その48
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さーて、いよいよ出発です!
サンゴではなくアマモの海ですが、そこは南の海、気分が盛り上がります。
早速遠くにイルカが登場したらしく、レビが場所を教えてくれたのですが私は見つけることができませんでした。(おじさんは見えていたみたいでした)
レビに「沈船ポイントでバラクーダってどのぐらいの確率で見られるの?」と尋ねてみたら、「うーん、45%ぐらいかな」と、これまた微妙な「見られないかも」宣言
をされました。
これは嫌な予感満点です。
「じゃぁ、ギンガメアジは?」と尋ねてみたら、そもそもギンガメアジを知らないらしくなんとも曖昧な返事しか返ってきませんでした。
まぁ、これはポイント紹介にも名前が出てなかったので期待しないことにしましょう。
(後で見たら紹介ページの写真には写ってました)
干潮時にリーフから外洋に出るには北側のリーフの裂け目となる一箇所を通るしか無いらしく、アシスタントのお兄さんが船首に座って浅瀬を監視しながら指で「右」「左」と指示を出しつつ慎
重にリーフの外へ抜けます。
外洋に出た後は再び南に進路を取り、ダイビングサービスのほぼ正面まで戻ってきたんじゃないかってところでポイント到着のようです。
まっすぐここに来られるのなら10分かからないんじゃないでしょうか?(ポイント紹介を見たら確かにポイントまで10分って書かれてました)
固定ブイにロープを引っ掛けて船を固定。
沈船ポイント(MV Dania)に到着です。
さて、どんな海だろうと思って海面を覗きこむと、大量のクラゲが潮の流れに乗って流れてきています・・・
レビもこの状況を見て「many jellyfishes!」と叫びます。
レビが船長と打ち合わわせを始めたので、まさかクラゲが原因でポイント変更にならないだろうなと心配になったのですが、どうやらここで潜ることに決まったようで一
安心。
ちなみに我々は半袖半ズボンですがレビは長袖長ズボンのウエットスーツです。
ずるい!(笑)
さて、潜ると決まればとっとと海に入りましょう。
ブイの下で水底集合らしいので一人で先に海に飛び込みます。(10:24)
前方から流れて来るクラゲを目視で避けつつ水面を泳いでブイまで移動し、潜行するためにBCのエアを抜いてみたところ流れが強いからかウエイト(2kg)が足り
なかったか
らか(ウエットスーツが意外に分厚かったですし)全然沈まなかったので、ロープを手で手繰って強引に潜っていきます。
水深7〜8mぐらいのところまではクラゲが流されて来ているのでその下まで行き、一旦そこで二人が潜ってくるのを待ちます。
しかし、しばらく待っていたのですが、二人とも船から飛び込みすらし
ません。
しかも流れを背にして海面を見上げていると流れが強いのと髭を伸ばし放題にしていたからかマスクに海水が入りまくりで不快なことこのうえなかったので、一旦水中でマスク脱着を試
してみます。(水中マスク脱着なんてモルジブでの厳しすぎるチェックダイブ以来です)
しかし、多少マシになったものの、相変わらず海水が入ってくるので、これは髭を伸ばしすぎたんだろうと結論づけて諦めることにしました。
それはともかく、10分近く待ってるのに二人が降りてこないので、もしかしたら自分がブリーフィングの内容を聞き間違えたんじゃないかと不安になってきたところで、一人ずつ水中に
飛び込んだのが見えて一安心。
まずはレビが降りてきて、何やら予備のタンクを水深5m地点に括りつけます。
エアが足りなくなった時用の予備タンクなんでしょうが、最大水深30mほどのポイントで潜水時間30分ってブリーフィングで言ってましたし、そこまで安全マージン取らない
とダメなんでしょうか?
こんなの初めて見ました。
まぁ、安全管理がしっかりしてるってのは悪いことじゃないので、感心しつつ眺めてました。
それからしばらくして、イギリス人男性がそろりそろりとロープづたいに潜って来ました。
う〜む、本当にアドバンスのライセンス持ってるんでしょうか?
まぁ、いいや、もうここまで来ちゃったから!(笑)
二人が潜ってくるのを確認できたので一人で先にロープの先に横たわる沈船の方へと降りていきます。
すると足元に80cmぐらいの魚が川のように群れているのが見えて来ました。
バラクーダだ!!
私にしては幸先が良いと驚きつつ、喜び勇んでロープから手を離してカメラの電源を入れつつ潜行して行くと、いきなり後ろからフィンをぐいっと引っ張られます。
何事かと思って振り返るとレビが私のフィンを引っ張ってます。
もしかして、ここで手を離して降りたらダメだったんでしょうか?
