その16
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大分手前に「NKR90」という看板があって、その時に気がついたのですが、これ、ナクルまでの距離なんです。
「NKR58」はナクルまで58km。
看板目立たな過ぎ!わかりにく過ぎ!
ついでに、想像以上にナクルは遠かった。。。
あと、先程までは晴れていたのに、ここに来て急に雲が増えて来ました。
もう少しで目の前にグレートリフトバレーの底が広がるはずなんですが、なんとか晴れてもらえないでしょうか?
(グレートリフトバレーの地形が原因で雲が発生しているので無理な注文ではありますが、晴れ渡った谷底を見てみたいのも事実)
街でたまに見かける光景、、、路肩に停まったトラックが物売りの方々に取り囲まれています。
どうやら、ここの特産品はキャベツのようですね。
こちらのコンパクトカーも。(りんごでしょうか?)
街中では迂闊に路肩に車を停められません。
お〜、グレートリフトバレーの底だぁ〜、やっぱりすげーーーー!
(写真じゃさっぱりわからないと思いますが、スケール感がすごいんです)
ブラックスポット・・・・
長い下り坂ですからブレーキ踏みすぎでフェードかベーパーロックでも起こして事故る車が跡を絶たないんですかね?
下りきった地点でナクルまで25km、標高1900mで外気温22度。一気に1000m下った計算ですね。
空は曇ってるように見えるんですが、頭上からは太陽光が降り注いでいてけっこう暖かい、というか暑くなって来ました。
ナクルの街に入った所ですぐに4000KSh分給油しました。(11:30)
(ちなみに一番手前のスタンドに入ったのですが、もしかしたら一番ガソリン代が高かったかもしれません。まぁ微々たる差ですが)
試しにクレジットカードを出してみたところ、ここのスタンドは使用できるみたいだったんですが、一度わざわざ併設のキオスクまで自分で歩いて行って事前精算せねばならず、店員さんも端末の操作に慣れてない感じで、案外気楽
に使えないんだなぁと思いました。
どこのガソリンスタンドでも必ずクレジットカードが使えるわけでは無さそうですし、この後は基本現金で給油する方針に決めました。
となると、手持ちの現金がすぐに足りなくなる計算なので
(あと、国立保護区の入園料もクレジットカードが使える場所は限られているみたいでケニアでは意外に現金が必要になるシーンが多いです)、ナクルの街で下ろしておかないとまずそうです。
この後サンブル国立保護区にケニア山と田舎での行程が続くので今下ろす以外にチャンスはありません。
さらに、水と
食料も調達しておきたかったので、全部の用事を済ませるために大型のショッピングモールに行くことにしました。
店員のお兄さんにショッピングモールが近くに無いか尋ねると、この先のランナバウトのところに大きなナクマットがあるとか。
さすがナクルです。
スタンドのお兄さんはとても親切な方で、窓ガラスを拭いてくれウオッシャー液も満タンにしてくれました。
では行きますか!
言われたとおり車を走らせると、最初のランナバウトのところに大きなショッピングモールがありました。
あれ、ウエストサイドモール?
初日にナイロビで最初に入った超大型のショッピングモールが同じ名前でした。こりゃぁ、心強い。
地下の駐車場に車を置き、早速店内に入ります。
(やはり入店前にボディチェックが有りました)
まぁ、ここならなんでも揃っていることでしょう。
と、思ったのですが、ナイロビのとは違って全体的に小ぶりで空きテナントの目立つ寂れた感じのモールでした。
ちなみに、ここのトイレはチップ制で1回10KSh。
用を足してからガードマンさんにATMの場所を尋ねると、
「そこを真っすぐ行って右に曲がったところにあるんだけど、たぶん使えないじゃないかな」
とのこと。
使えないってどういうことだろうと思いつつ、教えてもらった場所に移動してちゃんとATMの電源が入っていて稼働していることを確認し、カードを突っ込んでお金を引き出そ
うとするといきなりエラー表示になります。
サブのクレジットカードでも試したんですが、こちらも選択肢を進んで最後の最後にエラー表示。(メインの方はカードを入れてすぐにエラー表示だったので、VISAとマス
ターで内部処理が異なるみたいです)
うーむ、なるほど、ガードマンさんが言ってた使えないってこのことですか。
って、これはまずい。
他にATMが無いかモール内を探してみると、モールの外れに銀行がテナントで入っていて、その脇にATMが1台ありました。
早速そちらでも試してみたのですが、やはり最後はエラー表示。
元旦だからダメなのでしょうか?
