その47
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1月11日(金)(15日目)
5時45分頃起床。
寝転ぶことも出来そうなベランダに出てみるとご覧の景色。
なんとオーシャンビューの部屋です。(ちゃんと、指定して申し込みましたんですよ。US$10ぐらいしか料金が違わなかったので)
天気予報では雷雨だのなんだのいろいろ出てましたが、とりあえず晴れの予報が当たってたみたいでよかったです。
そして、大きな柔らかいベットで大の字になってぐっすり寝たからか風邪の症状も消えてなくなりました。
これでダイビングは問題なしです。
しばらくすると、突然部屋の中に明るい太陽光線が差し込んできたので慌ててベランダに出てみると、、、
すでに水平線から太陽が昇り始めた後でした。
日の出はこれまでの経験から6時半ごろかと思っていたのですが、自分がかなり東に移動していたことをすっかり忘れておりました。
周りのベランダを見渡してみると、朝日を拝んでるのは私含めて2〜3組。
まったり系リゾート施設ですし、皆さんまだぐっすり寝てるんでしょうね〜。
お腹がすいたので7時過ぎにレストランへ移動。
私がほぼ一番乗りの勢いでした。
まだ、まったり生活とやらに馴染んでないようです(笑)
ありえないぐらいゴージャスな朝食。
特に「全部入りオムレツ」が美味しくて、明日も絶対にこれを頼もうと決めました。
朝食後は部屋にいてもすることがないので、
まだちょっと早いですがぼちぼちとダイビングサービスに向かうことにしました。
ダイビングサービスは宿泊したのとは別のリゾート内にあるので車で移動します。(写真はゲートを出るところです)
私が泊まっていたリゾートの近くには巨大なモールが2つほどあって、なんでも揃う便利な立地なんだと思いました。
(オールインクルーシブなので関係ないんですが)
ダイビングサービスまではおよそ5km。
10分もあれば着いちゃう距離です。
あ!白バイだ。
ケニアでも走ってるんですね〜。
これだけ走って初めて見ました。
ダイビングサービスは左側のリゾートの中にあります。
(ホワイトサンズ ビーチリゾート)
警備は物々しく駐車場にたどり着くまでに2回も有人ゲートを通過しなければなりませんでした。
リゾート施設のレセプションで「ダイビングをしに来ました」と告げてポーターさんに案内してもらいます。
どうせならここに泊まれば良かったじゃないかという話なんですが、料金が私が泊まっているところの3倍ほどするので速攻却下でした。(笑)
(※日本の高級旅館クラス。1泊だけだったら一生に1回ということで背伸びしてもよかったんですけどね〜)
値段が3倍なら広さも3倍。
プールの脇にあるこんな人工の洞窟を抜けていきます。
まるで舞浜のテーマパークみたいです。
到着しました!(8:25)
(Buccaneer Diving)
到着するなりダイビングサービスのオーナーらしきおじさんが、「ミスター○○、ようこそ!」と、私が名乗る前に声をかけられたので、なぜ私だとわかったのか尋ねてみた
ところ、今日申し込んでる日本人は私だけだからだそうです。
なるほど。
ちなみに私と入れ違いで日本人グループが予約を入れてるらしいのですが、ダイビング雑誌でケニアの海が登場した記憶はまったくありませんし、Googleで「ケニアダイビング」と検索してもほとんど情報が出て来ないので、こんなところに私以外の日本人ダイバーが来ているのがちょっと意外でした。
皆さん、潜ったら積極的にネットにログをアップしましょうよ!
ケニアのビーチと言っても日本人にはピンと来ないと思いますが、ヨーロッパに住んでる人たちにとっては我々にとってのミクロネシア諸島やフィリピンと同じぐらいの位置づけで、正月を過ごす身近なリ
ゾートエリアではあります。
なのでダイビングサービスもそこそこあります。(私がそれを知ったのは航空券を買った後ですが)
プール脇の東屋に通されて座って待っていると、オーナーさんがやって来て今日の流れを簡単に説明してくれ、免責同意書にサインを求められます。
よっぽど事故った時に責任を取りたくないからか誓約書3枚(プラス個人情報収集用に1枚で合計4枚)にサインさせられました。
この枚数は最高記録です。
そしてレンタルギアのサイズ合わせ。
フィンの強度は十分でこれなら使い物になりそうです。
逆にウエットスーツは半袖半ズボンの使い古した3mmぐらいのワンピースで、南の海とは言えこれはコーカソイド(白人)仕様だと思ったのですが、これしかないとの事でした。
こちらがサービス周辺のダイビングポイントリスト。
ざっと見たところ、ほとんどのポイントはリーフ(サンゴ礁)のドロップオフに沿って点在しているみたいです。
そしてこのリーフ全体が国立公園に指定されていて(Mombasa Marine National Park)、漁業も当然禁止されているでしょうし魚影が濃
いという前情報もあるので期待しております。
しばらくして、私以外の他のお客さん第一号のイギリス人のおじさんが到着。
ハイシーズンだと聞いていたので、後何人位ダイバーが来るんだろうと思っていたんですが、「ガイドのレビです」と名乗った若いお兄さんがダイビングのブリーフィングを始めたので、「もしかして今
日は二人だけなんですか?」と確認してみると、「そうだよ」とのこと。
