-------------インドネシア ドライブ旅行記(目次)
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この辺りの女子高生のブルカは白色なのだが、そのままバイクに跨ると、まるで月光仮面がたくさん走ってくるみたいだと昭和生まれのおじさんは思うのだった。

思わず青森を思い出す景色。
(気温は30度を超えているのだが)

こちらは白ブルカの小学生。

インドネシアでも自転車がブームになってるみたいなんだけど、着ている服が(ヨーロピアンやら日本人が着ているのと)微妙に違っていて面白い。

空腹を感じたところでちょうど良いレストランを発見したので立ち寄ってみた。
久しぶりに好奇心旺盛で英語が多少話せる若い女性スタッフに対応してもらい、メニューから彼女のおすすめ料理を適当に注文した。
ちなみに彼女は片言レベルの日本語も話せるようだった。(最後に精算するときに判明した)

出てきたのは魚料理だった。(200円なり)
これもなかなか美味しい!

へぇ〜、こんな田舎町にマックかぁ、と、思ったら全然違った。

へぇ、インドネシアでも新型フィットを売ってるんだ。

ガルングン温泉(Cipanas Galunggung)に立ち寄るため、途中から国道を離れ脇道に入った。

ガルングン温泉は
案内看板も無いし、Google_mapにも場所が登録されてないので、この道であってるのかさっぱりわからない。
一応、この方のページを参考にして走ったのだが、ページに書かれている「新バスターミナル」というのが
見つけられなかったので、のっけからロストしてしまった。

「この道であってますように」と祈りつつ、ガルングン火山の山頂方向へどんどん標高を上げていく。

お〜、あった、あった、あれだ!
我ながらナイスコース取り。

まずは駐車場に車を停めた。

どうやらこれが温泉の湯船らしい。
インドネシア流で、皆さん服を着たまま入っている。(水着でもない)

事前情報通り、ここの湯船はスルーして奥に歩いて行く。

ワルン(売店が)並ぶ道を進む。
髪の毛を濡らしたままの皆さんが着替えを手に持って歩いてくるのは、日本の温泉と同じ光景でなんだか懐かしい気分になる。

この看板の分岐のところでどちらに進むか迷ってしまったが、ワルンのおじさんが温泉へ続く道を教えてくれた。

えーっと、あれかな?
もっと野趣溢れる感じだと思ってたんだけど・・・

あぁ、違った。
ここが先ほどの温泉紹介のページに書かれていた、「最初に登場する温泉プール」か。
(ワルン街の前にあったやつは別の温泉らしい)

というわけで、温泉プールの奥にある受付で入場料(100円)を支払って先へと進んだ。

へぇ、こんな感じになってるのか。

300mぐらいの長さに渡って
川沿いにいくつもの源泉があるらしく、何本ものパイプから湯が注ぎ込まれていて、数名が入れる大きさの湯船があちらこちらに設けられている。

打たせ湯みたいになってるところもたくさんあるけど、川の水温は30度ぐらいしかない。

ところどころに更衣室も設けられている。

早速適当に空いてる湯船に入ろうと思ったら、ここは43度ぐらいあって長湯には厳しい温度だった。
でも、ここ以外の湯船はどこも先客が居たので、ここでのんびりさせてもらうことにした。
さすがにちょーっと熱いけど、じっとしてれば我慢できる範囲ではある。
川で体を冷やしたり、湯船で温まったりを繰り返しながら温泉を堪能した。
そうこうしているうちに腰の痛みが見る見る収まっていく。
こりゃ、いいや!
途中で若いインドネシア人カップルが歩いてきて話しかけてきたので、「ちょっと熱いけど入ったら?」と勧めてみたところ、彼らにはありえないぐらい熱かっ
たらしく、彼女は最後まで入らず、彼氏君は気合で入ってくれたんだけど、ほとんど我慢大会に出場してる選手みたいな顔でお湯の温度に耐えているのが微笑ましかった。
カップルの邪魔をするのも無粋なので別の湯船に移動した。
湯船で十分に温まると、30度の川の流れに身を委ねるのも実に気持ちが良いものである。
せっかくの温泉なので本当はこのまま1時間ぐらいのんびりしていたかったのだが、そろそろジャカルタに向けて走らないとマズイ時間になってしまったので、いい加減
出ないとなぁと思いながら、ふと目線を下に落とすと、250円で買った短パンの股間の部分から何やら肌色の物体が顔を覗かせているのが目に入った。
なんだ、これ?
って、これはもしかして!
慌てて飛び出していた物体を250円の短パンの中に押し込み、今の行為を誰か見てなかったか周囲を確認してしまった。
というか、いったいいつから飛び出してたんだ?
破れたのは最初に短パンを履いた直後に「ビリ!」という音を聞いてるのであの時だと思うのだが、それからずっと飛び出してたんじゃないかと想像するだに恐ろしいので、
考えないことにした。
と、自分に言い聞かせつつも、やはり不安であれこれ想像してしまう。
まさか、グリーンキャニオンの若いガイドの子、4mの高さからジャンプした時に見てないよね・・・・
帰りの船とかで股開いて座ってたけど、船のクルーやイワンくん、見てないよね・・・
さっき、熱湯我慢してた彼氏や湯船に浸からなかった彼女、微笑ましく眺めていた俺の笑顔の意味を取り違えてないよね・・・
だめだ、やっぱり考えないことにしよう!
というわけで、早いとこジャカルタに行かなきゃならないとか無関係に、そそくさと退散した。