それは困る!
ちょっと焦り始めます。
しまった、こんなことならナイロビでもっと潤沢に下ろしておけばよかった、、、
そこへ、ヘルメットを被って制服を来た若い男性がこちらに向かって歩いて来ました。
その方は制服の感じからしてどうやら銀行のガードマンさんらしく、「今日はここのATMは使えないので、あちらにある銀行のATMを利用してください」と案内してくれまし
た。
なるほど、ここじゃない別の場所のATMが使えるんですね!
という事がわかり、ほっと一安心。
その銀行がある場所をガードマンさんに教えてもらい、後で行ってみることにしました。
続いて食糧調達。
(モール全体でこのファーストフード店1つしかありませんでしたので選択の余地なしです)
棚に並んでいた商品を指さしでオーダーします。これなら調理せずにすぐもらえますし、車で走りながら食べられるので時間の節約になります。
購入したのはチキンパイに三角形のダズィ(と、聞こえたのですが正解はマンダズィ)、揚ソーセージで210KSh。
あと、ナクマットに立ち寄って冷えたコーラを1本と登山用に5リットルの水を追加で2つ購入。
この冷えたコーラが激旨でした。
さて、早速銀行に行きますか。
先ほどガードマンさんに教えてもらったとおりに走っていきます。
しかし、なんか銀行どころか普通の商店すら無い場所に来てしまいました。
おかしいと思いつつ、再びA104号線に戻って、付近を探しながら走っていきます。
スーパーマーケットが一軒あったので試しに入ってみました。
中で従業員さんにATMの場所を聞くと、ここには無いけど近くのガソリンスタンドにあるよとのこと。
ならばということで、教えてもらったガソリンスタンドの方に向かって走ってる途中で銀行の看板が道路脇に設置されていることに気が付きました。
看板は何枚も並んで登場し(A104号線に銀行の看板が繰り返し登場するというのもすごい話ですが)、それを追いかけながら走って行くと、途中でここで曲がる
ように案内が出て、それに従って左折して少し走ったところに銀行がありました。
なんか、先ほどモールで教えてもらった場所とは正反対な気がするのですが、ひとまず見つけられてよかったです。
そして先ほどのお兄さんとまったく同じ格好をしたガードマンさんがここにも居たのでATMが使えるかどうか確認すると、「使えますよ」
とのこと。
正月早々開いていてくれてよかったです。
銀行そのものはもちろん閉店してましたが、脇にあるATMボックス(日本の電話ボックスみたいな場所)が入れるようになってました。
一応周囲を警戒しながら今後ガソリン
代やら何やらで必要になりそうなお金を一気におろしました。
車のところに戻ると、先ほどのガードマンさんが私の車の横に立っていて笑顔で挨拶してくれたので、たぶん見張ってくれていたのだろうと勝手に判断して、少しチップを渡してあ
げました。
車に乗り込んだ所で写真右に写ってるおばさんが近寄ってきて「りんご買わないかい?」と声をかけてきたのですが、「一袋買っても一人じゃ食べきれ
ないですよ」と笑顔で答えたところで「じゃぁ、1個でどう?」と切り返され、「いくら」と値段を聞いてから、よくよく考えたらこんなところで値段交渉して
る場合じゃなく、一刻も早くサンブルに向かわなきゃならなかったんだと思い出し、「ごめんなさい、急いでるんで行きます!」と値下げ交渉を打ち切って車を
発進させました。(12:45)
スマホでサンブル国立保護区までの距離を調べると直線距離にして200km。くねくね走って行くと300kmといったところでしょうか。(帰国後、正確に調べたら
280kmでした)
