-------------インドネシア ドライブ旅行記(目次)
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さて、行くか。

国道を走り続けるのも何だったので、適当に裏道を探索してみた。

どんなに小さな村にも必ず登場する「キャノン」の看板。
そんなにキャノンのカメラが売れてるのかと思いきや、よくよく確認してみたら看板に「フォトコピー」の文字が見える。
この時点では「フォトコピー」イコール写真の現像と脳内で変換していたのだが(つまり日本で言うところの富士フィルムの店)、後で他の店の中を覗きこんで
コピー機によるコピーサービスの店だと気がついた。
日本ならコンビニに10円コピー機が設置されているが、こちらでは「キャノン」の看板が出てる専門店でコピーを頼むということなのだろう。
1家に1台プリンターがあるわけじゃないだろうし、行政書類なんかでコピーを利用する機会が多いんじゃないかと想像した。

この辺りの道路はちゃんと植樹されていて、人工的ながらも景色が良い。
あと、直線区間が長くて追い越しやすいのもGood。

これまた、やたらと見かけるインドネシアと韓国の国旗を並べた看板。
(この日だけでも100枚どころじゃないデザインの違う看板があちらこちらに掲げられていた)
帰国後に調べてみたら、どうやら韓国への出稼ぎ者募集の広告らしい。
そして、不法就労などなどいろいろ問題があるとかないとか。(韓国だけに限らず)

看板標識で「追い越し禁止」を指示しつつ、道路が白線点線のままのパターン。
どちらを信じるかはあなた次第。

こんな風に「信号ありますよ」のサイン看板が事前に出ている親切な交差点は稀で、逆に恐ろしいのは信号が道路脇の目立たない所に設置されていて、信号の存
在に気が付きにくい交差点が少なからずあること。(特に横断歩道のところにしか車用の信号が無いパターン)
幸い街中はたいてい混んでいて前の車に着いて走っていくので気付かずに信号無視というパターンには陥りにくいのだけど、単独でボヤッと走っていたら、存在に気付かずに
信号無視をしてしまいそうで怖い。
(以下、メモ撮影が続く)

田舎の街中でひときわ輝いて見えるホンダとスズキのバイクショップ。

この看板、たぶん横断歩道を示す看板のはずだけど、横に書かれてるAとかBとかCの文字の意味がわらから無いんだよね。
これも誰か知ってたら教えて下さい。

田舎によくあるタイプの洋服屋さん。

ホンダのバイクの看板。

バイクの群れ。

えーっと、なんだろう、これ。
屋根に置くんかね?

アルミホイール屋さん。

ヘルメット屋さん。

韓国出稼ぎ斡旋事務所。韓国語教室付き。

携帯ショップ。
以上、インドネシアらしさを感じるお店のメモ撮影シリーズ。

道路脇にギャラリーが集まってるなと思ったら、田んぼに車が上下逆さまの状態で落っこちていた。
そう言えば、運転の荒さの割には事故ってる場面にはそれほど出会ってない気がする。(ケニア・ブラジル比)
帰国後に調べてみたら、2012年現在で年間の交通事故死者数が3万人強。日本が年間4000人だから人口比率で見ても3倍以上の確
率で交通事故で亡くなってる計算になる。3倍というとずいぶん多い気もするが、これはアメリカと同じぐらいの値。(逆に言うと日本とかスイスが例外的に極
端に安全なのであ
る)
統計データによっていろいろ数値があるんだけど、自分の感覚と近い交
通死亡事故に関する世界ランキングはこれ。
これにインドネシアの数値を当てはめてみると、10万人あたり12人ぐらいなので、やっぱりアメリカと同じぐらい。
まぁ、ブラジルがいかに危険かって話ですな。
インドネシアに関しては平均時速が遅いことが死亡率の低さにつながっていると思う。

夕方になってようやく宿近くの大きな街(マラン、Malang)に到着した。
やっぱり、ここまで来るのに丸一日かかってしまった。

宿に行く前に夕飯でも食べておくことにした。
そう言えばインドネシアの綺麗な夕焼け(朝焼け含む)、今まで悪天続きだったこともあって初めて見たよ。

なんか賑わってたのでふらっと入ってみたらコスメショップだった。
日本で言うところのマツモトキヨシみたいなもんかな。

家電屋さん。

カーテン屋さん? 布屋さん?

トレンドショップ。

路上雑貨屋さん。

路上下着屋さん。
とまぁ、国が違えば商売も違って実に興味深い。

このエリア、物販店はたくさんあったのに食堂が案外少なく(というか、まったく無く)、選択の余地なしで入った店は中華料理屋さんだった。
本当はインドネシア料理が食べたかったのだが、そこはさすが中華、美味しかったのでOK。
あとはコンビニ(アルファマート)に立ち寄って、明日からの登山用に水と食料を調達した。

さて、宿に向かうか、というところで夜市のど真ん中に突入してしまい、車がまったく動かない状態になってしまった。

うーーーー、ここ抜けるのに何分かかるんだろう・・・・
というわけで、1時間ぐらい掛けて数百メートルの夜市を抜けたのであった。

宿にようやく到着した。(Rani Homestay)

