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お〜、この区間でのすれ違いは厳しいですね〜。




ありゃ、チェーンがかけられてますね。



ゲートのおじさんが、「今からどこに行くの?今日はまた戻ってくるの?」と、尋ねてきたので、「サンタロサ方面です。今日はタマリンドで宿泊です」と答えると、チェーンを外してくれました。




「グラシャス!」と、お礼を言うと、親指を立てて返事が返ってきました。



この返事、南アフリカ以来久しぶりに見ました。



ん? そういえばラファエルさんもやってましたかね。



お! 早速グアナカステの木を発見!



それと違うとはつゆ知らず、CMソングを熱唱しながら車を走らせます。
(完全に歌い損でした)




いや〜、この地方は天気が良くて最高ですね〜




テノリオ火山やアレナル火山で発生した雲が帯状に流れて来る様が壮観で、車を停めてしばらく見入ってました。


あと、真正面方向にはリンコン・デ・ラ・ビエハ山(Rincon de laVieja)とサンタ・マリア山(SantaMaria)という二つの火山があり、左右(南北)に火山が延々と続いています。


ここもすごい風が吹いてますが、雲の感じからして山頂付近はもっと凄いんでしょうね〜。




バガセス(Bagaces)の街から1号線(パンアメリカンハイウェイ)に入り、北西に向かって走り始めます。





ん? よく見たらグアナカステの木っぽいのがいっぱい生えてますね。


♪このぉ〜木、何の木、気になる(気になる木〜)
                       ↑
                     一人輪唱パート




リベリア(Liberia)の街に入って来ました。(12:25)




お〜、マクドナルドまでありますよ。




というわけで、大型のショッピングモールに車を停めて、昼食を物色することにしました。




スーパーの入り口にカサード屋さんがあって人が並んでいたので、きっと味は良いのだろうと判断して私も並びます。


適当に指差しオーダーをしたら2730コロン(420円)だと言うので、財布の中にあったすべての小銭を手のひらに乗せてレジの若い女の子の前に差し出したら、そこからあれこれ細かい小銭を拾い上げてくれ、お釣りを2500コロンにまとめてくれました。

と、言うことは彼女は笑顔を絶やさず瞬時に2730+2500=5230コロンを計算して、小銭やら紙幣をそれだけ分拾い上げたことになります。

教育が行き届いている国だとは知っていましたが、すばらしい暗算能力とサービス精神で感心しました。




味はいつものガジョピントのカサードで安定の美味しさです。


ジュースはちょっと甘かったんですが(絞ったままのフレッシュなジュースかと思ってました)、暑いこともあってとても美味しかったです。






駐車場から出るときに若い女の子が駐車場から出ようとする運転手相手にビラ配りをしていて、私が受け取っても使わないだろうなぁとは思いつつ、満面の笑顔で差し出されて断りきれずに受けてってしまいました。




レストランの割引券でした。

商売繁盛すると良いですね。



いや、しっかし、こちらのトレーラーは長いですね〜。




日本ではまずお目にかかれないサイズです。

一生に一度は運転してみたいものです。
(バックでの車庫入れ含めて)






さて、行きますか!



って、暑い!!


窓開けが無理とかそんなレベルじゃなくて、ジムニーのエアコンが追いつくかどうかぐらい暑いです。

そして、このあたりはやたらと川(Rio)が多いです。

背骨となる山で雨が降って、太平洋側にも流れこんできているからでしょうか?



あの古いジムニー、窓開け全開ってことはにエアコンが付いてないはずなので、きっと暑いだろうなぁ〜。(慣れているのでしょうが)


右側は相変わらず火山が続いています。チャイパッドの表示だとオロシ山(Orosi)やカカオ山(Cacao)あたりだと思います。





ここが北海道だったら、大雪山系をバックに壮大で涼しい牧場地帯って感じなんでしょうが、全然違うんですよね〜、これが。




この工事箇所の片側交互通行は、通過させてもらうまでにえらい待たされました。(10分以上)




かなり長区間の工事をしてました。




当然ながら反対車線も酷い順番待ち渋滞になってました。




皆様、お急ぎの所お疲れ様です。




さて、そろそろ世界遺産に登録されているグアナカステ保全地域に入ったのでしょうか?