「明日はもっと人が来るんですか?」と、尋ねてみたところ、オー
ナーさんが「それを期待してるんだよ」となんとも微妙な返事をします。
治安が悪化して観光客が激減したと聞いてはいましたが、ここまでとは思ってませんでした。
というか、私が行きたい外洋の中上級者向けポイントは最低催行人数が設定されていたような気がするので嫌な予感満点です。そうでなくても、このイギリ
ス人男性がダイビング初心者だったら完全にアウトです。
はぁ、、、事前のメールではハイシーズンだから大丈夫と聞いてたんですが・・・・
なかなかうまくは行かないものです。
ガイドのレビが本日1本目のポイントについて「○○さん(イギリス人の男性)は昨日と同じになっちゃいますがシャークポイントに行きたいと思います」と発表しました。
しかしそのポイントは予め調べておいた行きたいポイントリスト(要はアドバンス向けコース)に入ってなかったのと、ケニアまで来てサメにこだわりたくは無かったので(それなら伊豆の神子元に行きます、しかもここで見られるのは昼間は水底で寝ているホワイトチップシャークらしいですし、100匹以上群れるんなら考えますけど)、「あの、もし私のためにシャーク
ポイントをチョイスしたのなら別に行きたいとは思ってないので、他のポイントにしませんか?」と、試しにイギリス人男性に振ってみました。
すると、イギリス人男性が「じゃぁ、私はレック(沈船)ポイントに行きたいです」と答えたので、「それです!そこに行きましょう!」と即答します。
そここそが私が一番行きたかった「MV Dania」と呼ばれているバラクーダポイントなのです。
(※ダイバーの方ならこれで通じるかと思います。要は周辺一帯を代表する外洋のビックポイント
で、もちろんアドバンスドダイバー以上限定です。おじさん見た目と違ってアドバンスドダイバーライセンス持ってたんだ!(超失礼))
最低催行人数の問題があるからかオーナーさんがちょっと困った顔をしたのですが、事前のメールでのやり取りでリクエストしてましたし、あまりにはしゃぐ
私に配慮してくれからか最終的に「別料金がかかるけど良い?」と尋ねてきたので、イギリス人男性が答えるより先に「もちろんOKです!」と即答し
ました。
ちなみに料金はたったの5ユーロ。
意外に安かったです。
オーナーさんが電卓でユーロをケニアシリングに計算し直すと575KSh。
「じゃぁ、600KShで!」と言うので、内心で「切り上げるんかい!」と突っ込みを入れつつも了承。
よし、これでバラクーダに会える可能性が残りました!
トータルの料金は今日と明日の4ボート+切り上げ600KShで21700KSh。(もちろんクレジットカード支払い)
これとは別に国立公園の入園料(500KSh/日)が現金で必要だというので1000KSh札で支払ったら、恒例の「お釣りがないから後で渡します」とのこと。
ここまで来ると偶然とは思えないので、lケニアではお釣りに必要でもレジに現金を貯めこまないのが常識なのかもしれませんね。
ところでモンバサのこのエリアはジンベイザメが集まることで有名なポイントだったのですが、近年はめっきり減ってしまったと事前情報を得ていました。
一応念のため「ジンベイザメって
見られそうですか?」と尋ねてみたところ、「一応シーズンなんだけど最近は見てないね。可能性はあるけど相手は動物だから見られるという保証は出来ないよ」と、どこのダイ
ビングサービスでも言われる模範解答をされました。
もちろん最初から期待はしてませんが、会えたらラッキーぐらいにしておきましょう。
「では行きましょうか!」
と、ガイドのレビさんがギアとタンクを抱えて立ち上がったのでそれに続きます。
ダイビングギアを抱えてプールゾーンを歩いていきます。(写真は後ろに続くイギリス人のおじさん)
プールエリアを歩くこと2分、ビーチに到着しました。
レビが国立公園の入園料を管理事務所にまとめて払ってきてくれるとのことで、ここでしばらく待機です。
ビーチはこんな感じ。
黒い砂が少し混ざってるからか、それほど綺麗なビーチでは無いみたいです。
(他のエリアには綺麗なビーチがあるらしいですが)
待っている間にイギリス人のおじさんが、「今は干潮だからかなり先に停泊している船までこれから歩かなきゃならないんだよ」と教えてくれました。
確かに手前にある船は座礁してるようなもんで、満潮にならないと動けないんでしょうね。
支払いが終わって戻ってきたレビの後ろにくっついて潮が引いた海底を歩いていきます。
途中から海水に足が浸かり数センチぐらいの深さになったのですが、アマモがびっしり生えていて地面がどうなってるのかさっぱり見えません。
たまにアマモの下に10cmほどの段差があってびっくりするのですが、基本は硬く平らな砂底なのでレビはペースを落とさずにズンズン進んでいきます。
私も必死にそれについて歩いていたのですが、ふと振り返るとイギリス人のおじさんはすでに20mほど遅れておりました。
良かれと思ってクロックサンダルを履いてたんですが、これは完全に失敗でした。
サンダルは水中で勝手に脱げそうになるので、途中でメッシュバックに放り込んで裸足で歩きました。
さらに腰ぐらいの深さになってしばらく進んだ所でようやく船がこちらにやって来てくれたので、それに乗り込みます。
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