミーさんがハンドジェスチャーで「こっちに来て」という指示を出したので、岩を掴んで腕力だけで前進した。(流れに逆らうときは、この方がフィ ンキックより遥かに楽なので)


これで再び真横にバラクーダの群れが横に来る配置になったので、二人でゆっくりと泳ぎ去っていくのを眺めた。


船に戻った後に聞いた話によると、ここのバラクーダはダイバーの泡に反応して寄ってきて、そのままダイバーの頭上でトルネードを巻くことがよくあるので、 わざわざ近寄る必要はなかったのだとか。

あと、ギンガメアジの群れと一緒に登場することが多いらしく、「今日はギンガメアジが休暇中みたいだったし、バラクーダはこっちに来なくて、ちょっと残念 だったね〜」と言っていた。



なるほど。









そして、5分後にまた別の群れが登場した!!



またまたここでも群れに突っ込む私なのだった。




いやぁ〜、素晴らしい!!



大満足!!



そして、このポイントが潔いのは最初のツムブリ、ナポレオン、バラクーダが居た場所を越えてからは、さして見どころが無いということなのである。(タカ サゴの仲間とかアカモンガラあたりはたくさん居るけど、これらの種はあちらこちらに居すぎて背景みたいなもんだし)


こりゃぁ、バラクーダを外したらえらいことになるところだった。


そういう意味でかなりギャンブル性の高いポイントといえるし、賭けに勝って良かった!





次のダイビングはジミーさんの提案でメナドトゥア島まで戻り、タンジュンコピというブナケンエリアでは有名なビックポイントで潜ることになった。


ここはギンガメアジの群れがほぼ毎回見られるということで来る前から期待大だったポイントである。


2つ返事で了解すると同時に船はメナドトゥア島に向かって移動した。






では、タンジュンコピに行ってみよう!

(前方のメナドトゥア島の近くにある)










もちろん居ましたよ〜、ギンガメアジの群れ。



ギンガメアジの綺麗なトルネードは久しぶりに見たよ。(10数年ぶり)










いやぁ、幸せだなぁ。











まさに「銀紙鯵」と言えるメタリックさ。



惚れ惚れしちゃう。








そして、なぜかジミーさんも大はしゃぎ。

(ギンガメアジをバックに写真を撮ってくれと水中で頼まれた)


できればもうちょっとギンガメアジの群れに近づいて欲しかったかな(笑)。










他にもツバメウオの仲間を始め、いろいろな魚が群れ群れ状態で、満足至極のダイビングだった。



いやぁ、マナドに来てよかった!



というわけで、大興奮の2本を潜った後は一旦リゾートに戻って昼飯タイムとなった。




つづく