グアナカステ保全地域とはかつて開発伐採しすぎた熱帯乾燥地帯の自然を元に戻し、中央の火山地帯から太平洋岸までの広大な面積を動物達が本来の姿で行き来できるように再生しようとする巨大なプロジェクトそのものが評価されて世界遺産に登録されたものです。
詳細はこちら



グアナカステ国立公園やリンコン・デ・ラ・ビエハ火山国立公園、サンタ・ロサ国立公園などが、そのエリアになるのですが、その中のサンタ・ロサ国立公園は当初の計画では最終日に立ち寄る候補地として検討していたのですが、今日のうちにちょっとだけでも覗いてみようかと早めにパロベルデを出発してここまでやって来たのでした。
(あと、もう少し北上するとニカラグアとの国境ぐらいの場所です)




というわけで、まずは1号線沿いにあるサンタロサ国立公園(Santa Rosa NationalPark)のレセプションゲートに顔を出しました。(13:45)


受付のところにライフルマシンガンを持った警察官ルックの方が立っててちょっとだけ緊張したのですが、中に居る若いスタッフさんは丁寧な英語を駆使してとても親切に対応してくれました。


17時までにこのゲートを通過して外に出て欲しいとの事だったので、実質あと3時間しか見て回る時間が無いのですが、広大な国立公園の面積を考えるとほとんど周れないなぁという感じです。


なので、効率を上げるためにもお勧めのコースを教えてもらっておきました。
(しかし、実際にお勧めされたのは、かなりのショートコースでした。残り時間を配慮すれば当然の話だと思います)


料金(5000コロン、$10)を支払い地図をもらってから出発です。



国立公園内はすごい悪路だってどこかの情報サイトで読みましたが、今のところ舗装路です。




ふむふむ、こりゃぁ快適です。


あと、久しぶりに森の中を駆け抜けてます。




鹿飛び出し注意の標識。

いつ飛び出されてもブレーキはほぼ確実に間に合うスピードで走っているので、ぜひ出てきてもらいたいものです。




えーっと、ここを左か。

って、ことはいよいよ未舗装区間に突入ですね。(14:00)




えーっと、何々・・・・


「道路の状態は悪いです。歩いたほうがいいですよ。運転は自己責任で」


なるほど。



ひとまず状況見ながら行きましょう!




今のところ道は乾いてますし、特に問題は無い感じです。


前を走っていた四駆は屋内展示施設の方に向かって行きました。私も受付でそちらに行ったら?と勧められていたのですが、国立公園まで来て屋内展示施設だけ見てもしょうがないので、散策用のトレイルが続いている海岸線方面を目指します。




お〜、たしかにバッドコンディション!








ぬかるみに足をとられると言うよりも、石が尖っていてパンクのほうが心配な状態です。


ゆっくり走っていても激しく車体が上下に揺さぶられます。


石さえなければそこそこ快適です。




尖った石が登場するとかなり緊張します。
パンクだけはしませんように・・・



ここ、雨が降ったら四駆と言えどもかなり走破がきつくなるんでしょうね〜




干上がった川床を渡ります。




一本一本の木が立派なので、秘境探検気分満点です。




前方にちょっと走破が厳しそうな区間が登場したのと、車を停めておくのに調度良いスペースがあったので、一旦車を置いて歩いて下見に出かけます。




ここは轍にはまらなければ大丈夫そうです。




ここは右側に逃げれば大丈夫そうですね。




まぁ、無理に走らなくてもいいか。ここからは動物でも探しながら歩けば!




ということで、そのままジムニーを停めっぱなしにし、散策用の荷物だけ取り出して、歩きで出発しました。(14:30)




植生が独特ですね。大きなサボテンなんかも生えています。
(パロベルデの森林含めて雨緑林(Tropical dry broadleaf forests)という植生になります)




バイクに乗ったサーファーの方に追い抜かされました。




さらに、ジムニーに乗っているときに追い抜かしたバイクのカップルに追い抜き返されました。

(追い越していく時に手を上げて挨拶してくれました)


さらに、向こうからは家族連れが乗った四駆が。

う〜む、ここまで特に動物とは何とも出逢えませんでしたし、ジムニーで海岸線沿いまで行けばよかったですかね?
(結果論ですが)



まぁ、それはともかく、20分の間に出会ったのは上記3組だけなので、とても静かな道を散歩しつつ、、、、




カーボナル(Carbonal)トレイルの入り口のところまでやって来ました。





トレイルには入らずに一旦そのまま直進します。


レンジャーステーション手前の駐車場には同じ型のジムニー含めてかなりの台数の車(すべて四駆)が停まっていたので、やはり皆さん普通にここまで車で来るみたいなんですね。(雨が降ったら話しは別だと思いますが)




ひとまずナランホ(Naranjo)のレンジャーステーションに顔を出します。(14:50)



レンジャーさんらしき人に声をかけて「お勧めのトレイルはありますか?(と、言っても2本しか無いのですが) 時間は30分ぐらいしか無くて、動物に会いたいんですけど!」って、全ての要望を一気にぶつけてみたら、「う〜ん、(2本の)どっちでもいいんじゃない?」と、半ば「それじゃ無理でしょう」という返事が返ってきたので、そりゃそうだと思いつつ、、、




目の前から続いていたアセイトゥノ(Aceituno)トレイルに入っていくことにしました。(ほとんど気分です)




さっそくグリーンイグアナが登場しました。




パロベルデによく似た雨緑林が続いてます。






トレイルの入り口から歩き始めてすぐに御年配の夫婦とすれ違ったぐらいで人の気配を全く感じません。



あ、蛇だ!

