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というわけで、ヤドクガエル2種類にツノゼミまでコンプリートで気分良く走り始めます。


天気も気分と同じようにすっかり晴天になってました。









お昼時間になっていたので車を道路脇に停め、朝に食べ残したハンバーガーの残りを食べ始めると、突然誰かに車をノックされました。


びっくりして車の周囲を見渡しますが、車の周囲には誰も立ってません。



再びドアを「コンコンコンコン」とノックされたので、窓から顔を出して確認してみると、、、







あ、イヌか。


どうやら、気を引くために尻尾でボディをノックしていたようです。

その後何回もノックされたのですが、野良(狂犬病含めて)か飼い犬かもわからず、餌をあげて良いかどうか判断しかねたのでハンバーガーをあげるのは止めておきました。









マイクロバスに普通にシュノーケルが付いてるあたり、この辺の雨の凄まじさが想像されます。









タマリンドからここまでの移動で思いの外ガソリンが減ってしまったので、空港に向かう途中でガス欠にならないように5リットルだけ給油しておくことにしました。


写真はガソリンスタンドにいた音楽CD売りのおじさん。

せっかくなので、なんか買えばよかったですかね〜。




そして、この時私は気がついていなかったのですが、実はガソリン5リットルを注文したつもりが、5cc分(30コロン、5セント分)しか給油されておらず、ガソリンはまったく増えていなかったのでした。
(この記録を書くために改めて明細見て気が付きました)



やはりスペイン語でちゃんとオーダーできないとダメだったみたいです。








そんなことになってるとは露知らず、ルンルン気分でサンホセに向かって走っていきます。



サラピキからサンホセまでの区間は初日とは違う道を走ろうと思いたち、ブラウリオカリージョ国立公園を突っ切る32号線経由で空港に向かうことにしました。



まずはカブトムシを探しに行った時と通った4号線を南下します。






途中、車を止められそうなところを見つけると、適当に散策してツノゼミを探してみました。









が、そうそう簡単には見つからないんですよね〜。


本当にツノゼミがセルバベルデロッジの駐車場、しかも停めた場所の木に居てくれてよかったです。








さて、行きますか。









山間部に雨がしょっちゅう降るからか、川のサイズも立派です。










大きなバナナ屋さん(果物屋さん)です。




と、ここで急に激しい睡魔に襲われ、30分ほど睡眠休憩を取りました。
(よくよく考えたらほとんど寝てなかったんですよね)







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ここから、ブラウリオカリージョ国立公園のど真ん中へと登っていきます。







登坂車線が整備されているので、予想外に快適に登れます。









この道は遠回りかと思ってましたが、こっちのほうが道が整備されていて断然早くサンホセに着きそうです。


(と、最終日にようやく気が付きました。旅行会社のHPにもバスの到着時間の差としてちゃんと書かれていましたし、セルバベルデロッジのHPにもこちらの道を通るようにと案内されてました









工事でもやってるのかとおもいきや、とんでもない事故を起こしたみたいでした。
(コスタリカに来て交通事故現場は初めて見ました)









どんどん抜かしていきます。









まだ晴れ間が見えていますが、峠付近はガスってそうです。









いや〜、下から上までずっと登坂車線があったので、ストレスなく登ってこれました。

素晴らしい!








この道はカリブ海側と太平洋側を結ぶメインの道で交通量はそこそこあるので、登坂車線が無いととんでもないことになっちゃうんでしょうね。










コスタリカ唯一らしいトンネルで峠を超えていきます。









「唯一」と言っても、いたって普通のトンネルです。



このトンネルはショートカットでの峠越えというよりも野生動物と車の接触を避けるために作られたみたいです。(後で知りました)










さて、ここからは下りになります。









お〜、正面にサンホセ郊外の街並みが見えてきました。

すっげ〜!

(写真じゃ伝わらないと思いますが、すばらしい景観です)









ん? あれは検問ですかね?

