その46
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ボイゲートからアルバダムに続くメインロードに合流した所で2台のサファリカーが道路脇に停まっていて、乗っていたお客さんが熱心にブッシュの中を観察していたので、私も後ろに2台の後ろに停めて同じ方向を覗いてみます。
お〜、池で象たちが水浴びを楽しんでますよ!
もう、大はしゃぎです。
いや、しっかし象って表情豊かだから見ていて飽きないですね〜。
確かに皆さん熱心に観察するわけです。
まるで人間が海水浴ではしゃぐかのような遊びっぷりです。
こんなシーンが見られたのは本当にラッキーでした。
見ているこちらも楽しい気分になってきます。
大人も子どもも大はしゃぎ。
他の象の上に乗っかったり、水をかけたり、転げまわったり、、、
こればっかりは動物園だろうがサファリツアーだろうが見ようと思って見られるシーンではないので、本当にツイてました。
今日はなんだかんだと大満足の一日です。
さて、行きますか!
再びアルバダム近くのシマウマが群れているところまでやって来ました。
やはり昨日よりは大分少ないですね。
もう17時を過ぎてるというのに気温が35度を切りません。
そのおかげで象の水浴びを見られたんだとは思いますが、逆に気温が上がりすぎてしまっているので(昨日の最高気温は31度)、動物たちも本格的に木陰に避難
してしまったのでしょう。
昨日、無理してでも朝から走り回っておいて良かったです。
今日はライオンどころかキリンすら1頭も見かけていません。アルバダムの湖はライオンが狩りをした後で草食動物が全滅状態でしたし。もし、今日のツァボイーストだ
けを見ていたら大分印象が違ったんじゃないかと思います。(今日だけの印象で言うと鳥と象の多い国立公園ってところでしょうか)
そして、こんなに暑いのにケニア山で始まった咳がまだおさまりません。
喉の軽い痛みに軽い頭痛、たまに思い出したかのように咳き込むぐらいで鼻水は出てないのでまだ大丈夫ですが、モンバサでダイ
ビングをする時(明日)には菌を体内から駆除しておかないとまずいです。
(鼻水が出るような状況だと耳抜きができなくなるのでダイビングはできません)
これは今晩はぐっすり寝て気合で治すしかないですね。
ダム湖の畔には象が数頭戻ってきていましたが、他の草食動物はまだ戻ってきていませんでした。
さて、そろそろゲートが閉まる時間になりますし、戻りますか。
昨日に引き続き、多くのサファリカーに混ざってゲートを目指します。
お、出産直後のグラントガゼルでしょうか。
草食動物が夕刻の危険な時間帯に寝ているのは珍しい光景です。
この旅最後の象の横断ですかね。
さようなら〜(4倍速)
ちなみに、最後の一頭がちゃんとこちらににらみをきかせてるんですよね。
またいつか会いましょう!
撮れたーーーーーーーー!
この写真、インパラを写したんじゃないんです。
コビトマングースです。(インパラの奥)
何回か分岐標識のところとかで見かけてはいたんですが、逃げ足が早くてなかなか写真が撮れなかったのです。
今日だけでも3回ぐらい失敗してました。
ようやく目撃した証拠を残すことが出来ました!
さらにもう一枚!