すると、レビが
「君の下にバラクーダが居る!」
と指差しサインを出してきたので、
「知 っ て ま す !」
というOKサインを全力で出して、内心では笑いながらバラクーダの群れの中に潜行しました。
いやぁ、パラオ以来久しぶりのバラクーダの群れです。
もし、私が人生で一番最初に感動した魚の群れがバラクーダだったらハンドルネームがこれになったかもと思うとゾっとするのですが、いつ見ても本当に素晴ら
しい群泳です。
なんせデカイし密集して泳ぎますからね〜。
しかしここのバラクーダ、もうちょっと堂々としててくれても良かったのですが、スススっと沈船から離れる方向に居なくなってしまいました。
なるほど、こりゃぁ45%なわけです。
バラクーダが去った後はレビの後ろについて沈船の周囲を進んでいきます。
このポイント、沈船が漁礁の役割を果たしていて、期待通り魚影はなかなか濃いです。
魚の群れに巻かれるのを心の底から楽しみつつ進んでいくと前方に見覚えのあるメタリックの魚が・・・・
わお! ギンガメアジじゃないですか!
なんだ〜、居るんじゃないですか!
いやぁ、こりゃぁ素晴らしいポイントです!
しかし、レビはギンガメアジを紹介することもなく先に進み続けるので、多分彼にとっては価値が無い魚なのでしょう。
というよりは、私自身が特別思い入れがあるんですけどね。
運良くカスミアジが捕食で突っ込んできたので、互いの命を賭けた迫力のシーンを拝めました。
こういうシーンが高頻度で見られるのが陸上での動物観察との違いですね〜。
魚の群れは捕食者のターゲットになりやすいこともあって、いつも期待しながら眺めています。
ギンガメとバラクーダが両方登場するという素晴らしいポイントではありますが、ちょいと残念なのは水中にゴミが少なからず漂っていることです。
まぁ、モンバサという大都市に近
いですし、海流もありますから仕方がないんですかね〜。
船首辺りまで来ました。
ちなみに、私は沈船そのものにはそれほど心ときめかない性格のようです。
(欧米人は沈船や海底洞窟、サメ、ウツボにミノカサゴが大好きな人が多いです。ダイビング=危険生物&アドベンチャーって感覚みたいです)
ここで再び後方からやってきたギンガメアジの群れに巻かれます。
どうやらギンガメアジは沈船の周りを周回しているみたいです。
う〜ん、幸せ!
そして、船首部分でUターン。
固定ブイの縛られている船尾の方へ戻ります。
へぇ〜、ナポレオンフィッシュだ。久しぶりに見ました。(まだ子どもですが)
ちなみにレビにとってはナポレオンフィッシュも珍しくないからか、特に指差すようなことはしませんでした。
日本人ガイドだったら「大物発見!」って感じで鈴を鳴らしたり指さすと思うんですが。
透視度はもう一声欲しいところですが、それを補って余りある素晴らしい魚影の濃さです。
沈船ポイントは魚がたくさん集まるからいいですね〜。
相変わらずめんこいコショウダイの仲間。
近寄っても逃げません。
というわけで、あっという間に船尾まで戻って来てしまいました。
エアは全然残ってますが、予定通り浮上するようです。
ダイブタイムが短かったこともありますが、ものすごく潜り足りない気分です。
まぁ、こればっかりは我がまま言えないので「バラクーダ来ないかなぁ」と期待しつつレビとおじさんに続いてロープに掴まって浮上していきます。
水深5m地点でクラゲを避けつつ体に溜まった窒素を抜くために安全停止を5分。
この状態で体が浮き上がらないところをみると、ウェイトは2kgであってたみたいです。というか、むしろちょいと重たいぐらいです。
たまにクラゲのパーツ(ちぎれた足とか)が流れてきてむき出しの腕や首に触れて軽くピリッと来ますが、クラゲ本体は目視で避けているので今のところは大丈夫で
す。
まぁ、伊豆でもクラゲだらけの海で潜ることはたまにあるので、このぐらいは気にしません。
(もちろん半袖半ズボンじゃないですが)
5分経って浮上のサインが出たので、先におじさんに行ってもらいます。
(船のラダーがひとつしか無いので、ひとりずつ順番に船に上がります)
クラゲを目視で避けなきゃならないのでおじさんが浮上し終わったのかどうか見てられなかったのですが、待てども暮らせどもレビから私に浮上OKのサインが出されないの
で、しびれをきらせて船の方を振り返ってみると、船のラダーから数m後方の水面でおじさんが必死にバタ足しているのが見えました。
ラダーに向かって浮上していけば良いのに、どうやら流されすぎて船の後ろに浮かび上がってしまったようです。
しかも、自力でラダーに辿りつけないみたいで、まったくラダーに近づけていません。
見かねたレビが浮上していき、片手でラダーを掴んだままブイを引っ掛ける棒をおじさんに掴ませて強引に引き寄せてました。
いやぁ、こんなおじさんが自ら進んで「沈船ポイント!」ってリクエストしてくれて本当に良かったです。
なんてことを考えつつ救出劇を見上げていたら、ロープを掴んでいた手の甲にピシっと激痛が・・・
しまった、クラゲを避けるのを忘れてた!