反対車線側だけにありました。







振り返るとブラウリオカリージョ国立公園付近は分厚い雲の中に隠れていました。









このまままっすぐ走ると有料道路に入ってしまうので、コロンが底をついたこともありますし、まだ時間に多少余裕があるので適当に街中探索に出かけます。









へ〜、郊外の街並みはこんな感じなんですね〜。









サンホセにもちゃんとmongeショップがあります。

あと、右側のタクシー、なんで並んでるんでしょう?








あ、教会か。

なるほど。









サンホセ近郊はこれまでに走ったどの街とも雰囲気が違うので、感心することしきりです。









この辺りの信号は青点滅からいきなり赤に切り替わったり、普通に黄色から赤になったりするので、今ひとつどういうルールなのかがよくわかりません。



そして、赤信号で止まると、歩行者が道に溢れかえります。









中心部に近づいて来たからか、だんだん交通量も増えてきました。









あと、中国の方々も多数移住してきているのは知識としては知っていましたが、こういう建物が街中に頻出すると、自ら乗り込んでいって自国の文化のまま郷に入らずに住み込んでしまうのはすごいなぁって素直に感心してしまいます。


海外でリトルトーキョーみたいな特殊な場所を除いて日本家屋がそのまんまある光景なんて見たことないですし。








スーパーを見つけたので土産購入目的で立ち寄りました。



入り口に薬局があったので店員のお姉さんに自分用のお土産として蚊よけ薬をオーダーしてみたのですが、DEET成分の強い奴が出てくるかとおもいきやそうではなかったので一応パスしました。



店内で化粧品を販売していたお姉さんにも声をかけて、蚊よけ薬を売っているコーナーに案内してもらったのですが、、、、








う〜ん、これか・・・・


値段は2680コロン(410円)。なんか効かなさそうですが、自分用のおみやげとして一個買っておきました。


種類も少ないし、棚で言うと一番下に陳列されていて、そもそも蚊よけ薬が人気が無いみたいでした。



ちなみに、去年南アフリカで買った蚊よけ薬がコスタリカでデビューさせたわけですが、効果は「そこそこ」でした。
やはり汗をかくと、あっという間に効果がなくなります。(これは塗り薬の特性上仕方がないことだとは思いますが)








さすが、サンホセ郊外のスーパーは品揃えも陳列も立派です。



友人知人向けにお土産をあれこれチョイスし、(なぜか買い物かごを持たずに店内に入ってしまい、しかもなぜか売り場に一つも置いてなかったので)両腕にあふれんばかりにお菓子類を抱えたまま、さらに時々落としてひどい目に遭いながらレジまで持って行きました。




さて、全てのミッションが完了しましたので、空港に向けて走りますか。








って、完全に迷子になりました。








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さすがにチャイパッドの何かと操作性の悪い現在地表示のみでサンホセクラスの都市部を走るのは無理がありました。(一方通行が多くてくねくね曲がるので思うように走れないのです)









適当に方向だけ見当つけて走っていきます。









ん? ムートンカーペットか何かを車に貼り付けて売ってるんですかね?









なんとか広い道に出てこれたのですが、どう考えても空港に辿りつけないぐらいガソリンが足りなくなってきました。
(というか、そもそも給油ができていなかったわけですが、私は知りませんでした)


これじゃぁ、いつガス欠で止まってもおかしくないところをメーターが指しているので、たまらずにガソリンスタンドに入ります。



色黒なお兄さんが対応してくれ、「3リットルお願いします」とオーダーすると、「え?3リットル? 3リットルでいいの?」と、スペイン語で何度も確認されます。(たぶんそう言っていたんだと思います)


しまいには、紙とペンを持ってきて、「$3.00 C1905」(291円)と書いて、それで合ってるか?と確認までしてくれました。


この車がレンタカーであることを英語で伝えると、なんとなくは伝わったみたいで納得したようでした。


「アーユーコリアーノ?」


と、質問されたので、これまでの会話で覚えた数少ないスペイン語の一つ、


「ハポネーゼ」


と、答えたら、「ハポネーゼ!」と笑顔で答えつつ、持ってきた伝票を指で指し示しながら1905(コロン)をスペイン語でなんと読むかレクチャーしてくれ、なぜか私は彼のレクチャーに習って、「ミール ノベシエントス イ シンコ」と数回復唱させられていました。