部屋はコテージ形式になっていて車は自分の部屋の前に停められてなかなか便利。
ここの宿を選んだ理由は値段の安さや登山口に比較的近いという立地の良さだけでなく、旅行代理店機能があったからである。
というわけで、部屋に荷物を運び入れた後にレセプションに顔を出して明日から登る予定のスメル山のガイドの手配をお願いしてみたところ、
ガイドは登山口へ行って、そこで手配してほしいとの事だったのだが、それ以外に必要となる書類の説明をしてくれた。(入山にパスポートのコピーが必要らし
く、それもここでコピーを取ってくれた)
説明を受けてて気になったのは入山制限で1日500人までしか入れないということ。
ちょうど明日は12月31日ということもあって元旦のご来光目的ですごい混むはずと言われたので、朝一で出発することにした。
あと、医者が発行する健康証明の書類が必要という話の意味が(英語の説明で)よく理解できておらず、一度部屋に戻ってシャワーを浴びた後に、過去に
登った人の登山記録を読んでようやく言ってた意味がわかり、再びレセプションに戻って手配をお願いした。
この時、ちょうど到着したばかりのラトビア人の若者グループがブロモ山ツアーの手配についてあれこれ相談をしていて、えらい待たされた。
やっと自分の番が回ってきたので健康証明書の話をすると、24時間営業の医者が車で5分のところにあるということで、私の車で行くことになった。
部屋の前に停めてあった車に乗り込み、かなり細い道を延々とバックしなければならないので右後方を見ながらバックさせると、すぐに何やら後部から「ゴリゴリ」という嫌な異音がした・・・・
え? 何かにぶつかった?
宿の前にまっすぐ頭から停めただけなのでまさかと思いつつ一度車を前に戻し、車から降りて確認すると、先ほど受付に来ていたラトビア人グループが乗ってきた最新型のアバンザが私の車の左後ろをギリギリ塞
ぐ形で斜めに停めていたらしく、先方のバンパーを10cmほど凹ませてしまっていた。
こちらの車はほとんどかすり傷程度で、もともとかすり傷が付いていた場所の長さが少し増えたぐらいで大したダメージじゃなかったのだが、先方の車はかなり新らしい車だ
けに明らかに凹み傷が増えましたという状態になっていた。
なんてこったい!
部屋の外で酒を飲んだりして過ごしていたラトビア人グループもぶつけた音が聞こえたらしく、「なんだなんだ、どうしたんだ」と、すぐに駆けつけてきた
ので状況を説明して謝り(なんでこんなところに停めたんだと言いたい気持ちも少しあったけど、後ろを確認しないでバックした私のほうが悪いという事実は
変えようがないので、それは飲み込んだが、グループの女性は冷静に我々が停めた場所が悪いとも言ってくれた)、聞けば先方もAVISのジャカルタで車を借りたというのでレンタカー屋のおじさんに電話をすると、例ののんびりと
した調子で
「わかったよ〜」という話だったので、こちらの連絡先を相手に渡して一件落着した。
(実際はお互い英語が堪能じゃないのと、最初に先方さんがAVISに電話をしようとしたのだが、彼の担当者には連絡がつかなかったり、警察を呼ぶ呼ばないでホテ
ルのスタッフ交えて議論したり(インドネシアの警察は汚職まみれで信用出来ない)で、えらい時間がかかった)
ちなみに日本の外務省のページには人身事故じゃなければ警察の検証義務は無いのだそうなので、この対応で間違ってなかったはず。
あと、先方のラトビア人代表の若い男性はとても紳士的で優しい方で、「早く病院に行って証明書をもらわないと駄目だし、明日も朝早いんでしょ? もう行っ
ていいよ」と、言っ
てくれるような人だったので、何か費用が発生するような状況になったら(お互い物損保険には入ってるので大丈夫なはずだけど)ちゃんと対応しようと心に決
め
てから、改めて宿のスタッフを助手席に乗せて宿を出発。
はぁぁぁぁ、しっかし、こんなところで接触事故か。
宿の敷地内で気が抜けてたとしか言い様がないなぁ。

宿から5分ほど走って診療所みたいな病院に到着した。

若い看護師達(当然全員若い女性)に「きゃーーーー、日本人(のおっさん)よーーーー!」と、興味津々の見世物状態にされつつ、一番勇気のある看護師に恐
る恐る身長やら体重、血圧なんかを測定された。
さて、もともと体質遺伝のせいもあって人間ドックでギリギリひっかかるぐらいの高血圧ではあるのだが、先ほどの接触事故騒ぎやら標高が若干高いことも
あって、上が160、下が100という、どう考えても「健康です!」と医者が言えないような値を叩きだしてしまい、深呼吸してから再測定するも値は変わら
ず、宿のスタッフに言い訳(接触事故のこと)を通訳して伝えてもらい、なんとか証明書を発行してもらうことが出来た。
よかったよかった。
精算の時に身分証明としてパスポートの提示を求められたのだが、どうやらさっきコピーを取ってもらう時に返してもらうのを忘れていたらしく、この場は
免許証で身分証明を済ませ、このタイミングでパスポート忘れに気がついて良かったと思いながらお金を支払った。(たしか200円ほど)
宿に戻るとすぐにパスポートを返してもらい、登山用のパッキングを手早く済ませてから布団に潜り込んだ。
今日はせっかく天気が良かったのに、車の中にキーを置き忘れたままドアを締めたり、接触事故を起こしたりと、全部自分のせいなんだけど、散々な一日だっ
た。
まぁ、事故と言っても人身事故とかじゃないからいいか。
本日の走行ログ
つづく