痛って〜・・・・
おじさんが船の上に上がり、ようやく私にOKサインが出されたので、クラゲを避けつつラダーの側に浮上してこれ以上刺されないようにダッシュで船に
上がりました。(11:12 ダイブタイム45分(魚を見てたのは30分弱)、マックス27m、平均18m)
上がるなりレビが「バラクーダ、100%だったね!」と声をかけてきます。
すると、つい今しがた救出されたばかのおじさんが「バラクーダ?
どんな魚?」と、尋ねてきたので、「潜行して一番最初に群れていた大きな細長い魚だよ」とレビが説明すると、「・・・あぁ・・・」と、伝わったんだか伝わって
ないんだかよくわからない生返事が返ってきました。
もしかしたらおじさんは潜行が遅れ気味だったのと、バラクーダはすぐに去ってしまったのでまともに見てなかったのかもしれません。
(まぁ、群れマニアじゃなきゃ「絶対に見ないともったいない」って魚でも無いんですけどね)
いずれにしろバラクーダを知らないのに沈船ポイントをリクエストしてくれて感謝感謝です。
いやぁ、それにしても手の甲がヒリヒリ痛い!
レビにクラゲに刺されたことを申告すると船の中からお酢を出してきて手の甲にかけてくれました。
たぶん毒針が残っているんだと思いますが、お酢をかけたぐらいでは痛みは収まりませんでした。
まぁ、たいしたことないのでそのうち痛みもなくなることでしょう。
その様子を見ていたおじさんが、「私は流れてくるクラゲを目で見てこうやって避けてたんで刺されなかったんですよ」と、誇らしげに言いながらボクサーみたいに
体を左右に揺
らしているのを見て、何かよからぬ発言をしそうなダークな気持ちが沸き上がってきたんですが、このおじさんのおかげでギンガメ&バラクーダに会えたのだと思考を切り替えて丹田に押
しこみました。
おじさん、重ね重ねありがとうございます。
そんな我々を乗せた船は2本目のポイントへと移動していきます。
(休憩のためにビーチには戻らないようです)
5分ほどで次のポイントに到着し、潜行開始までここで1時間ほど水面休息を取るということで船の上でまったりと時間を過ごしました。
ボートスタッフからパッションフルーツやオレンジが配られ、皆で頬張ります。(パッションフルーツは食べ方がよくわかってなかったのでレビの食べ方を真似しました)
イギリス人のおじさんが遠くを走っていく船を指さし「あれが国立公園を守るパトロール船で、漁師が勝手に入り込まないように見張ってるんだよ。だからこの海
域は魚がたくさん残ってるし、僕は良いシステムだと思うよ」と話しているのを聞いて、この人は真面目で良い人なんだなぁって思いました。
おじさんとお互いが宿泊している施設の話になり、謙遜半分で自分が泊まっているリゾートをチープと評したら、「君が泊まっているのはここら辺ではバリューフォー
マネーで一番良いリゾートだと思うよ」と言われました。
一番かどうかはわかりませんが、特に食事のコストパフォーマンスが良いのは同感です。
ちなみにおじさんはモンバサにしょっちゅう来ているみたいで、私よりも全然安いホテルに泊まってるんだとか。
ダイビング目的であればそれ
が賢いと思いますし、私もダイビング目的ならそうします。
そしておじさんは今日がラストダイビングだということなので、明日もし他のお客さんが来なければ私一人ってことになっちゃうわけですが、さすがにいくらなんでもそれは無いだろうと
も思いました。
でも、今朝オーナーさんの発言が微妙だったんだよな〜。
どうなんでしょう?
