その15
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1月1日(火)(5日目)
再び2時過ぎに起きた時にも水の滴が落ちてきていたのですが、テントから顔を出して確認してみると雨ではなく木の葉っぱについた水が落ちてきているだけでした。
しかし、まだ曇っているらしく、星は一つも見えません。
晴れてくれと願いつつ、再び眠りにつきます。
4時過ぎに起床。
再び雨が降ってます・・・
がっくり来つつウトウトしているうちに4時45分。
ひとまず起きてテントの中で軽くパッキング開始。このまま天気が悪いようなら日の出鑑賞は諦めて、6時にゲートが開くタイミングで保護区の外に出てサンブルを目指そう
と考え始めました。
いや〜、それはともかく、テントは快適ですね〜。
比較対象は車中泊ではなくここ最近登山で愛用しているウルトラライトウェイトのツェルトです。
テントは重くてかさばる分だけはあって、居住性抜群で安心感が段違いです。
見直しました。
しかし、これまで長いこと酷使してきたこともあって底に小さな穴がたくさん開いてるらしく、一晩でけっこう水が侵入しちゃってました。
幸いマットが防いでくれてシュラフが濡れなかったので良かった
です。(ダウンは濡れると台無しというか保温力がなくなっちゃいます)
東屋に移動して朝食の準備を開始します。
水や燃料が明らかに足りないわけでもないのに水の量少なめでスパゲティを茹でてしまい、しかも茹で汁をそのままココアに再利用したため、両方とも苦悶させられるぐらい不味
く仕上がってしまいました。(しかもここは標高1500mあるということを忘れて湯で時間を指定時間通りにしてしまったのも不味さの原因の一つだったと後
で気が付きました)
リセットも兼ねて食パン2枚を焼いて、1枚には練乳を、もう1枚にはチューブに入った中華出汁を塗ってみたのですが、練乳は予想通りの味で良かったのですが、中華出汁はパンに直接塗るには塩っぱすぎて大失敗。日本で実験しておくべきでした。
というわけで、全然リセットにすらなりませんでした・・・
そんな元旦の朝・・・
なんだかんだしているうちに6時を過ぎてしまい、すっかり雨も止みました。
急に空が朝焼けで色づき始めたので、慌てて車のエンジンをかけて展望台に向けて走らせます。
昨日と打って変わって轍に水が溜まってますが、スタックするような雰囲気じゃなかったのでガンガン進みます。(6:25)
どんな道なのか昨日のうちに下見しておいてよかったです。
鳥が飛び出して来ました。
車を昨日下見した時に決めておいた駐車スペースに停めて、早足で展望台に駆け上がりました。
天気は今ひとつですが一面の雲海です。
日本でも温度差の激しい盆地で起こる現象ですね。
お〜、綺麗!
こんな天気なのであまり期待してませんでしたが、これは新年早々良い景色を拝むことが出来ました。
太陽は見えていませんが、初日の出です。(6:48)
まぁ、結局最後まで太陽は拝めなかったのですが、なかなか神秘的だったので良しとしましょう!
さて、サンブルに少しでも早く到着しなければなりませんし、そろそろ出発しますか。
さっき慌ててキャンプサイトを出発したせいでテントの撤収がまだだったので一旦キャンプサイトに戻り、濡れたテントをたたまずに後部座席に放り込み、同じく少し湿ったシュラフも乾かせるように後
部座席の背もたれに広げてかけてから出発です。
その前に忘れ物チェック!
よし、完璧。
では出発!(7:30)
この熱帯雨林を見るのもこれが最後です。
そう言えば、カカメガフォレストにはゲート付近にもう一箇所キャンプサイトがあるとロンプラに書かれていたんですが、最後まで看板すらみかけませんでした。ちなみにロンプラの紹介によると、そのキャンプサイトのトイレは「ロングフォール(ぼっとん)だがロングじゃない」って書かれていて、想像して吹き出しました。
ゲートを出た所で、何か動物発見!
と、喜んだのですが、よく見たら野良犬でした。
(写真だとボケてて判別できないのですが、もしかしたら珍しいイヌ科の動物だったかもしれません)
大きな地図で見る
A1号線に出た所でキスムと反対の北方向に進みます。(7:30)
サンブルまでは地図の目測で500km強(実際には530kmでした)、80km平均でノンストップで行けば7時間ぐらいで到着できるはずです。
ゲートは18時に閉まるでしょうが、これならなんとか間に合いそうです。
この辺りは農業の機械化が進んでいるからか、大型のトラクターがたくさん走ってました。
バイクがタクシー代わりで使われているとは知らず、3人乗りのバイク(写真中央のバイク)をすごいなぁと思いながら
眺めてました。
最高記録は子ども含めて4人乗り。
うわ、けっこう道の状態が悪い!