これでツァボに心残すことは何もありません。(笑)
ボイゲートに到着。(18:00)
サファリカードを記念にもらえないかなぁと思ってたんですが、そこはテンポラリーカード、普通に回収されてしまいました。
ゲートから外に出ようとすると係員に「ボイの街まで一人乗っけてってくれない?」と頼まれたので、とりあえず快諾。
30代ぐらいの男性を1名乗せることになりました。
(私以外は皆お客さんを乗せたサファリカーなのでチャンスが無かったんでしょうね)
というわけで、「ありがとう!」と言いながら助手席に乗り込んできたのは私服を着たレンジャーさんでした。
国立公園で見た動物や見られなかった動物、雨季がまだ続いているなんて話をしながら街に向かいます。
レンジャーさん曰く「雨季が終わってないのにそれだけ見られたんなら、君はラッキーだったよ」とのこと。
そうだったんですね〜。
逆にいつか乾季のツァボを巡ってみたいなぁ(というか唯一の水場となるダム待ちしたい)とも思いました。
ボイゲートから10分、街の中心街でレンジャーさんを下ろしミッション完了。
昨日の夜はこの辺をうろうろしてたんですよね。
夜と昼じゃ雰囲気がえらい違います。
こちらが昨晩泊まった安ホテル。
寝るだけなら十分でございました。
そして、これがモンバサからナイロビ、その先はウガンダまで伸びる鉄道。(かつてのウガンダ鉄道、現在はケニア鉄道)
この線路はコスタリカなんかと一緒でかつてイギリスがウガンダと湾岸地区を結ぶ鉄道を整備したものなのですが、ちょうどこのすぐ先のツァボ
川に鉄橋をかけるあたりで工事が難航し、その時に人間の味を覚えた2頭のライオンによって工事従業者(主に現地人や連れて来られていたインド人)が次々に襲われ
28名も殺されたといういわくつきの場所です。
帰国後に「人喰鉄道」というこの史実を元にした小説を読んだのですが、てっきりドキュメンタリーものかと思って読んで、
後で詳細を調べてみたところ実はかなりの部分が創作小説で「感動を返せ!」って感じでした(笑)
人が多数襲われたってのは事実だそうですよ。(殺された人数は諸説あるとか)
A109号線をモンバサ方面に向かいます。
先日走ったときは夜中だったので周囲の様子はまったくわかりませんでしたが、こんな景色だったんですね〜。
左も右もツァボ国立公園なので、運が良ければキリンの頭ぐらいは見えるんじゃないでしょうか。
そうこうしているうちに太陽も沈んで行きました。
そして、始まる恐怖のドライブタイム。
ぬおおおおお、強引に抜いてくるなぁ!
この頃は大分慣れてきて、こうやって写真を撮る余裕も出来てきましたが(あと、前の車がスローペースで走っていたので、さらに余裕があったというのもあり
ますが)、時速100kmで走ってるときにこれをやられるわけですから、恐怖以外の何物でもないです。
さらにすごかったのは、戻れなかった対向車がこちら車線の路肩に避けたので、対向車と路肩を突っ込んでくるトラックの間を抜けてすれ違うという状
況になったときは目が点になりました。
遠目のまま(遠目並みに眩しいライトで)走ってくる対向車、リアのライトが壊れて近づくまで存在がわからない遅いトラック、こちらの車線を突っ込んでくる対向
車、とにかく荒い運転のバス、何の前触れもなく突然登場するハンプ、見落としたらアウトの検問ギザギザなど、そんじょそこらのダートロードよりもよっぽど走りにく
い夜のA109号線、この道を空港に戻るときにもう一度夜中に走るのかと思うと心底げんなりします。
しかも帰りはどこにも立ち寄らず一気走りですし・・・(モンバサからナイロビまで500km)
はぁ・・・
さらにこの時は妙なペース配分で走るXトレイルが居て、対向車線に車が居ないときは私の車を抜くぐらいのペースで走って行くんですが、対向車が来ると途端にスピードを70kmぐらい
に落とすので、あっという間に追いついてしまいます。
そして、こちらも対向車がいる間はXトレイルに前を塞がれた状態で70kmで走らされます。