というわけで、ちょいと内股気味に歩いて駐車場に戻った。(写真は温泉プールにタイヤチューブが置いてあるのが面白かったので撮影)
車の中で短パン脱いでパンツを履いてズボンに履き替え、これで一安心。
危うく公序良俗罪で捕まって、インドネシアと日本のニュースでデビューするところだった。

車に戻った直後に雨が降り始めた。
温泉に入ってる間に降らなくてラッキー。(それ以外でもいろいろラッキー)
そう言えば、こちらの人って「レースクイーン」みたいな大きな傘を使ってる事が多いんだよね。
風で壊れたりしないのだろうか?

Googleナビの指示に従い細い田舎道をショートカット中。

相変わらず、道路に何くわぬ顔で盛られている石の山。

田んぼの用水路で釣りをする親子。
とまぁ、いろいろな風景が眺められるショートカットルートを順調に走っていったのだが、国道に入った途端大渋滞に突入して動きが止まってしまった。
なんとかかんとか渋滞を抜けても、また別の渋滞に捕まってしまう。

原因は事故渋滞だったり工事渋滞だったり、街中の交通集中だったり。

渋滞の先頭付近で見かけた光景。
お金を事前に準備してないとチップを払えないんだけど、それ以前にこの光景を見ると思わず吹き出してしまう。
その後、バンドゥという大きな街の近くまで来たところでようやく道路が2〜3車線になって流れるようになった。
やれやれである。

そして、流れたはじめた途端、パッシングしながら対向車線を突っ込んでくるバス。

追い越ししようと対向車線に出たら、無灯火で走ってくるバイクとぶつかりそうになった。
まぁ、インドネシアではいつものことである。

ジャカルタ最後の夕食はこのレストランで頂くことにした。
中に入ってから「しまった!」と思ったのだが、客が自分一人しか居ない。
駐車場で車の台数が少ないことを理由に引き返せばよかった。
(それでも駐車場を脱出するのに脱出屋さんにチップを払わないと駄目だけど)

悪い予感が当たり、味はこれまでに食べたのと比べると今ひとつだった。
インドネシアの場合、客数と味のクオリティは如実に正比例するみたいだった。
もちろん味は今ひとつと言ってもそれはインドネシア基準で舌が肥えた状態での話なので値段を考えれば十分なお味ではあったと思う。(250円なり)
好奇心旺盛系女性従業員にお金を払って店を出た。

続いてATMに立ち寄り。
明日からのダイビングフィーを全部現金で払わなきゃならないのと、その後にレンタカーを借りるのにも現金が必要らしので25000円×3回の引き落としをした。
10万ルピア(1000円)紙幣75枚はさすがに分厚く、これを持って車に戻るときはちょっと緊張した。
(なんだかんだと用も無さそうな人がATMの周囲をうろうろしているのである)
その後、バンドゥンの街からようやく高速道路区間になった。
これでジャカルタまで一直線である。
あとは楽勝で走れる!
と、思ったが、有料の高速道路もえらい交通量が多くて、これがまた走るのがけっこう大変なのである。

道路は片側3〜5車線ぐらいあるのだが、あらゆる車線を遅いトラックが走ってるので、右に左に車線変更しないと自分のペースで走って行くことが出来ない。
インドネシア
では遅い車がバイクを避けるために右側車線を走る文化があるので(交通ルールがどうなってるかはわからないが)、高速道路でも遅いトラックが一番
右車線を走ったりしていて、とても邪魔なのである。
実際、右と左を遅いトラックが走っていて真中車線が実質の追い越し車線になってることが多かった。
あと、今までたいしてスピードを出さなかったので気が付かなかったけど、アバンザってインドネシアの交通事情にあわせて物凄いローギア設定になっているらしく、時速100kmで4000回転まで上がってしまってスピード出してる感満点で緊張感も満点なのである。(笑)
実際に100km出すと直進安定性が無さすぎて怖いので、60kmぐらいで走る遅いトラックを抜きつつ、後ろから煽ってくる速い車には道を譲り、自分だけ80kmぐらいで
車を走らさざるを得なかった。
さらに、途中の料金所ではずいぶん前に買ったプリペイドカードがエラーで弾かれてしまい、仕方なしに現金で支払うはめに。
いやぁ、高速道路に入っても相変わらずストレスフル!