いずれにしろ、とても感じのよい明るいお兄さんで、気分が晴れ晴れとした状態でガソリンスタンドをあとにしました。








日本からは消えてしまったampmですが、こちらではこんなロゴデザインなんですね。



と、ここで道路脇に車を寄せて停め、改めてどういう経路で空港に向かうか考えてみました。


まだ、もうちょっとだけ時間に余裕があるのと、今ガソリンを3リットル入れたので少なくとも45kmぐらいは走れそうなので、サンホセのダウンタウンを通過してから空港に向かうことにしました。









お〜、東側諸国で作られていたかのようなデザインの年代物のトラックですね〜。









だんだん中心部に近づいて来ました。








お〜、コスタリカにも背の高いビルがあるじゃないですか!


そして、かつてないぐらいの人ごみです。







コスタリカに到着してから一度も味わったことのないような喧騒です。







いや〜、びっくり、さすが首都の中心部です。









車の流れが止まろうものならすぐに道に人が溢れでてくるのと、たとえ流れていても普通に車道に飛び出してくるので、いつでも避けたり止まったりできるようにゆっくり走ってないとかなり危ないです。









これは、もしかして有名な国立劇場!? ラッキー!


(と、思って帰国後に調べたら中央郵便局でした。とんだぬか喜びでしたが、これはこれですばらしい建物でした)









こりゃまた目立つ色合いのショッピングセンターですね〜。









2号線(コロン通り)に出てきました。









こんな景色にこんな車の組み合わせだとコスタリカを走ってるのかどこを走ってるのかよくわからなくなります。
(なんとなく、日本の地方都市、特に幼少期を過ごした愛知の郊外(大曽根)を走っている気分になってました)









レオン・コルテス元大統領像のところで道が三叉路になったので、適当に右折します。










右折してからチャイパッドで今自分が向かっている先を確認すると、有料道路に吸い込まれそうになっていることが判明しました。









寸前のところで脇道に逸れたのは良かったのですが、交差点が登場しないので成す術無く進んでいきます。









そして迷い込んだのが住宅街。(青い車、カローラですかね)


住民の方々も明らかに場違いでよそ者の私に鋭い視線を浴びせてきます。



結局、この先で行き止まりになってしまったので、ひとまずUターン。










ちょうど有料道路との分岐のところに他に抜けられる道を見つけてリカバリーし、先ほどの三叉路で突き当たった公園の南側に回ることに成功しました。









左の変な形の建物が気になっていたので帰国後に調べてみたらContraloria General de laRepublicaということで、翻訳ソフトで調べてみると「共和国金融監督省」ってところのようです。









右側は巨大な芝生公園。(サバナ公園)









かなり迷いましたが、あとは大体太い路(3号線)に乗って走れば空港まで辿り着けそうです。








盆地を取り巻く周囲の山間部があいかわらずすごい景観になってます。
これは何度見ても圧倒されます。









あ! 日本の国旗だ!

と、思ったらトヨタ、ダイハツ、日野自動車の総合ディーラーでした。









エレディア(Heredia)という街に入ったのですが、ここも随分立派な街ですね〜。









写真は信号待ちをしている時に突然反対車線側の列の先頭に飛び出してきた若者がジャグリングを始め(プロではないらしく数回落としてましたが)、最後に礼をしてからチップを回収しているところです。









うわ〜、反対車線は大渋滞か〜。

こっちの車線じゃなくてよかったです。









お、線路です。ついにコスタリカで列車は見ずじまいでした。










なんか道が一方通行になって狭くなって来ました。

先ほど走ったサンホセのダウンタウンみたいな雰囲気です。









うわ〜、歩行者がはみ出してくる!
おっかない!(ってのも、サンホセのダウンタウンそっくり)









いやはや、慎重に進まないと危ないです。

あ! ヒュンダイのクーペだ。実車は初めて見ました。
(海外の専門誌とかによると、ハンドリングも侮れないレベルまで来てるらしいですよ)








ぬわ〜、運転免許試験場のシミュレーターじゃないんだから突然横断しないでくれ〜!