おじさんに昨日潜ったシャークポイントの感想を尋ねてみると、今潜ったレックポイントもすごかったけど、シャークポイントも良かったよ、とのこと。
なるほど、参考にさせてもらいます。
そんな話をしているうちに2本目の時間になりました。
2本目は「マッシュルームポイント」というリーフのドロップオフをドリフトで流すポイントです。
(※サンゴ礁の外洋に面した崖に沿って潮流に乗って流されるというダイバー用語です)
再びブイを伝って先にエントリーしましたが、レビがなかなか降りてこないのでしばらく待たされました。(12:02)
レビが降りてこないのは2回めだったので落ち着いて待ってましたが。
レックポイントほどじゃないですが、こちらにもクラゲは居るようです。
どうやらこの海域全体に流れてきているみたいです。
アカモンガラが群れてます。
いかにも南の海って感じがします。
(青いのになぜアカモンガラ?ってずーっと疑問だったのですが、今調べてみたら歯が赤いからだそうです)
ドリフトスタイルで潮流に乗ってどんどん流されていくんですが、エントリー直後は魚が少ない状態が続いたので、正直外したのかと思いました。
しかし、実際はそんなことはなく、小笠原とタメ張るぐらいの魚影の濃さになってきます。
ヨスジフエダイやアカヒメジがこれでもかってぐらい群れまくっていて至福のひとときです。
(黄色なのにアカヒメジなのは水面に引きずり出されて死ぬと赤く変色するからです。これは知ってました)
透視度がそれほど良くない中、ちょいと距離が遠かったので写真には撮って無いのですが、甲羅のサイズが軽く1mは越えてそうなサイズのウミガメが悠々と泳いでました。
かなりでかかったのでタイマ
イだったかもしれません。
これは一番近くに居た私しか見てないと思います。
レビがハンドジェスチャーを使って、「◯◯」「あそこ」「見て」とサインを送ってきたのですが、ブリーフィングの時に教えてもらった「◯◯」の部分を忘れ
てしまったので、なんのことだかわかりません。
サメとかマンタはサインが動物の特徴を表しているので覚えているのですが、今やってるそのサインは何
でしたっけ?と、水中では尋ねられません。
まぁ、指差す方を見れば何か居るんだろうと凝視してみますが、珍しそうな魚は何も居ません。
「わからない」という返事をジェスチャーで返すと、レビは再び「◯◯」「あそこ」「見て」とサインを送ってきます。
再びこちらも探してみますが、やはり見当たらないので「わかりません」と返すと、レビは再び同じサインを繰り返してきます。
これをお互い5回ほど繰り返したでしょうか? (二人ともしつこい(笑))
あぁ!
5mほど先のサンゴ礁でアオウミガメが寝てました。
てっきり魚だと思って水中を探していたので、どおりで何も見つけられなかったわけです。
さきほど見た個体よりは一回り小さいサイズですが、それでも80cmは超えているなという大きさでした。
その後も魚影の濃いドロップオフを流す幸せなひとときが続きます。
たまにはクマノミの写真でも撮ってみますか。
(私が普段から撮ってないだけで、こういったサンゴ礁の「よくあるシーン」はたくさん見られます)
ちょうど40分ぐらい潜った所で固定ブイのロープが見えてきたので、先程からレビが何回もダイブコンピューターを気にしていたこともあって、そろそろこれに掴まって安
全停止するのかなぁって思ったんですが、このロープはスルーされました。
(ロープの角度で流れの強さがわかるかと思います)
ちなみに、ブリーフィングの時に浮上方法については特に何も言ってなかったと思います。
なので、どう浮上するのか見当がつかず、そろそろサインが出るかなと予想しつつレビのちょっと後ろにポジションを取りました。
その後も魚の群れなんかを見つつ、ドロップオフを流されていきます。
結局50分ぐらい潜った所で安全停止のサインが出ました。
意外に長く潜らせてくれました。
そして、どうやらドリフトしながら安全停止するようです。
ここは初心者OKのポイントのはずですが、むしろ先ほどのアドバンスド以上限定だった沈船ポイントの方がロープに掴まりながら安全停止できる分、簡単だった気
がします。
まぁ、アップカレントやらダウンカレントが洗濯機のように渦巻くポイントでも無いので、その点は心配無いのでしょ
うが。
レビの指示通り水深5m付近に留まって流されていたところ、先ほどとは別の固定ブイロープが登場し、今度も掴まることなく通り過ぎた後にレビが何の前触れもなく急に流れに逆らって全速力でフィンキックをしてそのロープに掴まり
ました。
後方に居た私は、「なんだ、やっぱり掴まるんじゃん」と思いながら流れを利用してロープに近づいて掴まります。
問題なのはおじさんです。
案の定気づくのが遅れてロープに掴まれずに流されていってしまいます。
こういう時はフィンキックを諦めて水底に降りて手で水底を掴みながら腕力で戻ってきたほうが手っ取り早いのですが、水中でそれを伝える手段も
ありませんし、肝心のレビはおじさんを心配することもなくコンピューターばかり気にしてます。
レビもたまに、ちらっとおじさんの方を見るのですが、やはり視線をダイブコンピューターに戻してしまいます。
全速力で泳ぐおじさん、そして、ダイブコンピューターを見続けるレビ。。。
視界から消えゆくおじさん、しかし、ダイビングコンピューター見続けるレビ。
視界から消えたおじさん、ダイビングコンピューター見続けるレビ。
えーっと、おじさん流されちゃったんですが追いかけなくて良いんですかね?