100km巡航に慣れてるので70kmはかなり遅く感じます。
カーブも障害物も無い直線道路
ですし。
対向車が続いているのでこちらも抜くに抜けずに我慢していると、ようやく対向車が居なくなった所でXトレイルも加速していくので結局抜けません。
そして、対向車が続くような状況になると再び前を塞がれる・・・・
対向車が怖いのは私もよくわかりますし悪気は無いのでしょうが、これはさすがに精神的に参りました。
このXトレイルは直線だけでなくカーブでもスピードを落し気味だったので、ゆるいカーブが続く下り坂で一気に抜き去って抜き返されないように距離を稼いでおきま
した。
マリアカニ(Mariakani)の街あたりだと思うのですが、対向車線が検問を先頭に車が1kmほど並んでました。
途中で気がついたのですが並んでいるのはすべてトラックです。
乗用車やマタツは畑を挟んで30mほど左側にある細い砂利道を走ってこの渋滞をパスしているみたいでした。
ナイロビに戻るときにあの砂利道を使って検問をパスして良いのか後で確認しとかないとまずいなと思いました。
(また、検問で警察官に尋問受けるのは本当に勘弁願いたいので)
モンバサが近づいてきたところから片側2車線道路区間が多くなり、大分走りやすくなりました。
道路脇には店が立ち並び、人はそれほど歩いてませんが大都市に近づいてきたという感じがします。
モンバサ郊外に到着。(20:45)
さすがケニア第二位の都市です。(人口66万人、新潟市よりちょっと小さい規模)
こんなところでこれまで順調に動いていたスマホナビの挙動がおかしくなり、目的地が入り組んだ場所にあることもあって迷いかけました。
この時、間違って押したスマホの音声ボリュームボタ
ンで地図を画像として拡大できることに気が付き(縮尺を変えるのではなく、そのまま拡大する)、PC用にキャプチャーした高精細で微小文字の地図が拡大し
て見られるようになったのは不幸中の幸いでした。そして、このおかげで市街縮尺に切り替えられないまま、なんとか入り組んだ道を拡大して目的地にたどり着
きました。
到着!!(21:15)
コスタリカでもそうでしたが、旅のラストは(私の旅にしては)高級なリゾートでダイビング生活を送る予定です。
コスタリカでは日本で言うところの素泊まりビジネスホテルクラスの宿にしましたが、あれに味をしめて今回は伊豆で2食付きホテルクラスにランクアップしてみました。(円高バンザイ)
オールインクルーシブ(食べ放題、飲み放題)で3泊の予定です。
ダイビングに今よりハマっていて海外に行ってた頃は年に1回こんな事をしてましたが、本当に久しぶりです。
1つだけ昔と違うことといえば、一人っきり(アローン)だという事でしょうか。
(離婚後も同性で当時独身の友人と行ったりしていたので)
駐車場がどこにあるのかわからなかったのでロータリーに横付けしてチェックインを先に済ませます。
宿泊カードを記入し、腕にプラスチック製のバンドを付けてもらい手続き完了。
これはチェックアウトするまでつ
けっぱなしになります。
受付の対応も素晴らしく、「あと15分で食堂の料理が片付けられてしまいますから、車を停める前に先に食べてきてください」なんて言ってくれます。
キャンプ&安宿の旅も楽しいですが、たまにはこんな宿もいいもんですね〜。
というわけで、食堂に移動。
どうです、この高級感!
(と、一人で盛り上がりまくっております)
あと15分なら1回しか盛れないと読んで、一気に2皿分盛ってきました。
肉料理を調理してもらう時にコックさんが「中国から来たの?」と尋ねられたので、「違いますよ、日本からです。なぜ私が中国人だと思ったのですか?」と問い返し
てみたら、「日本人は普通団体行動するから違うと思ったんだよ」とのこと。
なるほど!と思うと同時に、これは遠回しなアローン攻撃なのかと思ってしまったのでした(笑)
いやぁ、味付けも食べ放題系にしては美味しくて素晴らしい!