その後、ちょっとだけ工事渋滞に巻き込まれつつ、、、









なんとか目標時間通りにAlamoのレンタカーオフィスに帰ってくることができました。(16:15)









コスタリカでの走行距離約2700km、ガソリンはほぼ空の状態で返すことができました。



例のバンパーパーツを紛失したことが気になっていたのですが、なんのお咎めもなしでした。(最初からついてなかったので当たり前ですが、この時は自分が無くしたと思い込んでいたので)









ありがとう、ジムニーシエラ、とっても良い車でした。


(ちなみに、レンタカーオフィス内には同じジムニーが少なくとも3台はありました)







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本日走った道です。(クロウミガメの居たビーチへの記録は意図的に削除してあります)





清算手続きをしていると、受付のお兄さんが、「あなたは日本人ですか?」と質問してきたので、「そうですよ」と、答えると、突然「マジンガーズィー!」と叫んだのでびっくりしました。


なんでも、こちらでも放映していたらしく、大ファンだったのだとか。(そして、それが日本製のアニメだとちゃんと知っていたんですね)

さらにiPhoneを取り出し、中に入っていた主題歌の音楽まで聞かせてくれました。(スペイン語バージョン?)


子どもの頃は超合金が欲しかったという話をしたら、彼もそう(超合金では無いと思いますが)だったらしく大盛上がりになりました。


ついでに受付の若い女性は日本の古いビデオゲームなんかも知っていて、これまた驚きでした。









精算手続き完了後、送迎バスが到着するのをしばらく待ちます。





そして、バンに乗せてもらい、空港まで送ってもらいました。









まずは空港使用料金と出国にかかる税金を支払います。(14486.36コロン、約2200円)

クレジットカードが使えたので助かりました。









改めて見てみると、なかなか近代的な空港です。









飛行機のチケットをもらうときに、スタッフのお姉さんに「アメリカのマイアミでのトランジットではどこに泊まるんですか?」と、質問されたので、「レンタカーを借りているので車の中で寝ます」と答えたら、何を言ってるんだあなたは?という感じの表情でまったく返事がありませんでした。「ドライビングを楽しみたいんですよ!」と、ハンドルを操作するジェスチャーをしながら笑顔でさらに付け加えたのですが、それにも無反応でした・・・


まぁ、冷静に考えれば無理もない話しです。


ちなみに、飛行機は22時半にマイアミ空港に到着し、次に乗るシカゴ行きの飛行機は翌朝9時出発です。
というわけで、空港内で朝まで待つか、それとも近隣のホテルに泊まるのが普通だと思うのですが、周辺のホテルは足元を見透かしたかのようにべらぼーに高いし、たとえリーズナブル(それでも60ドルぐらい)でも口コミサイトで「ゴキブリが出る!」と酷評されていたので、それならレンタカーでも借りて車中泊&周辺ドライブの方がなんぼかマシと思って、安いレンタカーの予約を入れたのでした。(安ホテルのさらに半額ぐらいで申し込みが出来ました)



あと、アメリカ国内での乗り継ぎもあるので、預入荷物を一度受け取らなければならないみたいです。(これだと、ちょっと空港内で寝るわけにはいかないですね)







ひとまず無事に出国手続完了です。(17:30)


ちなみに、財布の中に最後まで残っていたコロンはほとんどマイコーさんにチップで払ってしまったということもあり0.15コロンだけでした。(ユニセフの募金箱に入れました)








ちょっと小腹が減ったので、フルーツミックス(こちらではサラダと呼ぶみたいです)を$5で購入しました。









そして、定刻通りにマイアミ行きの飛行機に乗り込みます。(19:00)









機内に東洋人の姿はまったく無いです。

ほとんどがアメリカ人かコスタリカの方のようです。



そして、飛行機は何のトラブルもなく時間通りに離陸。



遠のいて行く巨大な盆地の中に広がるサンホセの街明かりを眺めながら、今回の旅の事を振り返りました。




コスタリカ、本当に良い国でした。

必ずまたいつか来ます。




しかし、さすがに眠い。。。




つづく