いい加減疲れたので、(ジャカルタから)125kmのSAで休憩タイムを取ることにした。

つい先ほど夕食を食べたし別にお腹が空いていたわけでも無いのだが、なんとなく試してみたくなってSA付帯のコンビニで軽食を頼んでみた。

団子みたいなのが80円、カツみたいなのが120円。
カツみたいなやつ、スタッフの子が包丁で切るときに体重を乗せて勢い良く切ってたけど、これ大丈夫なのかね?
どれどれ・・・・
大丈夫じゃなかった・・・
(硬い、しょっぱい、美味しくない!)
インドネシアは普通の食堂の料理は美味しいけど、コンビニのスナックフードは全然駄目だな、こりゃ。
(これ、もしかしたら数日前に出来上がった料理じゃなかろうか・・・)

というわけで、申し訳ないけど食べきれない分をゴミとして捨てるために次のSAに立ち寄った。
というか、こっちのSAのほうがいろいろ店が揃ってるじゃん。

なんか、たくさん人が並んでる売店があったので、リベンジも兼ねて並んで皆さんと同じものを買ってしまった。

なんかインドネシアには似つかわしくないおしゃれな箱に入れられて食べ物が出てきた。(198円)

箱の中には目の前で焼いてくれた甘いジャム(種類は選べる)を塗ったパンが入っている。
どれどれ、、、、
半分は明日の朝食用にとっておこうと思ったのだが、あまりに美味しくて完食してしまった。
これ、すんごい美味しいので、いつか日本でも流行ると思う。
インドネシアのスナックフード、いいじゃん!(さっきと真逆のことを言ってるような、、、まぁ、いいや)
ちなみに、帰国後に調べてみたところ、看板に書かれていた「roti bakar pisang keju」というのは「banana cheese
toast」(バナナチーズトースト)の意味だそうな。

ようやくジャカルタ付近に戻ってきた。

そう言えば最後までインドネシアンタイヤの看板を見なかったな。
(気が付かなかっただけで視界には入ってたかも)
ジャカルタ近郊の料金所で再びプリペイドカード支払いを試してみたところ、今度はちゃんと使えたのだが、残額を見たら600円分ぐらい残っていた。
さっきの区間でこのカードで支払うことができたら、綺麗に使い切れたんだけどなぁ。
ちょっと残念。

うわぁ、さすがジャカルタ!

街の規模がこれまでと全然違うな。

というわけで、23時に初日に使ったPOPホテルに迷うこと無く到着した。
こんな時間だからすぐにチェックインできるかと思いきや、このタイミングでホテルの送迎バスが到着して、中からドヤドヤと中国系の団体さんが降りてきて先
をこされてしまい、えらい待たされるはめになった。
待ってる間に明日の朝4時に返却する予定のレンタカー会社ののんびりおじさんに確認の電話をかけたのだが、全然出てくれなかった。
おじさん、忘れてないよね?
大丈夫だよね?
うーむ、さすがにちょっと心配だなぁ。
部屋に入ってから改めて短パンの破れ具合を確認してみた。

うむ。
これは誰かに見つかったらヤバかった(笑)。
短パンだけじゃなく足の裏には登山で出来た血豆、くるぶしやふくらはぎには3箇所ほど出血跡、他にも擦り傷数カ所。
なんかわんぱく小学生が遊んだあとみたいだな、こりゃ。
幸い腰の痛みは温泉効果もあってかなり引き気味だったので、こっちはすごいラッキーだった。
(しかし、完治したのは遅く、帰国後2ヶ月以上も微かな痛みが続いた)
さて、あと3時間ぐらいしか寝られないけど、ホテルに4000円も払っちゃったしなぁ。(これは日本を出国する前にどんな旅になるか状況もわからないまま予約をとっていたので仕方なし。まさかこ
んなに遅くに到着することになるとは思ってなかったので)
さ、明日からはダイビングだし、少しでも寝ておくか。(0:00)
本日の走行ログ
つづく