種類も豊富なので何を諦めるかに悩みます。
しかし、さすがにオールインクルーシブメインの宿、周りの席に座っている人を見渡すと体格の良い方が多いような・・・・。
アメリカのファストフード店なんかもそんな光景になりますが、欲求を抑えるのって難しいですよね〜。
(※オールインクルーシブを申し込まないこともできますが、いずれにしろ朝夕は食べ放題、別料金でもっと高級なレストランもチョイ
ス出来ます)
せっかくの料理を慌ただしく食べてしまいましたが、車をロータリーに停めっぱなしにしているので食べ終わると同時に席を立ち、一旦車を駐車場に移動させることにします。
駐車場に到着すると、すぐさま若いスタッフが駆け寄ってきて洗車が必要か尋ねてきたのですが、明日もダートロードを走る予定があったので今日は断っておきました。
再び受付に立ち寄りランドリーがあるか尋ねてみると、「ランドリーサービスはあります」とのこと。
すぐに洗い終わるのか確認してみたところ、通常は2日かかりますが急いで翌日までにはお返ししますと言ってくれました。
相変わらず素晴らしい対応です。
レストランでは生演奏ショーが始まっていて、演奏のレベルも高くて楽しそうな雰囲気だったのですが、まずは休みたかったのでまっすぐ部屋に向かうことにし
ました。
人生初海外旅行で行ったフィリピンの安いダイビングリゾートで、到着したのが夕飯時で、ここと同じようにディナーショーをやっていたのですが、それは小学生ぐらいの子ど
もたちが歌わされているショーで、歌が終わるとチップをもらいに各テーブルを巡回するというとても微妙な気分にさせるものだったのを思い出しました。
まぁ、ここの演奏はあれとはレ
ベルも雰囲気も段違いなのでよかったですが。
荷物を運ぶのを手伝ってくれたポーターさんの後ろを右へ左へと分岐を曲がりながら歩いていきます。
建物の構造が入り組んでるので、自分の宿泊棟にたどり着くまでの道順をちゃんと覚えておかなければならないぐらいでした。
こちらが宿泊部屋です。
写真で見ると間接照明に騙されますが、実際のクオリティは清掃と最低限の手入れはされてる昭和のビジネスホテルって感じでしょうか。
もちろん部屋の広さは海外サイ
ズ。
総じて部屋は値段なりです。
部屋に入ってすぐに蚊を探してみましたが、部屋には入り込んでない様子でした。
しかし、ここは熱帯熱マラリア汚染地域ですので、念のため蚊取り線香を炊いておきます。
先ほど受付で確認したランドリーサービスですが、料金を確認してみたら案外お高いのと、せっかく日本から洗濯道具(洗剤、洗濯板、干す道具)を一式持ってきた
ので自分で洗濯することにしました。
1着しか無い長ズボンは登山やらなんやらでドロドロ、これで飛行機にのるわけにもいかないですからね。
Tシャツも全部使い切っちゃってるので洗わないで過ごすのは今日が限界でした。
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本日の走行ログです。
さて、シャワーでも浴びますか。
おおおお、お湯が出る!!
しかもたっぷり!
水加減間違えると熱っちー!
シャンプーとリンスがある!(今日まで石鹸で頭髪も洗ってました)
すげーーーー!!
ふぅ、さっぱり。。。
赤道直下で標高ほぼゼロのビーチリゾートということで気温はさすがに高いのですが、部屋はエアコン完備なのでとりあえずスイッチオン。(韓国大宇電子製)
リモコン操作の方法がわからず温度設定が出来なかったのですが、とりあえずつけっぱなしにしておきました。
余っていた水や備え付けのペットボトルの水も冷蔵庫に入れておきました。
なんと快適。
しかし、ちょいと困ったのがAirtelだと部屋の中まで電波が届かないんです。
仕方なしにメールチェックと天気予報のためだけに一度部屋の外に出ました。
ちなみにWiFiサービスはここも有料だとのことで申し込みませんでした。
後は明日から始まるダイビングの準備を済ませて万事OK。
ここでケニア山登山でさんざん滑りまくってソールも少し剥がれかかった靴の存在が気に
なりはじめ、荷物を少しでも軽くするために捨てて帰ることに決定しました。
駅から自宅に歩く時もタクシー使う予定ですしね。問題無いはずです。
その後、明日のダイビング後の行動予定なんかを考えたり、本を読んでいるうちにベッドの上で寝落ちしてしまいました。
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