これがナクル近くまで続いてるとかなりやばいのですが・・・
すぐにきちんと舗装されている区間になりました。
写真でも看板が写ってますが工事中の箇所もたくさんあり、今まさに現在進行形で穴だらけの道
を直しているみたいです。
こうやってどんどん工事して直していけば、あと何年かしたら街と街をつなぐ道はだいたい良い状態に整備されるんじゃないでしょうか?
しかし、それはともかく皆さんの運転の荒さは相変わらずです。
またもや絶賛追い越し中の車がそのまま突っ込んできたので、こちらが路肩によけて正面衝突を避けました。
日本の常識ではありえない世界です。
あと、マタツの無法走行も相変わらずです。
逆に南アフリカとかではヒッチハイカーが多かったんですが、こちらでは全然見かけません。
マタツによる交通網が発達してるからそちらを利用してるんでしょ
うか?
(後で地元の人に聞いたらマタツは庶民にとって安いわけじゃないみたいです。感覚で言うと日本の新幹線。マタツに長距離乗るときは一大旅行感覚だそうです)
遠くの空に晴れ間が見えて来ました。
これは期待大です。
この街では新聞を売ってました。
朝だからですかね?
線路も歩道として利用されているみたいです。
日本ではありえない光景ですね〜。
グレートリフトバレーに登り始めたらしく、標高が徐々に上がって1800m。
外気温は17度。
ここはトラックの運転手が休む街なのでしょうか?
たまにこういうトラックだらけになっている街がありました。
すっかり晴れ上がりました。
久しぶりに地平線ドライブです。
もう、気分爽快の一言。
やっほー!
小学生の頃、よくこのトラックを見たなぁ〜。
いすゞのトラックだったんですね〜。
ぱっと見よくあるサファリコムとAirtelのカラーなのですが、よく見ると全然関係ないショップです。
こちらも。
色だけ真似てるんですね、きっと。
A1号線からA104号線へ。
A104号線は一昨日も走って好印象でしたが、予想通りこちらも走りやすい道です。
こちらの道をチョイスして正解でした。
エルドレッドというちょっと大きめな街に入りました。(9:00)
左の白い建物に「ZUKU
amazing」とペイントされていて、このロゴはサファリコムやAirtel、コカ・コーラ並にあちこちの街で見かけて気になっていたのですが、
帰国後に調べてみたところ東アフリカで有料放送を扱ってる会社のようです。ケニアでは公共放送TVではなく有料コンテンツを見るのが普通なのでしょうか。
ちなみに、この街には珍しくランナバウトではなく信号機の交差点があったんですが、信号機は全部消えていて動いてませんでした。
あと、年末大ジャンプでは出会うのが恒例となっているお腹が白いカラス(いわゆるムナジロガラス)がここにも居て、「う〜ん、年末ドライブだ」と一人で感心してました。
なんでムナジロガラスは日本には居ないんでしょうね。
街を抜けてからは引き続き広大な畑地帯のどまんなかを突っ切ってひたすら走っていきます。
これが農家の方々の家でしょうか。
普通に近代的な生活をされているように見えます。
この区間は直線が続くのですが、びっくりするぐらい酷い轍でした。
珍しく登場した手作り感満点の速度制限看板。
この先の工事区間に向けて60、50、40とカウントダウンしていきます。
どこもこのぐらい親切に表示されていると良いのに。
というわけでカウントダウン後に工事中区間に突入。
ハンプの案内看板まで出てます。素晴らしい。
故障中のトラックと道路に飛び出したロバを慌てて追いかけるお兄さん。
再び登場した故障中のトラック。
さらに故障中のトラック。
いやはや、皆さん大変ですね〜。(今のところ他人事)
あと、皆さん律儀に三角表示板を使われていることがよくわかりました。
運転は荒っぽいですが、守るべきルールは守ってるみたいです。
ちなみに前を走ってる日本固有の文化「バニング」にも通ずるようなデザインの車両はバスです。
ハデな見た目から想像される通りの荒っぽい運転をして
いることが多いです。
メーカーはてっきり海外製かと思ってたんですが、いすゞとか日産のロゴが着いたバスが多かったです。
前を塞いでいたバスやらトラックを抜き去って気持よく走れるようになりました。
そして、いつの間にやら標高2830mで外気温は13度。
北アルプスの稜線歩きと変わらない標高です。すごいなぁ。
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