平均時速80kmで走れたとして4時間。
11時半にナクルの街に入り、ガソリン入れたらすぐに出発するつもりだったのが、なんだかんだで1時間以上かかって12時50分を回ってしまいました。
こりゃぁ、急がねばなりません。
なるほど、このあたりがナクルの中心街だったんですね。
(左にZUKU amazingのショップが写ってます)
人口が増えればそれに比例して道路を歩く人の数も増えます。
アナーキーです。
大きな地図で見る
ナクルの街中からB5号線に入り北上を開始します。(入り方を失敗して、えらい悪路を抜けてなんとかB5号線にたどり着きました)
ナクルは大きな街なので、しばらくは写真のような住宅街の中を抜けていきます。
あちこちで紫の花が咲いていて、桜みたいに一気に散るからか地面が紫色の絨毯を敷いたみたいになってる場所がありました。
B5号線は思いの外交通量が多くてなかなかペースが上がりません。
まずは、のんびり走りつつ先ほど買ったお昼ごはんを頂きます。
チキンパイと揚ソーセージはまぁまぁ、マンダズィはケニアの揚げパン(味薄め)という感じでした。
とりあえずの昼食としては十分です。
30分ほど走って郊外を抜けたあたりでようやく自分のペースで走れるようになりました。
そして、ナクルから北へ40kmぐらい走った村外れでやっていた検問で止められました。
今回はいろいろ質問されて
ドアも開けさせられて、ちょうどテントとシュラフを乾かすために後部座席に広げていたので、キャンプしながら旅してるんだと説明したら、「行っていいよ」
ということになりました。
こんな感じでとにかくあちらこちらで検問をやってるんですが、3日間走って巡回中のパトカーはまだ1台しか見てないのが不思議です。
牧畜地帯に突入。
何回も牛やヤギの群れに行く手を阻まれます。
前にも書きましたが、ケニアではロバの馬車は現役バリバリで活躍してるんですね〜。
再びグレートリフトバレーの東側の崖に登って来ました。
今回はちゃんと車から降りて眺めて見ることにします。
予想通り物売りの方が近づいてきたのですが(売ってたのは写真右に写ってるアフリカの地図を描いたお皿)、それほど強引な売り方でもなかったので、それなら先日のビューポイント(のほうが絶景でした)で車を停めて眺めればよかったと、こんなところで少し後悔しました。
それはともかく、この木の板、大丈夫なんですよね?
板の隙間から下が見えているのが怖すぎなんですが。
お〜、すばらしい!
晴れてればもっと遠くまで見渡せるんでしょうね〜。
そして、ちょっとだけ怖い・・・
この言いようのない怖さは実際にテラスの仕上がり具合を見ればわかります。
では行きますか。
ここからさらに急坂を駆け上がり標高2400m、雨も降ってきて外気温13度。
急に窓ガラスが曇り始めたのでエアコンをつけて曇りを取り除きます。
雨はすぐに止んだのですが、ニャフルルの街を超えたところから穴だらけの悪路になりました。
もう、こなると平均時速80kmどころの騒ぎじゃありません。
前の車も穴にタイヤを落とさないように片輪を路肩に落として走ってます。
日本でビル(ディング)と言えば5階建て以上のオフィスビルを想像しちゃうんですが、どこの村でも平屋の小さな建物に
「◯◯Building」と書かれているのが興味深くてメモ撮影。
でも、Buildingは「建物」って意味ですから、むしろ日本人が高い建物に対して使う
「◯◯ビル」って言葉のほうが意味を限定しすぎなんでしょうね。
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