いつでもロープから手を離す準備をしてレビを見てたんですが、何事も無いかのように安全停止を続けます。
そして、レビから「追いかけよう」ではなく「浮上しよう」のサインが出ます。
もう、目が点になりっぱなしなのですが、とりあえずレビに続いてロープに掴まったままブイのある水面まで浮上します。
水面に顔を出し、「おじさん、流されましたよ!」と私が言うよりも前に「アーーーハッハッハッハ!
流されちゃったよ!」とレビが大笑いし始めて、私はつられて笑えるわけもなく口がポカーンと開いてしまいました。
我々をピックアップしにやってきた船の船頭さんにレビが「一人流されたから、先に拾って」というような指示をスワヒリ語で出し、船がおじ
さんを先にピックアップしに行きます。
100mほど先でおじさんを拾い上げたのを見て、ようやく私もほっとひと安心しました。
まぁ、ベタ凪ですからこの程度で見失うことは無いとは思うんですが、正直むちゃくちゃびっくりしました。
こんなの日本基準だとあり得ない話しなのですが、確かにこれまでも海外の(特に普段日本人が来ないような)ダイビングでは驚くようなことがいろいろありましたし、映画「オープンウォーター」のモデルになった事件だと、船長のうっかりミスで船がダイバーを置き去りにして港
に戻ってしまって漂流行方不明なんてことが起こったりするので、何事も自己責任だとは思っているんですが、、、
免責同意書らしき書類に3枚も
サインさせられるのは伊達じゃないですね。
ここ(のサービス)で潜るつもりの方は、潮の流れに多少なりとも慣れていたほうが良いと思いますし、日本のガイドみたいに水中で手取り足取り対応してくれないので、ちゃんとガイドの動きを目で追いかけていたほうが良いと思います。
というわけで、我々も船に上がります。(12:59 ダイブタイム55分、マックス18m、平均11m)
おじさんが興奮して何やら話しかけてきたので、てっきり今流された話かと思いきや、「急にフィンを引っ張れたから誰かと思ったら、トリガーフィッシュがフィンを噛んでたんだよ!」
とのこと。(笑)
まぁ、確かに大型のトリガーフィッシュ(ゴマモンガラ)の縄張りを守るためのアタックは我々ダイバーにとって恐怖で
すからね。
もちろん私は先程のおじさんじゃないですが、ゴマモンガラの存在を認識していたのでちゃんと注意しておりましたよ。(という台詞は言いませんでしたが)
それよりも、流されたことはまったく気にしてないことのほうが驚きましたし、これで一気に和やかな雰囲気になっちゃいました。
なんか膝がヒリヒリするなぁと思ったら、むき出しの膝小僧が少し切れてました。
どうやら無意識のうちにサンゴにぶつけたみたいです。
まぁ、たいしたことないので放っておきましょう。
そんな我々を乗せた船はリゾートに向けて走り出します。
アマモの海ですが綺麗ですね〜。
この辺はサンゴ礁も混ざってますね!
素晴らしい。
今日は晴れててよかったです。
かなり満潮に近い状態だったのでビーチを長々と歩かないで済みました。
灼熱のビーチを歩いてリゾートに戻ります。
いやぁ、気持ち良さそうなプールですね〜。
なんて、思っていたらおじさんが軽くシャワーを浴びてそのままプールに飛び込んだので、、、
私もプールで泳ぎました!
最高!
(海パンの片方がめくれ上がってるのはご愛嬌)
特にログ付けなんかをすることもなく本日は解散と相成りました。(13:40)
本日の動画です。
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