(この辺は毒蛇が多いことで有名なのですが、条件反射で捕まえようと近づいたら速攻で逃げられてしまいました)




あと、トカゲの仲間はたくさん居ます。




こちらは擬態していた蛾。
(我ながらよく見つけました)




お〜、Gumbo-limbo Tree(Burserasi maruba)じゃないですか!

たしかに旅行者の日焼けしてボロボロになった皮膚そっくりです。


(今回私は唇のリップクリーム含めてパーフェクトに日焼け止めを塗っているので、私はここまでの状況にはなってませんが)






しかし、なんで、こんな油紙みたいな樹皮をまとってるんでしょうね?

とても不思議です。


一度海沿いに出てみました。(15:15)


左右を見渡してみます。





うん、納得しました!

というか、もうタイムアップです。


さて、そろそろ戻りますか!!




と、こんなところでカメラのレンズフィルターを無くしたことに気がついたのですが、見つかる気がしなかったので諦めました。




その後、5〜6人ぐらいのサーファーグループとすれ違いつつ来た道を急いで戻ります。




途中で出会ったのは最初の御年配の夫婦とこのサーファーグループだけという静かなトレイルでした。
(時間帯のせいかもしれません)
この木もBurseraceaeの仲間なんでしょうね。




再びうまく撮影できたトカゲ君。
(トカゲは私が歩いている足音に反応してほとんどがすごい勢いで逃げてしまうので、写真に収めるのは無数に居たとしてもけっこう難しかったです)




こりゃまた不思議な植物ですね〜。





風か何かで倒れた木でしょうか?




乾季枯れから何かきっかけがあって新芽が生えてきたのでしょうか?




見ていて不思議な植物満載だったのですが、なんせ急ぎのセルフガイドツアーだったので、ほとんど何もわかりませんでした。

やはり、ガイドさんが居てくれてあれこれ説明してくれる方が断然楽しいです。



レンジャーステーション前を通過するときに、先程声をかけたレンジャーさんに手を上げて挨拶します。

見事に落葉してますね〜。




乾季に落葉させるってのは理屈はわかりますが、そんな植物があること自体、コスタリカに来て初めて知りましたし、こんな暑いさなかに葉っぱが生い茂ってないのは、日本人の私にはとても不思議な光景に見えます。




そんなことを思いながらジムニーを停めていた場所まで計画通りの時間に戻り、再び車で走り始めました。



うわ〜、こんなに暑いさなかにジョギングしてますよ。



さらに、先程歩いてるときに追い抜いて行った古い日産テラノの後ろにくっついてしばらく進みます。

いかにも地元に住んでるっぽい方々が定員フル乗車で(下手したら6人ぐらい乗っていたかも)、屋根まで荷物満載、サスが抜けてるらしくグワングワン上下に揺れてノロノロ走ってます。






干上がった川底に来た所で道を譲ってくれたので追い抜かしつつ、そのシーンをデジイチで動画に収めていたら、向こうも窓ガラスを開けてこちらをこちらをビデオカメラで撮影していて笑ってしまいました。


ギアチェンジもせずに川底をゆっくり走っていたら石に躓いてエンストしてしまい、慌ててエンジンをかけ直して追い抜かさせてもらいました。


きっと、先方のビデオカメラには川底で笑顔で追い抜かしつつ途中でエンストして頬を少し赤らめながらセルモーターを回している私が映っていたことと思います。




さらにカップルが乗っている(こちらも歩いているときに追い抜かされていたので、どんな人が乗ってるか知ってました)同型のジムニーに追いついたのですが、私があっさりと追いついてしまうぐらいペースが遅かったので途中で追かさせてもらいました。




中にはこのコース全てを歩いている方もいらっしゃいます。
(歩いて片道2〜3時間ってところでしょうか)




途中で大きな花弁が落ちていたので拾って撮影。
(たぶんYellow Cortez (Tabebuia ochracea)だと思います)


満開になるとこんな感じでなのでしょうか?


舗装区間までパンクせずに無事に戻って来ました。


これで一安心です。





つづく